- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061497900
作品紹介・あらすじ
ハワイ革命からソヴィエト、キューバ、ベトナム、イラン、イラクそして安保闘争まで。アメリカの大義の裏側。
感想・レビュー・書評
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アメリカという国が歴史的に諸外国と戦争状態にあったことを郵便物というツールを分析することにより、相手国は全世界に向かって何を訴えたかったのか、プロパガンダしたのかを解明している。
内容としては、以下のとおりです。
第1章 ハワイからフィリピンへーー「アメリカ帝国主義」
のルーツ
第2章 ソヴィエト誕生から東西冷戦まで
第3章 鬼畜米英と安保闘争の間
第4章 朝鮮半島における“アメリカ”の諸相
第5章 キューバ危機と“反米”の亀裂
第6章 変米シンボルとしてのベトナム
第7章 イラン革命とアメリカ
第8章 サダム、ビン・ラーディン、そしてサダム
歴史を皮相的に見てしまっている部分があるが、郵便物で発信された情報を深読みするという楽しみ方もあるのですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
ハワイ革命からソヴィエト、キューバ、ベトナム、イラン、イラクそして安保闘争まで。
アメリカの大義の裏側。
[ 目次 ]
第1章 ハワイからフィリピンへ―「アメリカ帝国主義」のルーツ
第2章 ソヴィエト誕生から東西冷戦まで
第3章 鬼畜米英と安保闘争の間
第4章 朝鮮半島における“アメリカ”の諸相
第5章 キューバ危機と“反米”の亀裂
第6章 反米のシンボルとしてのベトナム
第7章 イラン革命とアメリカ
第8章 サダム、ビン・ラーディン、そしてサダム
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
国家が発行することの多い切手は、
その国の主義主張を表現する媒体になりやすいものです。
これは、紙幣も同じこと。
時期を同じにして『紙幣が語る戦後世界』という本を読みましたが、
各国の紙幣に描かれたデザインには、その国の成り立ちや歴史が深く込められています。
でも、切手は紙幣に比べて普遍性は必要なく、
デザインも変えやすい。
その分、その国の時代背景を細かく反映してきたんじゃないでしょうか?
その切手の利点を見事に利用し、世界の反米の歴史を描いたのが本作品です。
ところが、日本の場合、郵便事業は民営化してしまいました。
デザインに国家など必要なくなりました。
見てみてください。デザインはもはや迷走しています。
小島よしおまで切手になってしまうほど。
さらには、個人で思い思いの記念切手も作れてしまいます。
郵便局は利益追求で、切手を乱発しています。
その結果、日本の切手は世界的に見ても価値が急落、
切手コレクターからは何の関心も示されないという悲しい状況になってしまいました。
そう考えると、もう切手から日本の時代背景など、
この先、想像することなどできなくなってしまうということ。
切手は手紙に乗り、国内のみならず、世界中へと発信されていきます。
今後も、良いデザインをお願いしますよ。
郵便事業株式会社さん。
著者プロフィール
内藤陽介の作品





