まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 879
レビュー : 134
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497696

作品紹介・あらすじ

いつも「複雑な」と言われる「パレスチナ問題」。宗教や民族という日本人にはなじみにくい概念が問題のベースになっているし、昨日までの味方同士が突然戦争を始めたりして、たしかに、わかりにくいのはたしかです。だからこそ、本書では少しでもわかりやすいように、ユダヤの少年ニッシムとパレスチナの少年アリ、そしてエルサレムのねこ、2人と1匹が、旧約聖書の時代から21世紀のいままでの「パレスチナ問題」をガイドします。日本から少し距離のある国のお話ですが、すべてがつながっている現代では、けっして遠い世界のお話ではないのです。

感想・レビュー・書評

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  • 複雑な中東問題を歴史からわかりやすく、簡潔に解説した書。小学校高学年くらいから読めるだろう。私が中学生の頃から既に中東問題は地理の授業でもわかりにくいものだった。当時の先生が「中東戦争を理解しようと思えば、発端までさかのぼらないとわからない。『今』だけ見ていても理解できないよ」とおっしゃっていた。確かにそうだ。当時この本があればもう少し中東問題も理解しやすかったかも。
    未だ、中東では世界各国の利害や思惑も加わり、戦火が絶えない。当事国以上に関連列国の思惑に振り回され、そこで生活する市井の人々は常に貧困と生命の危機を感じながら過ごしているのだろう。一朝一夕にはいかないのだろうが、利害を超えてなんとかならないものなのか。

  • 教科書みたいでちょっと読むの大変だったけど、すごくまとまっていて勉強になった。宗教は人を幸せにするために作られたはずなのに、戦争するなんて悲しいね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「幸せにするために作られたはずなのに」
      本当は違うのでしょうね、、、
      自分たちが散々理不尽な目に遭ったから、同じだけ、理不尽なコトをしても許...
      「幸せにするために作られたはずなのに」
      本当は違うのでしょうね、、、
      自分たちが散々理不尽な目に遭ったから、同じだけ、理不尽なコトをしても許されると思っている、彼等が信じられない。。。
      2013/05/11
  • 最後まで理解できず…
    どっちかの考えに、偏ってしまう感じはある。
    パレスチナ問題…もっと分かりやすく説明されているものがあるか、探し中…

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      新書マップで調べてみたら?(テーマにパレスチナがあります)
      http://shinshomap.info/search.php
      それ以外...
      新書マップで調べてみたら?(テーマにパレスチナがあります)
      http://shinshomap.info/search.php
      それ以外で私のお薦めは・・・どちらも古チョッと古いけど、エドワード・W.サイード「パレスチナとは何か」岩波書店と、子ども向けですが奈良本英佑「君はパレスチナを知っているか」ほるぷ出版です。
      2012/05/21
  • まんがと題されてはいるが、メインはそのわかりやすい文章で、絵は半分くらいか。人物の似顔絵と地図などが多い。関係する地図は、重複を厭わず配置されており、すばらしく理解の助けになる。

    キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の起源から始まり、現代までをざっと概観する。とてもわかりやすい。これを頭に入れておけば、パレスチナ問題の必要最低限の理解は出来たと言っていいのではないか。何度も読み返したい内容の本だ。

  • ユダヤ教の成立からアラファトの死まで、世界史の中からパレスチナ問題に絡む所を取捨選択、分かりやすく並べている。
    ユダヤ系とパレスチナ人の少年に語らせる設定上、このエピローグは必要だったとは思うが、ちょっと唐突。だけど素敵な未来図だ。

  • 三大宗教が始まった昔々から、現代の中東問題まで、分かりやすく流れに沿って解説してある。

    また、ユダヤ人とパレスチナ人の男の子が常に登場し、どちらの立場からも発言させることで公平性を保たせている。

  • とても簡潔に、そして現在分かっている歴史的事実を淡々と書いてある。理解しやすくまとまっている。
    まんがよりも文字のほうが多い、絵はどちらかといえばイラストのようなイメージに近い。

