時間の分子生物学 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 397
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061496897

作品紹介・あらすじ

なぜ午前中は時間の進みが速く感じられるのか。人間、草木、細菌までが持っている生物時計-その驚異の全貌を明かして、「なぜ眠るのか」という睡眠の謎に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 昆虫って眠るの? という素朴な疑問からネットを検索していたら本書に行き当たった。どうやらショウジョウバエも眠るらしい。
    では原生動物は眠るのか。考えているうちに睡眠そのものが不思議に思えてきた。睡眠は神経系のメンテナンス期間だというが、ぼく自身は物質になる時間だと思ってきた。石ころはいつも眠っているともいえる。しかし微視的にみれば活動している。しかし人間だって夢は見ている。原理的にみて石と人間はどう違うのか。
    科学の本だからこそ、事実を踏み台にしていろいろな想像が刺激される。

  •  分子生物学の観点から、生物時計・睡眠で分かっていることを記述したもの。
    先輩に紹介していただいたものだが、非常に面白いものだった。

     生物時計の話からその仕組みがDNAなどの話に進んで行ったり、遺伝学の話が出てきたり、と生物学の一分野だけでなく、様々な分野が絡んでくる。
    それでも、生物学の知識がなくても、普通に通読できた。例えば、しっかりデータによる根拠が示されているが、そこから読み取れる事もしっかり記述されている。若干脇道に話がそれることがあっても、それた話自体が面白かったり(例えば、ショウジョウバエのお話、とか)。書き方としても、うまく比喩が使われている。読みやすさを助長している要因だろう。

    個人的には、ショウジョウバエが眠るという点が面白い!

  • ○分子生物学に明るくない人でも楽しめるかも、多くの人に分かりやすいように書いてある
    ○古い本なので、未解明の部分が多いが、睡眠に関する研究について知るための最初の1冊としておすすめ
    ○後半から、生物学や医学、化学か苦手な人はきつくなるかもしれないが、前半部分だけでも十分!
    ○最新の研究について、睡眠がどの程度理解が進んでいるのか気になる展開だった

  • たまたま本屋で手に取った本。

    近ごろの新書にしては、はやりのネタフリっぽいタイトルじゃないなと思ったら、5年ほど前の本でした。今風にいうなら「ショウジョウバエは夜、メスの夢を見るか?」つーところか?(笑)

    著者は内科医・分子生物学者。

    地球上の生物は、宿命的に「1日24時間・昼夜の周期」に縛られてきた(その周期に適応した生物だけが生き残っている)。その生物が体内に持っているのが生物時計で、おおむね1日に合った変化を概日周期という…そんな説明から、本は始まります。

    そこで使われる実験動物が、ショウジョウバエ。

    先頃ナメクジウオが脊椎動物共通の祖先である、なんていう報道があったばかりですが、生物時計に関してはショウジョウバエも人間とほとんど同じなんだそうで、生物が原始的とか進化的とかいうのはちょっとしたアヤでしかないんではないか、ということを改めて感じますね。。。

    まあその辺は前ふりですが、以下眠りの原理のほか、「睡眠は体力を使う」話、時差ボケへの対処、ナルコレプシー(嗜眠症)のメカニズムといった、我々にも関心のある話題が続いて行きます。

    やっぱり、もっととっつきやすい味付けにした方がよかったんじゃないでしょうか。

  • time managementに役立つのかと勘違いして買ってしまいましたが、タイトル通り、分子生物学の本です。時間と睡眠の遺伝子について著者の研究も含めた本格的な話なんですが、素人向けに書いてあります。

  • サイエンス

  • 105円購入2012-09-15

  • たぶん『レバレッジ・リーディング』かなにかで推薦されていた本。
    読んでみると、生物時計や睡眠に対して、遺伝子を切り口にして研究成果がまとめられている。

    仕事術的な本かと思っていたが、すごく真っ当なサイエンスの本だった。

    アマゾンでの評価が異様に高いのもわかるような気がする。
    [more]
    (目次)
    1章 なぜ生物時計があるのか
    2章 脳の中の振り子
    3章 生物時計の部品の発見
    4章 分子生物学が明かした驚異のしくみ
    5章 不眠症のハエから睡眠遺伝子を探る
    6章 睡眠の謎
    7章 生物時計は睡眠をどう制御しているか
    8章 睡眠研究の突破口――ナルコレプシー

  • サーカディアンリズムがノーベル賞を受賞したので、久々に引っ張り出した。
    この本の内容は分かり易く解説がされており、大変勉強になったものである。
    また改めて読み直したいと思う。

  • どうしたら快眠できるのか?といったいわゆる睡眠法の解説ではなく、
    睡眠そのものについての解説書。

    人間の睡眠についてと同じくらいハエやネズミの睡眠について書かれていて、
    これはこれで面白かった。

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著者プロフィール

1962年、愛知県生まれ。名古屋市立大学教授。分子生物学者・医師(睡眠学会睡眠医療専門医)。東京大学医学部卒。大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了。ハーバード大学・タフツ大学客員研究員、熊本大学発生医学研究センター准教授を経て現職。生物時計と睡眠のメカニズムを研究。Cell, Nature, Science 誌などに論文を多数発表しつづける第一人者。内科医として睡眠障害の診療も行う。著書に『眠りの悩み相談室』(ちくま新書)、訳書に『脳神経倫理学』(篠原出版新社)など。

「2022年 『時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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