- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061497160
作品紹介・あらすじ
音読ほど脳を活性化させる活動はない!最先端の脳科学者と漢文素読を実践するドイツ文学者が説く「脳にやさしい教育」のすすめ。
感想・レビュー・書評
-
「音読ほど脳を活性化させる活動はない!最先端の脳科学者と漢文素読を実践するドイツ文学者が説く「脳にやさしい教育」のすすめ。」
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宮沢賢治の作品の朗読を聞いたのです。状況は一変しました。目を閉じて聴いている私の脳裏には、冬の東北の寒々としたしかし澄み切った荒野、そこにいる動物たち、彼が描いている世界がぱっと目の前に広がって見えたのです
心の糧となり、魂を育むのは母の語りかけであって、人間関係のもといは聞くことから始まります
私は、言葉はコミニケーションのツールだと思っています。ですから、外国語は異なった言語を母国語とする人たちとコミニケーションをするために学ぶのです
-
ふむ
-
目次
第1章 音読を楽しむ(読書も祈りも、声に出すのが普通だった;音読は「脳の全身運動」)
第2章 子どもはことばをどう学ぶか(ことばの獲得は「聞くこと」から;子どもの脳とことばの獲得)
第3章 「ことばの力」を育てる(「聞く」ことから「話す」ことへ;子どもの前頭前野はどのように発達するか ほか)
第4章 さまざまな音読と脳の反応(予想外の実験結果;感性のトレーニングと知性のトレーニング)
===============================
川島教授は長年の脳画像の研究から、音読ほど脳を活性化する活動はない、という。
人間の言葉の獲得も不思議である。
わかっているのは、
3歳まではコミュニケーション重視で、他者からの、具体的に言うと母から子への呼びかけが大切であること。そのなかでも「繰り返し」と「間」が重要であること、である。
3歳〜小学校高学年 見た目の質量は増えないが、前頭前野の発達し土台作りの時期であること、
中学生以降は発展期である。
だが、今回共著者であり、ドイツ文学の傍ら、素読も行っている安達忠夫教授に、監視の音読と訓読をやってもらった。
すると、長年なじんできた監視の素読をやってもらうと、脳画像上では前頭前野の活性は低下し、一見”働いて”いないように見えた。
だが、これは表面的にはそのように見えるものの、瞑想に近い脳の使い方ではないかと、彼らはみている。 -
暗誦のよさ。絵本の読むきかせによる脳への影響。など。
C0280 -
「素読のすすめ」の著者と脳科学者のコラボ。せっかく前著が良かったのに、、、脳科学などに頼ろうとする(後ろ盾を求めようとする)と、ひどい有様に、、、途端に胡散臭くなる。
-
第二言語を習得、使用する際に脳のどの部分を使っているのか、謎が解けた。
今後の人生に関わる大事な一冊。 -
フォトリーディング。高速リーディング。
しばらく積読になっていたが、高速を交えて熟読した。
著者の川島隆太氏は脳を研究する医者で、脳ドリルなどの著者がある。安達忠夫氏はドイツ文学の教授だが「素読のすすめ」の著者。本書はそれぞれの書いた部分もあるが、互いのメールのやり取りをまとめた部分もある。いろいろな研究データが載っていて面白かった。ただ、片方が疑問をもう片方に提示し、その答えが数十ページ後にやってくるなど、構造的な欠陥があるように思えた。積読になってしまった要素はその点にあると思う。
情報内容としてはほかの本でも補えると思えるので星は三つとした。
いくつか気付いた点を書き記す。
乳幼児用のビデオ教材があるが、親の語りかけの代用にはならないようだ。会話をしている脳波が全然出ずに、音を聞いている(意味のないおと)の右派しか出ていない。
親の乳幼児に対する語りかけは、言葉の繰り返しと間が大切との事。会話の間がないただの一方的な語りかけよりも、会話をするように語った方が脳の発達に良いらしい。
絵本の読み聞かせは繰り返し繰り返しやると良いようだ。
仮名は表音文字、漢字は表意文字で、脳の使う場所が違うらしい。どうやら日本語は特殊なようだ。