韓国人のしくみ-<理>と<気>で読み解く文化と社会

  • 講談社 (2001年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061495364

みんなの感想まとめ

韓国の文化や社会を理解するための独自の視点を提供する本書は、特に「理気二元論」に基づいて韓国の現象を解明しています。著者は、韓国の論者が抱える「正統性」への強いこだわりや、意見の対立がどのように「理」...

感想・レビュー・書評

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  • 日本の感覚では不思議に思う韓国人の行動を、<理気>という枠組ですべてを説明しようという本。著者の小倉紀蔵はNHKの韓国講座を担当していた。その時から教え方が上手いと思っていたので購入した。理気の仕組みは難しいのだろうが文書は平易で読み易い。

  • 日韓の間にある所謂「歴史問題」について、ポツポツと読み始めたのは随分と前になる。それ以来感じていることは、韓国側の「正統性」への強いこだわりだ。

    勿論、議論であれば、原理原則に照らしてそれぞれの主張の正当性を争うのは当たり前の話だが、韓国の論者の言い分は一寸独特な感じがして、国際法とその基礎になっている考え方を破る部分があるような気がしていた。

    今、国際法についてあれこれ言う準備は出来ていないのだが、この本を読んでみて、韓国の論者がなぜ独特の正統性の議論に進んでいくのか、その一端が感じられた気がした。

  • 前著『韓国は一個の哲学である』(講談社現代新書、講談社学術文庫)と同様、「理気二元論」に基づいて、韓国のあらゆる社会現象を説明している本です。前著は、「理気二元論」についての詳しい説明がありましたが、本書ではより具体的な事例に即した分析が展開されています。

    とくに興味深かったのは、「韓国は一個である」という主張です。これは、韓国には多様な意見がない、ということではないと著者は説明しています。むしろ韓国では、さまざまな意見が先鋭的で激しく対立しているのですが、それが「理」の争奪戦という形を取り、それが各々の立場に同型的に見られるということを意味しています。

    もしかすると、韓国人自身が「一個」であることを強く志向し、そのことが韓国の社会を動かす力になっているため、外から見ると「韓国には多様な意見がない」というような感想を抱いてしまいがちなのかもしれません。

  • 面白いアプロ―チ。しっかり分析なさっていて説明もわかりやすいのだけれど、身近に感じられない内容。

  • [ 内容 ]
    韓国人は感情的なのか、理屈っぽいのか。
    日本と「似て非なる」国・韓国を独自の理論で徹底解読。

    [ 目次 ]
    第1章 さまざまな韓国論の“理気学”的解釈(「ケンチャナョ(いいかげん)」論
    “理”と“気”の対立と融合
    個・共同体・歴史)
    第2章 人間関係の“理気”的しくみ(“理の空間”での人間関係;“気の空間”での人間関係;“理”と“気”の使い分け;“理”と“気”の融合)
    第3章 文化・生活に現れた“理気”(文化と商品;“理気”の大衆文化;“理気”の文化生活)
    第4章 社会における“理気”(“理気”の教育;共同体の“理気”;“理気”の事件簿;“理気”の政治;“理気”の民主主義)
    第5章 北朝鮮こそ一個の哲学である(“理気”の南北首脳会談;“理気”の延命作戦;“理気”の日朝交渉)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 以前ソウルに行きました。いろんなことに新鮮な感動がありました。もっと韓国について知って見たいと思って購入してみたいと考えたのが本書です。しかし、よく考えてみると、ビジネスの面だけでは本質は見えにくいですね。
    彼等の価値観がどこから来てるのか、どのように形成されてきたのかを考え直すキッカケになりました。
    考え直した結果については、伏せておきます。

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著者プロフィール

小倉 紀蔵(おぐら・きぞう):1959年生まれ。京都大学名誉教授。専門は東アジア哲学、比較文明学。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得退学。著書に『入門 朱子学と陽明学』『新しい論語』『朝鮮思想全史』『京都思想逍遥』(以上、ちくま新書)、『弱いニーチェ』(筑摩選書)、『比較文明学の50人』(編著、筑摩選書)など。

「2025年 『日本群島文明史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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