鬼平と出世―旗本たちの昇進競争 (講談社現代新書)

著者 :
制作 : 黒鉄 ヒロシ 
  • 講談社
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本棚登録 : 30
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061496071

作品紹介・あらすじ

庶民に愛された長谷川平蔵がなぜ町奉行になれなかったのか?松平定信の真意、ライバルたちの暗闘を寛政期の史料から読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 庶民に愛された長谷川平蔵がなぜ町奉行になれなかったのか?松平定信の真意、ライバルたちの暗闘を寛政期の史料から読み解く。(2002年刊)
    ・プロローグ 「よしの冊子」が明かす寛政期の旗本たち
    ・第一部 「鬼平」長谷川平蔵と好敵手たち
    ・中休み 「好色将軍」家斉と乳母問題
    ・第二部 森山孝盛と武士の出世
    ・エピローグ 平蔵とその好敵手たちの「その後」
    ・あとがき

    2015年再読。
    本書は週刊現代の連載をまとめたものであり、大変、読みやすい内容となっている。表題は「鬼平と出世」とあるが、鬼平はページの半分位であり、残りの大半は同時代の旗本森山孝盛を扱っている。森山の記録により、立身出世のための猟官活動の実態を知ることが出来るのが面白い。
    初鹿野河内守、松平左金吾、池田筑後守など、歴史に埋もれた名奉行(等)達の業績を知ることが出来る。
    雑誌連載という性質上、参考文献の記載が無いのが残念。

  • 鬼平はとかく部下に手厚く庶民と親しく交わり、尚且つ悪人に対してさえ温情を持って扱った。これは史実で町方では圧倒的な人気を誇った。ところがそのような行状は上役連には素直に受け止められず、松平定信などにはスタンドプレーの過ぎた山師呼ばわりで、結局、町奉行への昇進はかなわなかった。
    当時の旗本たちは共通して出世欲が強かったが、それは私利ではなく、少しでも高位に上って、忠君尽すべしという大義のためであったというがほんとうだろうか?
    鬼平の酒の味は案外苦いものであったかもしれない。

  • [ 内容 ]
    庶民に愛された長谷川平蔵がなぜ町奉行になれなかったのか?
    松平定信の真意、ライバルたちの暗闘を寛政期の史料から読み解く。

    [ 目次 ]
    第1部 「鬼平」長谷川平蔵と好敵手たち(敵が多かった平蔵;海千山千の策士だった鬼平;田沼意次を唸らせた鬼平の機転 ほか)
    中休み 「好色将軍」家斉と“乳母問題”(大変人だった一一代将軍家斉;家斉は何歳のときに側室を置いたか;不人気職だった将軍家の乳母 ほか)
    第2部 森山孝盛と武士の出世(森山孝盛と「お菓子騒動」;森山孝盛の母は「教育ママ」;学問に身を助けられた森山孝盛 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 図書館で借りて読みました。テレビ時代劇「鬼平犯科帳」を楽しみにみています。
    松平定信が老中座主についた1788年ごろ隠密に集めさせて提出させたいた、江戸の町の噂話などの
    情報の冊子が「よしの冊子」として残っていて、そこにある、「火付け盗賊改め」の長谷川平蔵
    のエピソードを現代語にに訳してくれています。松平定信は鬼平こと長谷川平蔵の能力を認めていたが、
    人間、人物として彼を嫌っていて、出世させなかった。定信が失脚後の次の老中には認められて長年の
    功績を讃えられた。しかし、その直後より、急に病となり、50歳で亡くなった。
    この本の後半は平蔵の後任の人物紹介になっています。
    テレビ時代劇「鬼平犯科帳」を楽しみに見ている人に是非おすすめします。

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著者プロフィール

1957年岡山県津山市生まれ。東京大学文学部卒業。同大修士課程修了。文学博士。現在、東京大学大学院情報学環教授、同史料編纂所教授。
『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社)(1991)で、日本エッセイストクラブ賞受賞。『鎖国と海禁の時代』(校倉書房)(1995)では、従来の「鎖国令」の定説をくつがえし、教科書が書き換えられている。豊臣政権から江戸時代の政治や武士社会を中心に研究している。
著書は、『流れをつかむ日本史』(角川新書)、『東大教授の「忠臣蔵」講義 』(角川新書)、『歴史の勉強法 確かな教養を手に入れる』 (PHP新書)、『天皇125代と日本の歴史』(光文社新書)、『格差と序列の日本史 』(新潮新書)、『歴史をつかむ技法 』(新潮新書)、『日本史の一級史料』(光文社新書)、『信長の血統』(文春新書)、『武士道の名著』(中公新書)など多数。
東京書籍からは、『読み方で江戸の歴史はこう変わる』、『教科書には出てこない江戸時代』、『こんなに変わった歴史教科書』ほか。

「2018年 『教科書には書かれていない江戸時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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