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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061496699
みんなの感想まとめ
原理主義の多様な側面を探求し、現代社会におけるその影響を読み解く本書は、単なる一神教の現象にとどまらず、さまざまな文化や宗教に根付く普遍的なテーマを扱っています。著者は、アメリカのキリスト教原理主義や...
感想・レビュー・書評
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原理主義とは何か 小川忠 講談社 160312
原理主義はイスラーム教だけの現象ではない
キリスト教敵価値観から胚胎したアメリカなど
各国の現象を明らかにし
世界を読み解く新しい視座を提供する
911
トーマス・マンと橋川又三の問いかけ
グローバリゼーションの覇者
超大国に突き立てられたメス
なぜこれほどに怒り憎む事ができるのだろう
とこの本にはあるが
嘘と秘密による不信感故の不安恐怖が起こす
視野の狭さ故の権利よくがなせる暴力なのではないか
この筋書きと実行をしたのは誰なのだろうか
誰と誰が関わって誰を欺いているのだろうか
求心と遠心の衝動の中に心の安定をとらえかねて来たとあるが
これも
求心と遠心の調和は今を選択することで得られるし
過去の権利にとらわれた心による未来を搾取しようとすれば
所有するという選択で縄張をつくり
対立と争いに溺れることになるだろう
他者としてではなく自分たちの内側に原理主義が宿ることを見つめながら
内なる原理主義を克服していく道を考えてみたい
ここで取り上げるのはアブラハム宗教と呼ばれ
聖典を持つ一神教の国である米国・エジプト・イランであり
インド・インドネシア・日本は絶対的な聖典がなく多神教の国で
民族と宗教が重なる国である詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キリスト原理主義が元々の意味
現在ではイスラムで言われているようだ
戦争好きとも解釈できる -
米国同時多発テロから十年以上を経た今日に至っても、世界は挑発と報復の連鎖を繰り返している。この連鎖を断ち切るためには、先ず原理主義の由って来たる所を理解しなければならない。留意すべきは、原理主義は決して前近代的現象ではないということだ、著者は、米国のキリスト教原理主義、エジプト、イラン、インドネシアのイスラム教原理主義、インドのヒンドゥー・ナショナリズム、そして日本の国学・後期水戸学を検証し、原理主義が単なる復古主義ではなく、一方で近代に反発し他方で近代を吸収して形成されたという意味でまさに「裏返しの近代主義」であることを明らかにする。ビンラディンについて言うなら、「オサマ・ビンラディンという一人の人間のなかには、西洋近代と直面し、対峙し、時にこれを吸収してきた近代イスラーム世界の葛藤と屈辱の歴史が流れている」のだ。原理主義の根幹にあるのは、欧米人がしばしば思い込みたがるような「貧困」や「物質的欠乏感」ではなく、近代西洋に「誇り」を傷つけられた「屈辱感」にほかならない。ところが、こうした自らの「暴力性」を理解しない傲慢な無自覚さをもって、欧米人は異文化への挑発を続けている。その典型がフランスのシャルリー・エブドだ。著者が提言するように、原理主義を超克するためには、近代に潜む暴力性、非寛容性を自覚した上でイスラム社会との相互対話を図る必要があるだろう。
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原理主義は普遍的であり、イスラーム教を含むアブラハム宗教のような一神教だけではなく、ヒンドゥー教や日本の神道のような、古来からの生活様式や文化を含む、境界の曖昧な自然宗教においても見られる。そこには近代西洋の、実力を背景にした世俗政治に対する反発が込められている。しかし、運動のありようをよくよく見ると国によりさまざまである。本書ではアメリカ・エジプト・インド・イラン・インドネシア・日本について解説している。
基本的には原理主義についての本だが、イスラーム教にまつわる歴史を知ることができたのは良かった。西欧諸国の近代国家の成立が宗教からの国民の解放であったのに対し、トルコでは政教の分離は苦痛をともなうものだったという。また本書で取り上げられているイランについては、レザー・シャーによる西洋化・合理化が成功するかに思えた時期もあったが、イラン革命が起こり国民はイスラームに回帰していった。人は必ずしも合理化を望んではいない。自分自身の合理化を最上とみなす価値観が、強く西洋のイデオロギーに拠って立っているに過ぎないことを感じた。
最後になったが、最終章がまた素晴らしい。蹂躙され追い詰められた原理主義者が過激な活動へと走らないためには、相互理解へむけた対話のチャンネルの確保が必要だと筆者は説いている。その通りであると思う。 -
[ 内容 ]
原理主義はイスラーム教だけの現象ではない。
キリスト教的価値観から胚胎したアメリカなど、各国の現状を明かし、世界を読み解く新しい視座を提供する。
[ 目次 ]
はじめに―トマス・マン、橋川文三の問いかけ
第1章 比較概念としての原理主義
第2章 米国―原理主義の逆襲
第3章 エジプト―西欧への憧憬と対抗の果てに
第4章 イラン―世界初のイスラーム革命
第5章 インド―ヒンドゥー組織化による多数派の形成
第6章 インドネシア―寛容と非寛容の狭間で
第7章 原理主義と日本
第8章 原理主義を越えるために
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[ 参考となる書評 ] -
原理主義が盛んに報道されてからというもの関心を抱いていたが、これを読むと自分の原理主義に対する考え方やメディアのいうことに疑問を抱くだろう。
自分も含めて原理主義を誤解していたと反省させられる。 -
9・11米国同時多発テロ。そもそも原理主義とはなんだろう。と買ってみた。どうしても神・思想いわゆる宗教的背景は難解で、決して完全理解は無理だと思う。ただ勘違いしないでおきたいのは、原理主義≠過激派・テロリストであるということ。独立戦争以来、はじめて本土を攻撃された米国。テロリストを生み出す背景が垣間見える一冊です。
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うーん。。面白くない。。。
確かに、歴史的背景から知るには良い本なのかもしれないが、どうもつまらない。事実が淡々と述べられているだけだからかな。最後、実は力尽きてしまいました。
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