はじめての金融工学 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497801

感想・レビュー・書評

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  • 天候デリバティブというものを初めて知った、お互いのリスクを、お金を負担することで補填できるというのは企業にとって大きなメリットだなと思った。

  • ブラック・ショールズモデル
    プロスペクト理論
    正規分布、期待効用理論
    現実とシミュレーションのギャップが問題視されている。現実との乖離を説明する、シンプルな理論構築やその証明が、新たな金融工学のトレンドとなっている。

  • 少々難しいが、金融工学がどういうものか、概要を把握するには良い本。

  • 「無から利益を得る機会は、そうそうあるものではない。」

    金融工学についてもう少し勉強したいと思い買いました。数式のところは実際に使うことで覚えるようになると思います。金融商品は基本的にゼロサムという点には、やはり改めて驚きました。

  • 金融学の導入書としては、興味が湧きやすい内容で、わかりやすく、読み易いため、最適。但し紙面の制限なのか、数式に対する説明が、難解な為、より理解したい場合は、別の本を。

  • 著者は学生にも教えているだけあって、二項モデルや複製資産などの概念を使って、数式なしでも理解できるよう分かりやすく説明しています。
    ただ、数式にこだわらなくてもいいようにと配慮してはいますが、やはり数式を理解しないと落ち着きが悪いのがこの分野。数式の説明ももう少し丁寧だったら、更によかったと思うのですが。

  • 金融工学の初歩から行動経済学・経済物理学などの最近の話題まで俯瞰して実にコンパクトに纏められている。近頃の新書にしては内容があると思う。はじめての人より一度勉強した人が見直すのに役に立ちそう。

  • コレが書かれたのが05年。
    リーマンショックというか住宅ローンのCDSが吹っ飛ぶ前。

    文中に出てくる最新の金融工学の手法を使ったファンドはかなり極端な方法をとるので一気に利益をあげることもよくあるが、あまり長続きしないように思える。ただもう基本的な論理は確立してるし、それなしには金融機関は成り立たない。

    ここで出てくるブラック・ショールズモデルやCAPMの話は大学でも習い、いまいち呑み込めない難しい話。
    この数学的根拠は微積分というよりは「数学語」という新しい言語を習うようなものって認識になってきた。

    36Pにあるみたいに予測が困難な将来に、まがりなりにもひとつの解をできるということ、絶対的な信頼は得られないということ。

    十分に理解しないとこう言う知識を使えないな。そういう意味では良い復習になったし勉強になりました。

  • わかりやすい金融工学入門書。多少数式は含まれるが、私にとってはこのぐらい数式があった方がわかりやすい。

  •  金融工学を俯瞰するには非常に良い本だと思う。著者は難しい事を比較的単純な例を用いて簡潔に分かり易く書く事に長けていると思う。分野が分野だけにちょっと分かりづらい部分はやはりあるのだが、例えばVarの話をする際に家計を例にとって丁寧に説明するのは分かりやすかった。

     また、今後の展望として「行動ファイナンス」、「経済物理」の2つに関して非常に分かり易く且つ、適度に理解出来た気分にさせながら本が終わるのも心地よい。

     難点をあげるのであれば、もう少しブラックショールズモデルに関してページを割いて欲しかったなぁと思うが、まぁあれはあれで本1冊出るくらいだから新書ではあの位の触れ方が適切なのかなぁとも思った。

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著者プロフィール

1953年神奈川県生まれ。76年一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。83年ロンドン大学経営学部大学院(修士)卒業、85年メリル・リンチ社ニューヨーク本社へ出向。帰国後、98年第一勧銀総合研究所金融市場調査部長、内閣府経済動向分析チームメンバー、第一勧銀総研やみずほ総研の主席研究員を経て、03年から信州大学大学院イノベーション・マネジメント・センター特任教授に。05年から同大学経済学部教授。

「2014年 『よくわかる金融政策の見方・読み方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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