「政治参加」する7つの方法 (講談社現代新書)

制作 : 筑紫哲也 
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061495470

作品紹介・あらすじ

政治家や既成政党に頼らず、自分たちの手で政治を変えてみませんか。無党派市民たちの成功例を一挙に公開。

感想・レビュー・書評

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  • もし僕が立候補したら、みなさんは応援してくれるだろうか。選挙のとき、投票に行きましょうという声はよく聞くけど、立候補しましょうとはあまり言いません。でも、よく考えてみて下さい。25歳以上(参議院議員は30歳)になればみな被選挙権がもらえるのです。これは権利です。京田辺市在住だと、ざっと京田辺市議会議員、京田辺市長、京都府議会議員、京都府知事、衆議院議員、参議院議員など、立候補することが可能です。しかしこれにはお金もかかるし、仕事もかなり休まないといけません(下手するとやめないといけない)。それで当選すればまだしも、失敗したときはどうするんだろう。チャレンジャーにもう少し優しい制度ができてくればいいと思います。立候補までしなくても、市民の動きで、議会の決定を覆すこともできます。今、いろいろな自治体で住民投票が行われています。最近では新潟の原子力発電所に関するもの。本書に登場するのは、徳島吉野川河口堰に関するもの、それから岐阜の産業廃棄物処分場に関するもの、などです。私は勉強不足のためそれぞれどのようなことが起こっていたのかを全く知りませんでした。だいたいは住民に何も知らされないまま話が進んで行くようです。おそらくそこには国と自治体の間の何かしら利害関係が存在するのでしょう。産廃処分場の誘致の見直しをはじめた新しい村長は何者かに襲われてひどい怪我をしたそうです。こんなはなし、ドラマの中だけのことかと思っていたけど本当にあるんですね。こういうのを読んでいると、自分の何も知らないところで、どんどん無駄なお金が使われているようでいやになります。それを何とかしたいとも思うようになります。幸い本書で紹介されている市民運動はどれも非常に盛り上がり、みんなが自分たちのことを一生懸命考え、行動し、そして充実感を得ているように思います。みんな、それぞれの本業をしながらだから大変なことだけど、これはすごくいいことだと思います。高校生たちが自主的に動き出したなどという話を読むと本当にうれしくなります。まだまだ捨てたもんじゃない。本書を読んでいると自分にも何かできそうな気がしてきます。自分も何かしたくなってきます。何か悪いことがこの町で起こっていないのかなあ、なんてことまで考えてしまいます。(実際にはいろいろあるようです。京田辺市議会議員の方のホームページを見るといろいろ分かります。)もし僕が何か運動を起こしたら、みんなは応援してくれますか?

  • 情報公開が政治を変える
    住民投票が市民を鍛える
    住民投票は”民主主義の実験”である
    公開討論会のすすめ
    インターネットと勝手連
    NPOという新しい「公」
    女性を政治の場へ!「WINWIN」の試み
    投票権と「選挙に行こう勢!」

  • プロローグの筑紫の言葉はいい。

    政治参加に踏み出すまでが大変、その裾野を広げるのが一苦労、一般化して現実の効果とする事に大変な労力を必要とする。

    こんな面倒な事誰がやるんだいと思わず漏らしてしまうのだが、イヤそうであっても自分には大事な問題であると熱意を持って取り組める人間−−そんな政治的問題に関心を持つ事の出来る学生を育てなければならないんですね。

    とくに政治学科の教員はね。

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