日本の軍事システム-自衛隊装備の問題点 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061495432

作品紹介・あらすじ

年に九五〇〇億円もの装備は有事に無力?陸・海・空の最新計画を徹底的に検証。

感想・レビュー・書評

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  • 【要約】


    【ノート】

  • 主に自衛隊装備について検証。十年前の本なので「ひゅうが」型が全通甲板じゃないんじゃないかって話とかもあるんだけど、どういった装備を持つべきかって考える上での原則を教えてくれる好著。
    軍備は抑止のため、国家戦略に基づいてあるべき、そして非生産的なものに金をつぎ込むべきではない。RMAとか相互運用性とかいろいろあるけども、単によその国のやり方を採用したり今までのやり方を踏襲する必要もない。そうゆう例としてコンテナ船を改造してイージスシステムだけを装備させてみれば安いといった提案もしている。
    最後にも繰り返されていたが、自衛隊は、その装備は日本国民が共有する財産である。どういったものを持ちどう使うかといったことを納税者で主権者である我々一人ひとりが考えねばならんわけだな。

  • 感想未記入

  • 江畑謙介氏の2001年の日本の軍事関係のまとめの書。
    すでに発行から10年が経ち、古さは否めないが、陸・海・空とそれを支える情報通信システムの基本が網羅されている。

    個々の武器や車両等についての問題点もよくわかっているが、何よりも全体として何をするべきかの目的・戦略論も随所でふれれられいる。

    他書で、一般的な軍事のものの見方を学んだ後に、本書で10年前の日本の現状を学ぶには良書だと思う。

  • 江畑謙介さんが亡くなったらしい。軍事評論家としてテレビで拝見したが、これぞオタクと思いみていたものだ。
    兵器、特に戦車や飛行機は用途によって色々な機種があり、開発等にも時間も金も掛かる。これらのことは防衛大学校あたりでは、教えているだろうが、他の大学ではどんなんだ?一般教養としても、政治や外交を志す人も一端の全体像は把握しないと話にならない気がしてきた。防衛予算の大小ではなく、何に対しての装備がどの程度必要なのかは、各自意見を持ってないといけないだろう。

  • さすがに10年以上前の本になると、兵器についての記述は古くて現在では注意が必要な点も多い。

    ただ、ヘリ空母に関する記述など、10年前に言われていたことが現実となっている点は、著者の示す方向性や先見性が正しいことを示している証左であると思う。

    最新の軍事情報を得るには向かないが、軍事や装備に関する考え方は今でも古あせてはいない。

  • [ 内容 ]
    年に九五〇〇億円もの装備は有事に無力?
    陸・海・空の最新計画を徹底的に検証。

    [ 目次 ]
    第1章 抑止力のために
    第2章 日米相互運用型装備
    第3章 専守防衛戦略の装備
    第4章 「戦争以外の作戦」に備えて
    第5章 日本の防衛産業を考える

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    [ 参考となる書評 ]

  • 日本という独特な国防観の国の自衛隊という独特の組織における軍事システムの話。専守防衛という観点、この狭い国土への適合性の観点、防衛予算の費用対効果の観点、国民感情と政治判断の観点、そして他国との比較など、様々な味方で、現状の装備やシステムの解説をしてくれる。稀に筆者自身の提案も書かれてはいるが、概ねは現状とその問題点の提起。深い課題をはらんだ内容ではあるが、単純に兵器やメカのカッコ良さを味わう読み物と割り切るのもよし。

  • 20060719

  • ゼミ文献

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