- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061495616
作品紹介・あらすじ
「学級崩壊」はなぜかくも広がったか。問題解決と予防のコツとは何か-。教育臨床心理学の現場から説く、画期的「教育再生論」。
感想・レビュー・書評
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本のタイトルを、学級崩壊ではなく学級再生にしたのはいいですねえ。マイナス思考ではなく、プラス思考というのが大事だと思うわけです。
この本を読んで本当に学級崩壊を防げるのか、それは誰にも分かりません。なぜなら、学級崩壊の原因や何やらをいくつかのパターンに分けるのは困難だろうし、パターンに分けられないものを、またいくつかのパターンで対応しようというのも無理な話だから。でも、なるほどそういう見方、考え方もあるのかと読者に気づかせてくれるだけの根拠と、解決方法と、説得力は提示されています。
特に私が面白いと思ったのは、学校で起こる「荒れ」を、時代ごとに整理しているところ。私の出身中学も、お昼のワイドショーで取り上げられるくらい荒れていましたが、それは、今の荒れとは少し違うということがよく分かりました。
そういう分析的な見方をするだけで終わってしまっては意味がありませんが、少なくとも、事態を解決するために、事態をより詳しく、正しく把握しようとする試みは無駄ではないはずです。
今まさに学級崩壊を抱えている教師が読むのでは遅すぎますが、当面心配はないと思っている人が、自分の見聞を広めるために、ゆったりとした気持ちで読んでおくのは価値があるのではないでしょうか。 -
[ 内容 ]
「学級崩壊」はなぜかくも広がったか。
問題解決と予防のコツとは何か――。
教育臨床心理学の現場から説く、画期的「教育再生論」。
「学級崩壊」を予防し、解決する必須ノウハウ!
学校は子どもを守れるか。
[ 目次 ]
第1部 なぜ今「学級崩壊」なのか(学校の「新しい荒れ」と「学級崩壊」の現状 学級崩壊・新しい荒れの歴史的経緯)
第2部 学級崩壊のメカニズム(「学級崩壊」「新しい荒れ」が子どもに与える影響 学級崩壊・新しい荒れの形成・維持のメカニズム)
第3部 学級再生のコツ(問題解決の基本的なコツ 問題が深刻な段階で教師が行うこと ほか)
第4部 学級崩壊や荒れを予防するには(学級崩壊、荒れの予防と社会性の育成 学校を心地よい場にする ほか)
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