ジャズの名盤入門 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 229
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498082

作品紹介・あらすじ

スリリングな怒涛のライヴからリリカルなピアノトリオまで今なお刺激的な必聴盤50枚を厳選。ジャズの真髄がわかる最上の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • どこから手をつけていいかわからないジャズを教えてくれた。感謝したい。

  • 分からない。分からないなりに楽しめる。それがジャズ。その指標となってくれます。

  • 350

  • ビル・エヴァンス、チック・コリア、ジョー・ザビヌル

  • 「ジャズの名盤入門」中山康樹さん。講談社現代新書。

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    この手の本は一時期、熱にうなされたかのようにいくつもいくつも読みまして。
    その時期が終わるとケロリと遠ざかっています。

    特段深い理由も大きな期待もなく、なんとなくの楽しみで買って、ほぼほぼ一気読み。

    名盤50枚に絞り、一応パーカーからウィンストンまでを網羅しています。あれもこれもと欲張らない構成で、所謂初心者向きの「the名盤」についての色々よもやま話。かつての「モダンジャズ及びジャズ喫茶黄金時代」の世代特有の、一種大上段、教養主義みたいなものは当然ありますが、かなり抑制されているほうです。

    「まあ大体は聴いてるし、エピソードも知ってるしな」などと内心偉そうに読み始めたのですが、読むうちに「あー、B面(かつてはB面だった曲たち)はちゃんと聴いてないかもなあ」「そんな話は知らなかったなあ」など、楽しめてしまいました。さすが、音楽について書くプロ、ですねぇ。
    パーカーのマッセイホール、ちゃんと聴いてみようかなあ。ミンガスとかクリフォード、良いアンプで大音量で聴きたいなあ。MJQは食わず嫌いであまり聴いてないなあ。「カインド・オブ・ブルー」のB面を聴いてみよう。オーネットのゴールデンサークル、そうそう素晴らしいよなぁ。アイラーも良いなあ。トニー・ウィリアムス時代のグレイトジャズトリオは良かったよなあ。となるとナベサダの「I'm old fashoned」をまた聴きたい。「マルサリスの肖像」も、聴き直さね…。

    などなどと鼻唄のような軽やかな一冊でした。

    #

    へええ!と思ったのは、「a day in life 」。ギターの名手、ウェス・モンゴメリーのアルバム。

    これ、ビートルズの「サージェントペッパー」の、発売ほぼ直後に録音されたものなんですって。にも関わらず、「サージェントペッパー」に収録されている「a day in life」をカバーしてるんですね。
    (おそらくは業界ルートで数週間は早く聴いたんだろうなあ、と中山さんは推測されていますが)

    そして、びっくりしたのは、このジャズアレンジ版の「a day in life」を、ポールが痛くお気に召したんですって。そして、このジャズアルバムを作ったプロデューサーに、「どうぞお好きなように」って渡したのが「レット・イット・ビー」。このとき、まだ「レット・イット・ビー」は未発表曲だったんです。
    で、このプロデューサーが、お抱えのジャズフルート奏者のアルバムに、カバーさせてアルバムに収録して発売したそうなんです。それがなんと、ビートルズが「レット・イット・ビー」をシングルとして発表する2ヶ月前!つまり、「レット・イット・ビー」が初めて商品として世に出たのは、ジャズアレンジ版が最初だったんだそうです。

    太っ腹だなあ…ポール…。

    まあ、それだけ、音楽的な達成度はともかくとして、マーケットとしてはジャズ音楽がものすごい勢いで縮小していた、ってことなのかもしれませんね…。ビートルズのせいで(笑)。

    中山さんは、ロック音楽、特にビートルズについてはやっぱり本も出しているくらい詳しい方らしいので、これまたさすが、でした。

  • 筆者の考えるJazzの名盤を50枚紹介した作品。

    読んだ感じは筆者は本当にJazz好きで、
    1枚ずつ聞き込んだ上でレビューしていると感じました。
    作品の歴史的背景やメンバの状況なども触れており、
    すでに作品を知っている人でも、なるほどと思える情報が含まれています。

    1枚の作品を4ページでまとめているので、非常に見やすい形にもなっています。

    個人的もその通りと思う名盤が紹介されており、
    Jazzに触れてみたい人はこの中から聞いてみるのは良いかと思います。

    作品に含まれる1曲だけで名盤になる、というコメントがあるのですが、
    まさにその通りと感じました。

  •  新書本好きでジャズ初心者にとっては、中山康樹さんの本は非常に参考になったものだった。まだまだ読みたかった。

     感謝と哀悼の意を込めると★5つでは足りない。合掌。

  • 2013年2月11日読了。中山康樹による、ジャズ初心者が聴くべきジャズ名盤50枚のセレクション。名盤とは、名プレイヤーによる名曲の名演が収められているのはもちろんだが、それ以外にもセンスのいいジャケットや最高の発表タイミング、その成立を巡る伝説的エピソードや、それら要素が渾然となって立ち上る一種の「風格」のようなものがあるんだ、とは確かに・・・。「いい曲が入っている」だけのアルバムはBGMにはいいかもしれないが、それだけでは名盤足りえるわけではないということか。1アーティスト1~2枚に絞っているため「マイルスだらけ」のセレクションとはなっておらず、ここに挙げられたアルバムを一通りまずは聴いてみようか、という気にもなるな。

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著者プロフィール

1952年大阪生まれ。『スイングジャーナル』編集長を経て音楽評論家。ロックにも造詣が深くビートルズ系の本の中でも『ビートルズを笑え!』は辛口でありながら面白く書かれている。オノ・ヨーコに批判的で日本語が読めるオノに対して批判する評論家としては希有な存在。主な著書に『マイルスを聴け』(双葉社)『エヴァンスを聴け』(ロコモーションパブリッシング)『超ブルーノート入門』(集英社)『Jazz名曲入門』『Jazz名盤入門』(宝島社)『ジャズを聴くバカ、聴かぬバカ』(KKベストセラ-ズ)『スイングジャ-ナル青春録』(径書房)『ビートルズ アメリカ盤のすべて』(集英社)『ビートルズ全曲制覇』(エイ出版)『ビートルズを笑え!』(廣済堂)『ディランを聴け』(講談社)『音楽中心生活』(径書房)『超ビートルズ入門』(音楽之友社)『クワタを聴け!』(集英社新書)『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』(NTT出版)等がある。

「2012年 『かんちがい音楽評論[JAZZ編]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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