情報と国家―収集・分析・評価の落とし穴 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497399

作品紹介・あらすじ

エシェロン、情報衛星、産業スパイ、マルチ・インテリジェンス。アメリカはなぜイラクを読み違えたのか。

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 氾濫する情報の落とし穴(「情報」という言葉の落とし穴/共産圏公刊情報のモニター/ラヂオプレスの役割 ほか)/第2章 情報収集・分析・評価の落とし穴(世界が疑わなかったイラクの生物・化学兵器保有/落とし穴に落ちた米英の情報機関/イラクの大量破壊兵器を巡る危機感の相違 ほか)/第3章 情報の落とし穴に落ちないために(米英からの情報をそのまま信じたデンマーク/情報小国が「だまされない」ためには/北朝鮮弾道ミサイル保有の意図と命中精度 ほか)

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  • 38279

  • 情報とは何か?
    イラク戦争とはなんだったのか?

    反米思想や嫌米思想が生み出す陰謀論が渦巻く中で、何故アメリカが戦争したかという単純な理由をネオコンやユダヤ人、イスラム教もキリスト教も持ち出さずに情報戦という観点からイラク戦争を説明する本。

    また、日本語ではただ一言「情報」であるが英語では「情報」は「Data、information、intelligence」に分類される。
    この違いが分かるようになる本。

  • 情報の収集と分析なんて聞くと、短絡的にスパイを思い浮かべてしまう
    単純な頭の持ち主である。そして、スパイと言えば、あの手この手で
    機密情報を探り出す格好いい存在…なんていうのは映画や小説の
    仲だけのお話。

    既存メディアやインターネットには多くの情報が溢れている。そんな
    情報の洪水の中から、必要な情報を集めるだけで、様々な角度から
    分析が可能であると説くのが本書である。

    そして、そうして集めて分析した情報も扱うのが人間である限り、
    落とし穴がある。

    自分が知りたいと思う情報に目を奪われる。そうなってしまうと、
    本当に大事な部分を見落としてしまうのだ。

    うん、あるよね。見たいものしか見ないっていう人間の悪い癖。そんで
    都合の悪いことはなかったことにしちゃうの。

    これが個人の問題ならいいのだけれど、国家となると大問題だ。

    本書でも取り上げられているイラク戦争の際のフセインの大量破壊兵器
    問題なんていい例だ。

    どうしてもフセイン大統領を倒したかったアメリカ・イギリスのミス・
    リードに乗っかって、最終的には「アメリカとイギリスに騙されたっ!」
    と大騒ぎしたデンマークみたいになったら目も当てられない。

    情報操作関係の類書でも本書と同じような内容は書かれているが、興味
    深かったのは衛星写真のお話。

    「これが兵器工場の証拠です」と提示されても実際の撮影状況は不明
    だから、発表者の意図でいかようにも利用出来ちゃう。

    おぉ、これは騙され易いぞ。映像の方が信じやすいと書かれていたが、
    正にその通りだな。

    著者の江畑氏は2009年に亡くなっている。分かり易く戦争や戦術、
    武器について解説してくれる軍事評論家だった。残念。

    あ、イラク戦争の解説書としても役に立ちます。

  • マーケティングの本として読んでみると面白い。

  • 軍事面から見た「情報」の意味について。
    ・収集、分析、評価することにより、公刊情報だけでも有効な情報は得られる。
    ・日本では「インフォメーション」と「インテリジェント」の区別がなされていない。
    ・客観的に評価する難しさ。結論ありきでの評価、先入観があった場合、組織間での競争、上司からの評価に左右される。

    まず「インフォメーション」と「インテリジェンス」の違いの説明をし、情報収集の方法にどういったものがあるのか(衛星写真を詳しく説明)、分析、評価をする際の失敗例(米英のイラク戦争の理由がいかに根拠のないものだったか)を挙げる。


    私が題名に期待し過ぎたのだろうと思います。イラク戦争の話しは初めて知ったこともあり、面白かったですが。概論的なものだと思って読みましたが、かなり各論。インテリジェンスの意味や全体像を掴むのには不足。

  • [ 内容 ]
    エシェロン、情報衛星、産業スパイ、マルチ・インテリジェンス。
    アメリカはなぜイラクを読み違えたのか。

    [ 目次 ]
    第1章 氾濫する情報の落とし穴(「情報」という言葉の落とし穴 共産圏公刊情報のモニター ラヂオプレスの役割 ほか)
    第2章 情報収集・分析・評価の落とし穴(世界が疑わなかったイラクの生物・化学兵器保有 落とし穴に落ちた米英の情報機関
    イラクの大量破壊兵器を巡る危機感の相違 ほか)
    第3章 情報の落とし穴に落ちないために(米英からの情報をそのまま信じたデンマーク情報小国が「だまされない」ためには 北朝鮮弾道ミサイル保有の意図と命中精度 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 江畑本二冊目。情報に焦点をあてる。
    情報過多の中で陥りがちな落とし穴、例えば希望的観測から情報を選り好みしてしまいがちなこと、独裁国家ではイエスマンに囲まれて
    イラク戦争開戦に反対した独仏でさえイラクに大量破壊兵器があり見つかるのは時間の問題としていたことは知らなかった。それにイラクの航空兵力の運用の素人っぷりや

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