- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061497023
作品紹介・あらすじ
もう論述も怖くない スーパー講師が極意を公開!
ポイントは「1853ペリー来航」
これが日本史のツボだ!!
日本史は「ペリー来航」を境に分けて考えよ! 本質が明快に見えてくる特別講義。
感想・レビュー・書評
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日本史をペリー来航とそれ以前の2期に区分し、2つの時期の共通項を対比しつつ考えると、その共通点は「神」としての「天皇」の出現とこれに伴う「帝国」日本の成立であると考えられる。東大の2次試験の論述問題も交えながら解説していく。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou26802.html
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できれば、高校生のときに読みたかったですね。
※高校生のときには発刊されてなかったので、無理ですが…。
こんな感じで日本史を教わっていたら、もっと楽しく勉強できたはず。
歴史は、出来事の羅列を覚えるだけの科目じゃないはずなので。 -
日本史を二期に分け、その通底する特徴から『日本』という国を解き明かそうという試みのもとに書かれた、いわば日本史”読解”書。
夏ごろに「希少本・復刊本フェア」として書店に並んでたのを思わず手に取り放置していたが、自分の中で「日本(史)」について考えることが多くなり、ようやく手をつけた。
大筋としては、日本は天武朝期に、中国という大国の外圧と支配秩序の構築に伴う内乱の中で、天皇を「神」として戴き、異国を支配下に置く「帝国」としての形を整えた。そして、この展開は、外圧をもたらす大国が中国に西欧に変わりつつ、明治以降も繰り返された、ということ。
究極には、このような論理に支えられて存続してきたのが真の「日本」の姿だという主張である。
歴史というのは多様な見方があり、どの説も多くの説のうちのひとつに過ぎないということは念頭に置いた上で、本書の説はなかなかおもしろいと(あくまでわたしは)思う。たいへん短い書だし、論証に関して口をはさめばきりがない部分はあるかと思うが、「ひとつの見方」としてアリかと思われる。
「(日本という国の)歴史の循環性」や「日本の歴史に外圧が及ぼした役割」などについて、本を読んだり話を聞いたりしながらわたしがぽつぽつと考えていたことに、かなり沿ったとらえ方であった。
ひとつ、批判を覚悟でここで指摘してみようかと思うのは、先ほどあげた「このような論理」に、日本は「支えられて」存在してきたことはおろか、むしろ「このような論理」の「限り」でしか存在していないのではないか、ということである。
日本がどのように成立し(というよりは構築され)、ここまで至ったかを見るときに、「外圧」、もっと広くいえば「外国」であり「”日本的”でないもの」が果たした役割に着目することで、日本人のナショナル・アイデンティティーの深層がより深く現前するのではないかと感じるのである。 -
[ 内容 ]
日本史は「ペリー来航」を境に分けて考えよ!
本質が明快に見えてくる特別講義。
[ 目次 ]
第1章 「日本」以前の日本史
第2章 「日本」誕生
第3章 帝国「日本」の虚実
第4章 「帝国」の再生
第5章 よみがえる古代としての明治
第6章 今もまだまだ江戸時代
第7章 「帝国」のゆくえ
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
著者は有名塾講師。タイトルは「東大合格講座」だが、個人的に内容は東大受験生は既に理解してるはず。天武朝期と明治期の共通性もわからんでもないが、新書でコンパクトにまとめるには些か無理がある印象を受けた。兎も角、受験生は本を読むこと。