女帝の古代史 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497948

作品紹介・あらすじ

古代日本における女性統治者の歴史的変遷をふまえて、女帝(王)の本質を考えねばならない。すると、通説のように女帝(王)を単なる中継ぎとしてはとらえ切れないことが了解できるだろう。なかでも、記紀に最初の女王として明記された推古は、むしろ彼女自身の資質が評価されて大王に推戴されたわけである。また、皇極の場合もその子の中大兄王子が次に即位するとは、必ずしも約束されていたわけではなかった。単なる中継ぎとしての女帝は、持統天皇が律令天皇制下の皇位継承ルールとして嫡系継承を実現して以降の、元明・元正の二女帝のみに限定されるのではないだろうか。画期的論考!「女性天皇」はなぜ必要だったか。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    古代日本における女性統治者の歴史的変遷をふまえて、女帝(王)の本質を考えねばならない。
    すると、通説のように女帝(王)を単なる中継ぎとしてはとらえ切れないことが了解できるだろう。
    なかでも、記紀に最初の女王として明記された推古は、むしろ彼女自身の資質が評価されて大王に推戴されたわけである。
    また、皇極の場合もその子の中大兄王子が次に即位するとは、必ずしも約束されていたわけではなかった。
    単なる中継ぎとしての女帝は、持統天皇が律令天皇制下の皇位継承ルールとして嫡系継承を実現して以降の、元明・元正の二女帝のみに限定されるのではないだろうか。
    画期的論考!
    「女性天皇」はなぜ必要だったか。

    [ 目次 ]
    第1章 女性統治者と祭祀―三世紀前後
    第2章 男王・女王の共同統治―四、五世紀
    第3章 日本古代の女王たち―六、七世紀
    第4章 律令制下の女帝たち―八世紀
    第5章 古代日本ではなぜ女帝(王)が輩出したのか
    終章 女帝の本質

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    [ 参考となる書評 ]

  • 古代には女性の天皇がいたのだ。
    どうして、今は男性とかにこだわるのだろうか。

  • 090304

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著者プロフィール

1951年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科日本史学専攻卒業。日本古代史(家族史)専攻。大阪大学外国語学部、関西大学文学部、神戸学院大学人文学部などの非常勤講師を歴任。著書に『日本古代の王位継承と親族』(岩田書院)、『日本古代の家族・親族』(岩田書院)、『女性と穢れの歴史』(塙書房)、『女帝の古代史』(講談社現代新書)、『理系のための論理が伝わる文章術』(講談社ブルーバックス)などがある。

「2021年 『男尊女卑 法の歴史と今後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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