議論のウソ (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 339
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498068

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『大学生のためのレポート・論文術』で論理の組み立て方をわかりやすく解説した著者が「情報に騙されない」方法を平易に懇切に論じる。

感想・レビュー・書評

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  • イマイチ。テレビや新聞などのメディアがよく用いる「グラフの錯覚」「ムード先行」「こじつけ」などが論理的に考えるとどれだけ間違っているかを糾弾し、個々人がそれぞれ考える必要があると論じる本だが、具体例の解説にページを割きすぎ。しかも、「少年犯罪」だの「ゲーム脳」だの「ゆとり教育」だの、いまとなってはなんだか時代遅れ名テーマばかりを扱っていて、いまになって読むと普遍性がない。抽象的な説明の部分もなんだか当たり障りのない、どこかで読んだことがあるようなことが書かれていて、端的に言えば、おもしろくなかった。

  • 情報の受け取り方、受け取ったうえでの考え方について、具体事例を用いて示されており分かりやすかった。2005年刊であり、本書で考察されている事情のうちいくつかはすでに変わっていることを感じながら読むのがまた感慨深かった。 

  • わかるというのはかかわるということ。
    わかるより分からないことを自覚していることが大事。
    これからは私たち一人一人が主役になる社会であるため、誰かに支配してもらうではなく、自分自身で自分を支配する社会でなくてはならない。
    自分で自分の考える正答を作り直していかなくてはならないことを知った

  • 世の中に流れている情報は、誘導されてウソになっているものもあるが、実は深く紐解いてみると、ウソとは完全に決められないものがあったりもする、だから、自分の見方を鍛えましょう、ということ。

    分かりやすさが求められる風潮に一言物申す、という感じが良かった。ま、若干、まわりくどい感もありましたが。

  • 2005.9発売
    巷間に流れる様々な「情報を吟味する」

    ①統計のウソ・・統計はいつも何かを強調したい意図で用いられる。
    ②権威のウソ・・誰かの言説を読む際に注意する点。特に「権威の顕示」と「原因と結果の強引な結び付け」には注意!
    ③時間が作るウソ・・ある事実も時間の経過とともに変化する。以前には妥当なことも時間とともに誤りになることもある。決まっている基準に盲目的に従うのではなく各自状況判断が必要。
    ④ムード先行のウソ・・あらかじめ結論を決め、「やっぱり」という集結する傾向がある。
    〇ウソとホントの境・・「ウソ」は簡単には見抜けないし、そもそも「ウソ」とは簡単にいえないことも多いのではないか。・・「正答主義」をやめよう・・これからの社会は誰かが作った「正答」をうのみにするのではなく、自分で自分の考える「正答」を作る時代だ。

    四つのウソはなるほど、と思った。ただ、最後、確かに自分の頭で考える「正答」・・これは道、考え方と言ってもいいだろうが、浅薄な知識では間違った、あるいは、ずれた「正答」、「道」になる可能性もあるのではないか。しかし、「正答主義」をやめようと言っているのだから、自分の信じる道を行く、でいいのか?

  •  わかる人は読まなくてもわかるし、わからない人は読んでもわからない。たぶんこれは、そういう本。

  • 色んな騙し方を検証してあって、日常の中でのニュースの読み方とか、参考に出来るってかしなきゃならないことも多い。逆に上手く使いこなせば、自分のプレゼンテーションを高める武器にもなりそうだけど、そういうことではなくて。でもこの方法論が自分のモノになれば、逆に騙されることも少なくなるんじゃないか、と。騙すためじゃなく、騙されないために、騙すことの勉強をするのは、きっと大いにアリなんですよね。そんな感じで、タメになった本でした。

  • 3

  • とくに真新しいことは無いような気もするが、時折こうしたものを読んで、議論、統計、報道に関する発信者の意図を推察して考えることの重要さを確認するのは大事かと。

  • 学生時代に先生にもらって読んだ。びっくりするほど勉強になったという記憶がある。

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著者プロフィール

1950年、青森県八戸市生まれ。博士(教育学)。元日本大学文理学部教授。専門は教育認識論、博物館教育学、学力論。2002年刊行の『大学生のためのレポート・論文術』より、2009年刊行の新版、2018年刊行の最新版など、同名シリーズは累計50万部のロングセラー。論文制作の必読書となっている。

「2020年 『マンガでわかる 大学生のためのレポート・論文術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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