  • 本書を読み終わった途端、トランブ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定し、大使館もイスラエルへ移す、というニュースが出て、あまりのシンクロぶりにびっくり。本書のおかげでこのニュースの重大性がすごくよく理解できた。
    ちなみに、「まんが」と銘打っているが、イラストレベルのものに文章がミックスされたもので、通常のコマ割りされたマンガを期待するとがっかりします。

  • まんが パレスチナ問題
    山井教雄
    2005年1月20日第1刷発行
    2017年9月24日読了

    まんがとあるけど挿絵を入れたわりと普通の読みもの。
    旧約聖書のノアの箱船の話からスタート。
    ノアの息子、長男セムの子孫がユダヤ人、アラブ人、パレスチナ人となる。そこからユダヤ教、キリスト教、イスラム教の説明があり、十字軍、フランス革命を経て、第一次世界大戦、第二次世界大戦、イスラエル建国。
    そして中東戦争。9.11へと歴史を追いながら優しく解説した本。
    概要を掴むには良いかと思います。
    ローマ帝国と戦争し、負けてからユダヤ人のディアスポラが始まる。その後2000年もの間ユダヤ人は迫害され自分たちの国のない放浪が続く訳だけど、第一次世界大戦のバルフォア宣言によりパレスチナにユダヤ国民のホームランド建設を認めようと約束。しかし結局は反故された事が遠因となり、今のパレスチナ問題の原因になってる。この辺はざっくりと掴めて分かりやすかったです。

    かつて迫害され、虐待され続けてきたユダヤ人がイスラエルを建国して自国のためとはいえ同じ暴力を持ってイスラム教徒やアラブ人を攻撃していることは悲しい現実ですね。
    でもそれには宗教観の違い、民族意識、政治が絡みとても複雑になってしまってる。お互い信じる神は同じで聖地も同じなのに、信じる宗教観が違う。それは経済よりもっと難しい問題となって今も解決されることなく悲しい現実を生み出している。
    お互いの多様性を認める社会は出来ないのか。違う宗教観があっても良いのではないか。でも今度は民族意識、人種問題が立ちはだかる。それがミャンマーのロヒンギャ問題。
    日本は恵まれている。一つの国に一つの(ほぼ同じの)民族。宗教観だけは多様かもしれないけれどバランスが取れているとも思う。
    引き続き関連本を読んで色んな知識を身につけたい。
    ざっくりすぎるので、一番初めに読むよりもう少し詳しい本を読んでからおさらい位の感覚で読むと良いかもです。

  • 夫が読め読めと言うので・・・随分前の本ですが読んでみました。
    ちなみに、「まんが」と書いてあるけど全くまんが本ではありません。挿絵入りの、普通の本でした。
    絵の分だけ文字数は少ないですけどね。

    パレスチナの複雑な歴史をわかりやすく簡潔に書かれた本です。
    ユダヤ教の始まりから、2000年続いた民族差別の歴史、報復攻撃を行ってしまう悪循環の歴史がよくわかりました。

    ちょっと思ったのは、ユダヤ教の頑なさ。
    イスラムは多神教でユダヤ教に歩み寄りがあったのに、ユダヤ教は一神教で偶像礼拝も認めず選民意識も強く、このままじゃあ共存は難しいのかなと感じてしまいました。

    著者が語っていますが、経済が原因の戦争ならばお金がなくなれば終わるけれど、宗教や民族のアイデンティティに関わる戦争だと戦争が正当化されて終わりがない、と。
    民族主義に拘るかぎりテロと戦争は無くならないと。
    民族の壁を越えて、平和に共存できる方法を、当事者同士だけでなく世界が考えなければいけない時代なんだと実感しました。

    ただ、無知な私はこの本を読んで著者の考えに引っ張られてる感じがするから、別の本も何冊か読まないと、自分の考え自体がよくわかってないかも・・・
    勉強しなきゃ。

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