まちがいだらけの日本語文法 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061496187

作品紹介・あらすじ

本書は、私たちが教えられてきた文法に含まれるいろいろな問題点を指摘しながら、本当に役に立つ文法とはどのようなものであるべきかを考える一冊である。

感想・レビュー・書評

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  • 学校で習った国文法のあいまいさを元に日本語の仕組みを考える。なんでこんなにわからん国文法を今も教えているんだろう?外国人への日本語教育で教えている文法と学校で教えている文法が違うなんて?へんなの。

  • 日本語業界の方々には評判の悪い学校文法。
    この本も、学校文法の問題点を指摘していくタイプの本だと思う。
    個々の指摘については納得もできるし、どう説明すべきかが具体的に示されている箇所もあり、有益だと思った。
    ただ、素人として思うのは、問題があるなら、どうして新しいものを作らないのか、ということ。
    結局批判だけして、体系化しないから、問題のあるものがいつまでも生き残ってしまう。
    町田さんは英語学の専門家で、直接日本語学をどうこうする立場にないと言われてしまえばそれまでだが、何か読み手としてはイライラ感が募ってしまう。

  • 学校の国語で習った”文法”ってのが、言語学的にどう”まちがいだらけ”なのか。
    よくわかります。

  •  中学校で「国文法」や「口語文法」と呼ばれるものを習ったことを覚えているでしょうか。本書はその学校文法の問題点をあれやこれや論じたもの。学校文法の問題点は、研究の世界では既に多く論じられているのですが、こうして一般向けに解説をしているという点で、評価されるべき一冊とも言えます。

     ところで、日本語の大雑把な姿を捉えるというのであれば、学校文法は効果的なものだと思っています、個人的には。それは僕のものの見方が「受験国語」に大きく依拠しているということもあるのですが、学校文法によって、基本的な文法の見方を身に付けることができると考えているからです。自分のブランドを下げることを承知で申し上げますが、日本語学を勉強する上で、学校文法によって得た知識が僕を助けてくれたという経験も持っています。
     ところが、それだけでは日本語学の勉強は進まない。それは、学校文法があまりにも大雑把だからです。学校文法に助けられた反面、日本語学とのギャップに悩まされたのも事実です。
     そのギャップを埋めるために、この本は有効だなあと思いながら読みました。また、本書に散りばめられたものの見方が言語研究の視点を色濃く表しており、その点でも日本語学の勉強の事始めに使えると思います。

     じゃあ言語研究や日本語学、さらには国語に全く意識を向けていなかった人がこの本を読むとどんな効能が得られるのかといえば、それは・・・うーん。いわゆる日本語ブームのさなか、文法だけがそれに乗りきれなかったことからも、推して知るべし。文法って面白いのになー。


    【目次】
    はじめに
    第一章 単語が並んで文を作るしくみを考える
    第二章 動詞を見れば文の性質がわかる
    第三章 助動詞は文の性質をさまざまに変更する
    第四章 助詞が「助ける」もの
    第五章 文のしくみを説明してこそ「文法」だ
    第六章 国文法はどうしてこんなに問題が多かったのか
    おわりに
    参考文献

  • [ 内容 ]
    本書は、私たちが教えられてきた文法に含まれるいろいろな問題点を指摘しながら、本当に役に立つ文法とはどのようなものであるべきかを考える一冊である。

    [ 目次 ]
    はじめに 文法はなぜ必要なのか
    第1章 単語が並んで文を作るしくみを考える
    第2章 動詞を見れば文の性質がわかる
    第3章 助動詞は文の性質をさまざまに変更する
    第4章 助詞が「助ける」もの
    第5章 文のしくみを説明してこそ「文法」だ
    第6章 国文法はどうしてこんなに問題が多かったのか

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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 表紙に「正しい文法が日本語技術を向上させる」とありますが、
    *キレイなコトバ を使えるようにするための本じゃありません。

    大学の言語学で使う教科書・資料レベルの内容です。
    院試のために読みましたが、
    「国文法(学校文法)の問題点を述べよ」などには有効でしょう。

    ただ一点疑問なのは、語順に関して「効率化のため」という部分です。

    そこでは文を生成するにあたって想定されるパタンを計算し、
    各言語が取り入れている語順が如何に効率が良いかを述べていますが、
    どうにもそこが騙されているような気がします。

    よくセミナーにある"数字のマジック"をされている気分でした。

  •  小中高で習う「国文法」の問題点を言語学、日本語学の観点から指摘し、分析したもの。
     文節に分ける、とか「ない」の識別など、国語の時間に習った「国文法」なんてもう記憶の片隅に残っている程度なので、そもそもピンとこない部分がある。「国文法」とは違った、動詞の分類や時制の考え方、「れる/られる」の「自然性」、効率的な語順の話(腑に落ちない部分があるけど)などが個人的には面白かった。また、第6章の言語学と「国文法」の関係についての話は興味深く、どちらかと言えばこの章の内容を拡充してほしかった。また、主語・主題の話はやっぱり難しいと思った。(09/01/12)

  • 08/07/04、ブックオフで購入。

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著者プロフィール

1957年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。
現在、名古屋大学教授。専門は言語学。
著書『言語学が好きになる本』『生成文法がわかる本』『日本語のしくみがわかる本』(以上、研究社)
『チョムスキー入門』『ソシュール入門』(以上、光文社新書)『言語世界地図』(新潮新書)ほか。
フジテレビのクイズ番組「タモリのジャポニカロゴス」に解説者としてレギュラー出演

「2009年 『変わる日本語その感性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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