- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061497726
作品紹介・あらすじ
西田の哲学の特徴は、彼が同じことをめぐってさまざまな仕方で議論を展開したことにある。さまざまなテーマを経るといっても、それは、原理的に、ひとつの問題をめぐって、接近する方法を執拗に変更していったことにほかならない。ではそこで、西田が論じたひとつの問題とは、率直にいって何であるのか。それは簡単にいえば、「行為」という方向からこの世界に存在する「私」を考えることであるといえる。そしてそのことは、「生成する世界」とは何かという問いと必ず表裏一体をなすことになる。「行為する私」と「生成する世界」、それら両者が結びつく地点に、西田が見てとる「現実」が定位される。生命論としての西田という姿が浮かびあがるのは、こうした視覚からである。そこで、生きているこの私と、生成しゆくこの世界とは何であるのかという、生命を論じる根幹のような主題が開かれていくことになる。
感想・レビュー・書評
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私が半世紀前に誕生した時、私は何ひとつ「つくっていない」。確かに「他人によってつくられた世界」だ。そして価値観は親を始めとする大人たちの態度(教育や言動ではない)によって形成された。子は親の顔色を窺う。褒められたり叱られたり貶(けな)されたり無視されたりする中で我々は社会のルールを学んだ。ま、くそ下らないルールではあるが。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/04/blog-post_8152.html -
何かの役に立つかと思って買ってあったのだが, どうにも言葉の薄さ, 上滑りな思考にやられた.
純粋経験から自覚へ (第1, 2章), 働くものから見るものへ (第5章) はともかく, 他の章はどうにもならない.
西田も悪いのだろうが, 檜垣も悪い. -
¥105
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烏兎の庭 第三部 書評 8.19.06
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/bunsho/kitaro.html
著者プロフィール
檜垣立哉の作品





