現代アラブの社会思想 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061495883

作品紹介・あらすじ

なぜ今、終末論なのか。なぜ「イスラームが解決」なのか。学術書からヒットソングまで渉猟し、苦難の歴史を見直しながら描く「アラブ世界」の現在。

感想・レビュー・書評

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  • 2011/7/1
    アラブの思想はなかなかわかりにくい
    もっと読まないとダメか

  • 須賀敦子と親しいドイツ文学者の息子さん、という理由で購入し読まずにいた初版を押入れから引っ張り出してきた。

  • 2001年のアメリカ同時多発テロの翌年に著された同時に至るアラブ、特にエジプトの社会思想についてまとめた書。第三次中東戦争後のアラブの思想界の苦境と、著者自身、偏りがあることを認めつつも、特にイスラーム教における現代の終末論をまとめているのが特徴。少なくともアラブ世界の一面を示しているのだと思います。

  • 面白いは面白い。内容は詳細。
    だいたい流れも掴めたが、もう少し分析対象の期間を長くして、アラブの思想を概観できると良かった。

  • 人はほぼほぼ脳の中に現実を抱えている事を面白可笑しく論じている点は良いなぁ〜
    ただ、筆者が西洋に絡め取られていて現状肯定的に現支配者を擁護する形にしかなってないのが残念。
    まぁでも、これから研究者として名を成そうと出版に漕ぎつけた本なんだから当たり前か?
    人は自分を生きながらせる使命を松任する為に利己となる訳だがひとりでは生きられないという類的な性質もあり、利他も求められる。
    人として生きるのはなかなかに難しい…

  • イスラムの絶望と、そこから発生したイスラム回帰。終末論へが説得力を持って書かれている。

  • (「BOOK」データベースより)amazon
    なぜ今、終末論なのか。なぜ「イスラームが解決」なのか。学術書からヒットソングまで渉猟し、苦難の歴史を見直しながら描く「アラブ世界」の現在。

  • 緻密に公開資料を大量に読み込んでいくことで積み上げられる議論。手法がすごい。

  • 2002年刊。同時多発テロ前後のイスラムアラブの西欧・国連(平和維持活動含む)・キリスト教への対抗や反抗の根底にある民衆意思を解読すべく、そのバックボーンとなる社会思想を史的淵源から解明しようとする。著者は国際日本文化研究センター助教授。内容は些か偏頗に感じるが(イラク・バース党やペルシア・イラン革命等の、アラブ民衆への思想的意義の指摘が少ない)、テロ行為に向かう彼らの心性の一部を垣間見うる。また、一神教の終末思想につき、イスラムのみならず、ユダヤ・キリストも含めてコンパクトに解説。個人的にこの点は有益。

  • 著者の別の書籍が好きだったので。9・11事件直後の本のため内容は若干古いが、充分今にも通ずる。アラブ現代史の原点と言われる1967年6月に起きた第三次中東戦争をどうアラブの民が受け止めたか説明している。大まかに二つの流れがあり、一つがマルクス主義に基づく人民闘争論。提唱者は先の戦争の敗北をプチブルジョア政権に求め、プロレタリアート人民の闘争を呼びかけた。この動きはパレスチナ解放運動にも発展した後、世界各国の革命の失敗により自滅したが、イスラエルを仮想敵とした陰謀論として形を変え禍根は残った。もう一つの流れが宗教信仰回帰主義。「イスラームこそ解決だ」と提唱した楽観的なイスラーム主義が、後のイスラーム原理主義の台頭を促したのではないかと作者は言う。カラダーウィーによって提示されたあくまで諸々の問題が解決した状態の理想論、結果は提示されるが手段は一切明示されない楽観主義がイスラームのパラドックスを現しており非常に面白かった。これらの流れが高まる終末意識・陰謀史観・オカルト思想に繋がったらしいが、現在はどうなっているのか気になる限り。

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著者プロフィール

東京大学先端科学技術研究センター教授。専門はイスラーム政治思想史・中東研究。著書に『アラブ政治の今を読む』(中央公論新社)、『増補新版 イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社)『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』(新潮選書)、『シーア派とスンニ派』(新潮選書)など多数。

「2022年 『UP plus ウクライナ戦争と世界のゆくえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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