- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061497382
作品紹介・あらすじ
くっきり伝わる書き言葉の裏技表技を公開! 仕事の依頼、お詫びの手紙、企画書に紀行文……テンマルの打ち方から人を動かす秘訣まで「文章上達のあの手この手」をオリジナル例文満載で伝授する超実用講座! (講談社現代新書)
くっきり伝わる書き言葉の裏技表技を公開!仕事の依頼、お詫びの手紙、企画書に紀行文……テンマルの打ち方から人を動かす秘訣まで「文章上達のあの手この手」をオリジナル例文満載で伝授する超実用講座!
感想・レビュー・書評
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清水さんの、気負わず力が抜けた語り口が好きだ。
それだから、ふふっと微笑みながら素直に頷ける。
小学生の作文を指導されていた経験から、素人が陥りやすいミスを熟知されていて、
とにかく分かりやすく面白く、文章のコツを解説してくれる。
伝わる文章を書きつつ、うまいなぁと思われたい「スケベ心」に共感。
こんなに著名な作家でもそういうこと気にするんだなぁ。
久しぶりに読んだら、ほのぼのとした文体がクセになりそうだ。 -
確かに後半は、あんまり参考にならない。
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パスティーシュ(文体模写)の名手・清水義範さんが書いた、万人向けの文章指南の本。
文章の基本から、手紙・実用文の書き方、紀行文・随筆の書き方まで、具体的なコツが書かれています。
文章を書くときは読み手を意識しないと、うまく伝わりません。伝わる文章を書く際に気をつけるべきことは何かを、本書は教えてくれます。 -
いわゆる文章読本とは少し異なり、正直な物言い。
文章を書くのは、自分をよく見せたい、そして相手を同意させるため。わかりやすく書くのが一番よく、一番難しいことでもある。 -
変に気取らず、プロのマネをせず、相手にわかりやすく書くこと。多く書くこと、できれば仲間内で文章を見せ合うことなど、一般人が文章をわかりやすく書くためのヒントが紹介されています。著者は実際に文章教室を開いているそうで、文例も生活に沿った具体的なものでわかりやすかったです。
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文法論を学んできた自分が親しんだ名前を見つけたので、この方の主観だけで書いているものではないことが分かる。(永野賢とか、普通は知らない。)
書き方は優しいけれど、重文複文のあり方とか接続詞の使い方とか、文章構成の基本を押さえてある良書。
最後まで読めなかったのでまた借りたい… -
・ちゃんと伝わる文章は修練で身につけられるが、名文にある品格はトレーニングでは身につかない。それは文章力の話ではなく、人間性の問題なんだから
・依頼する文章を書くときは、なぜ依頼するのかを説明する。それが人を動かすコツである。そういうことを書けば、お世辞っぽい言葉が並んでしまい、かえって相手は気を悪くするんじゃないかと心配になるかもしれない。だが、その心配は無用である。お世辞を言われて気を悪くする人などほとんどいない。大概の人はいい気分になる。人にものを頼むなら、お世辞のひとつも言うのがあたりまえ
・謝罪文を書くコツは、すべての事情を長々と書くこと。文書の長さで、深くおわびしたい気持である、ということを伝える
・紀行文の初めのほうに「まだわからない」を書く。それは、ここに謎がある、ということを示す暗号でもあって、興味深く読める
・日本人にとっての随筆の二大お手本は『枕草子』と『徒然草』
・文章がうまくなるためには、人に読ませるという意識を明瞭に持ちながら、一度長いものを書きあげてみること
・接続詞…だから、それで、それゆえ、ゆえに、したがって、そこで、すると、だが、が、しかし、けれど、けれども、だけど、でも、それでも、ところが、とはいえ、とはいうものの、それなのに、それにしても、さりとて、そして、それから、また、かつ、および、その上、それに、あわせて、さらに、なお、つまり、すなわち、たとえば、なぜなら、なんとなれば、ただし、もっとも、または、あるいは、もしくは、それとも、ないしは、さて、ところで、ときに、次に、では -
大人のための文章教室 (講談社現代新書)
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さすが文章教室と銘打っているだけあり、文体が軽妙で分かりやすい。けっしてアカデミックではなく文章作成ワンポイントエッセイ的内容で読みやすい。
≪著者の言う、文章を書く時の二つのバランス≫
①言いたいこと、伝えたいことが曇りなく読み手につたわるかどうか。
②この文章を書いている私が利口そうにみえるかどうか。
…
美しい日本語として紹介されている谷崎純一郎、丸谷才一を読んでみたくなる。
『品格のある文章を書く人というのは、人間性に品格があるのだと思う。知性があり、人格に嫌味なところがなく、利口ぶろうとするところもなく、純粋に感動できるという人が、素直に文章を書くとそこには品格がにじみ出るのだ。』
ということで小生には品格のある文章を書くことはどうやら無理のようだ。
著者プロフィール
清水義範の作品





