これが現象学だ (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 507
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061496354

作品紹介・あらすじ

現代哲学の大きな潮流をなす現象学とはそもそも何なのか。空虚になった学問の危機を克服し、人間の直接経験から出発して世界に至る思想の全貌を解説。

感想・レビュー・書評

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  • 難解と言われる現象学が平易に解説されている。現象学を理解するには格好の入門書となるだろう。
    しかし、学問(”厳密学”)として現象学の解説に終始していて、現象学が”哲学”として、我々の生活の上でどのような転換を与えてくれるかは本書からは掬いとれなかった。
    活きた思想哲学としての現象学については、亜流や曲解との批判はあるが竹田氏の解説する現象学の方がが自分には合っているように感じた。

  •  哲学の本、久々に読んだが、難しかった。なんとなくわかる部分すら難しい。

     現象学とは、学問としての哲学・根源学、アルケー(始原)を発掘するロゴスを目指すものである。現象学の基本姿勢は、直接経験に帰することにある。

     フッサールは客観性を主観性に還元せねばならないと考えた。私たちはどのようにして、表象の外に出ることなく、例えば富士山がそこに存在することを確信しているのだろうか。私たちの目を表象の外部に向かわせるのではなく、内部(マッハ的光景)に引き戻さないといけない。これを超越論的還元と呼ぶ。
     現象学の肝とは、「対象が私たちの側からの働きかけから独立に存在すると認めることを拒絶するものであり、逆に、対象は(その存在=超越すらも)、私たちのなんらかの働きかけによって成立するということを意味している。」にあるだろう。
     正方形の紙が目の前にあるとして、現出しているのは、平行四辺形である。しかし私たちは現出をこえて現出者としての正方形の紙を認識できるのである。(志向性)
     この諸現出と現出者との関係から成り立つ現象を扱う学問が現象学だ。

     また現象学は、他の学問を前提にしない。諸学問の前提を己自身で解明しようとするものである。

     現象学のアプリオリとは、時世変化しない「ある」であらわされるものである。(3たす3は6であった、とはならない。ある、である)

     経験について、例えば、ドレミというメロディーについて、一音一音を覚えてることを「把持」。つぎにレが来そうだなが「予持」。この把持と予持の中間にあるものが「原印象」と呼ぶ。このように、経験というもののアプリオリを探求していく学問だ。
     ある人にとっては神様の贈り物であり、ある人にはコーラの瓶である。この意味地平の相違について考えるのも現象学だ。

     総合すれば、存在が存在すると考える原理の構築と、現象学的アプリオリを対象から得る作業が、現象学である。厳密に一つ一つ構築していく必要があり、認知心理学とは異なり、さらに原理的で数学的である、むしろ認知心理学ですら現象学の対象となるものであると思う。

  • うー、全然頭に入らなかった・・・哲学の本読むのは割と慣れてきてるのに。。でも、最後の現象学用語集は良かった。わかりやすかった。でも、自分の読解力がないのか本が入門書としてはハードルが高すぎるのか、とにかく頭に残ったものがあまりないので、評価できず。。現象学については、他の入門書でもトライしてみよう・・

  • 現象学の歴史的な役割を、よくわかっていません。
    観察対象の系の中の存在である人間には、見えないものがあるはずです。
    観測できないものを見ようとしているのか、見えるものだけで解決しようとしているのか。

    この本に書いてあるものが、現象学だと、何が嬉しいでしょうか。
    レビューにそれを書いてくださる方がおみえでしたら、よろしくお願いします。

    哲学、現象学というものの入門にはよいと思います。
    欲しいのは入口ではなく、出口ではないでしょうか。
    系の中での観測は、「出口無し」なのでしょうか。

  • こちらも非常に分かりやすい解説本。一冊読めば、フッサールとそれ以降の思想(例えば現象学的社会学とか)が分かった気になる。現象学は現代思想をやる上では避けて通れない道なので、是非一読をお勧めする

  • 最初の方は読みやすいが後半は難しい。もう一度読まなければ。

  • P161
    過去が過去として理解可能であるのは、
    それがかつて現在として経験されたからである

  • 2019年9月に再読。最後まで読めない。一回目も読んでいなかったのだろう。

  • メルロ=ポンティから派生して現象学関連2冊。昔から
    なぜか惹かれる現象学だが、昔からなぜか本を読んでも腑に
    落ちることが少なかった。今回の2冊は今までに比べて割合
    と読んでわかったと思えることが多い、実りある読書だった
    と思う。大学生時代、半分わからずに受けていた講義を思い
    出すな。

  • <本全体、あるいは各章ごとの概要>

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    * 短い説明とページを記入
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