ジャズの名盤入門 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 143
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498082

作品紹介・あらすじ

スリリングな怒涛のライヴからリリカルなピアノトリオまで今なお刺激的な必聴盤50枚を厳選。ジャズの真髄がわかる最上の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • ビル・エヴァンス、チック・コリア、ジョー・ザビヌル

  • 「ジャズの名盤入門」中山康樹さん。講談社現代新書。

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    この手の本は一時期、熱にうなされたかのようにいくつもいくつも読みまして。
    その時期が終わるとケロリと遠ざかっています。

    特段深い理由も大きな期待もなく、なんとなくの楽しみで買って、ほぼほぼ一気読み。

    名盤50枚に絞り、一応パーカーからウィンストンまでを網羅しています。あれもこれもと欲張らない構成で、所謂初心者向きの「the名盤」についての色々よもやま話。かつての「モダンジャズ及びジャズ喫茶黄金時代」の世代特有の、一種大上段、教養主義みたいなものは当然ありますが、かなり抑制されているほうです。

    「まあ大体は聴いてるし、エピソードも知ってるしな」などと内心偉そうに読み始めたのですが、読むうちに「あー、B面(かつてはB面だった曲たち)はちゃんと聴いてないかもなあ」「そんな話は知らなかったなあ」など、楽しめてしまいました。さすが、音楽について書くプロ、ですねぇ。
    パーカーのマッセイホール、ちゃんと聴いてみようかなあ。ミンガスとかクリフォード、良いアンプで大音量で聴きたいなあ。MJQは食わず嫌いであまり聴いてないなあ。「カインド・オブ・ブルー」のB面を聴いてみよう。オーネットのゴールデンサークル、そうそう素晴らしいよなぁ。アイラーも良いなあ。トニー・ウィリアムス時代のグレイトジャズトリオは良かったよなあ。となるとナベサダの「I'm old fashoned」をまた聴きたい。「マルサリスの肖像」も、聴き直さね…。

    などなどと鼻唄のような軽やかな一冊でした。

    #

    へええ!と思ったのは、「a day in life 」。ギターの名手、ウェス・モンゴメリーのアルバム。

    これ、ビートルズの「サージェントペッパー」の、発売ほぼ直後に録音されたものなんですって。にも関わらず、「サージェントペッパー」に収録されている「a day in life」をカバーしてるんですね。
    (おそらくは業界ルートで数週間は早く聴いたんだろうなあ、と中山さんは推測されていますが)

    そして、びっくりしたのは、このジャズアレンジ版の「a day in life」を、ポールが痛くお気に召したんですって。そして、このジャズアルバムを作ったプロデューサーに、「どうぞお好きなように」って渡したのが「レット・イット・ビー」。このとき、まだ「レット・イット・ビー」は未発表曲だったんです。
    で、このプロデューサーが、お抱えのジャズフルート奏者のアルバムに、カバーさせてアルバムに収録して発売したそうなんです。それがなんと、ビートルズが「レット・イット・ビー」をシングルとして発表する2ヶ月前!つまり、「レット・イット・ビー」が初めて商品として世に出たのは、ジャズアレンジ版が最初だったんだそうです。

    太っ腹だなあ…ポール…。

    まあ、それだけ、音楽的な達成度はともかくとして、マーケットとしてはジャズ音楽がものすごい勢いで縮小していた、ってことなのかもしれませんね…。ビートルズのせいで(笑)。

    中山さんは、ロック音楽、特にビートルズについてはやっぱり本も出しているくらい詳しい方らしいので、これまたさすが、でした。

  • 筆者の考えるJazzの名盤を50枚紹介した作品。

    読んだ感じは筆者は本当にJazz好きで、
    1枚ずつ聞き込んだ上でレビューしていると感じました。
    作品の歴史的背景やメンバの状況なども触れており、
    すでに作品を知っている人でも、なるほどと思える情報が含まれています。

    1枚の作品を4ページでまとめているので、非常に見やすい形にもなっています。

    個人的もその通りと思う名盤が紹介されており、
    Jazzに触れてみたい人はこの中から聞いてみるのは良いかと思います。

    作品に含まれる1曲だけで名盤になる、というコメントがあるのですが、
    まさにその通りと感じました。

  •  新書本好きでジャズ初心者にとっては、中山康樹さんの本は非常に参考になったものだった。まだまだ読みたかった。

     感謝と哀悼の意を込めると★5つでは足りない。合掌。

  • 2013年2月11日読了。中山康樹による、ジャズ初心者が聴くべきジャズ名盤50枚のセレクション。名盤とは、名プレイヤーによる名曲の名演が収められているのはもちろんだが、それ以外にもセンスのいいジャケットや最高の発表タイミング、その成立を巡る伝説的エピソードや、それら要素が渾然となって立ち上る一種の「風格」のようなものがあるんだ、とは確かに・・・。「いい曲が入っている」だけのアルバムはBGMにはいいかもしれないが、それだけでは名盤足りえるわけではないということか。1アーティスト1~2枚に絞っているため「マイルスだらけ」のセレクションとはなっておらず、ここに挙げられたアルバムを一通りまずは聴いてみようか、という気にもなるな。

  • 読んでいるとジャズが聴きたくなってくる。
    もう少し音源集めたらまた読みたい。

  • ジャズはオシャレ、ジャズ好きは渋いといったイメージがある。
    そのため、という訳でもないが、なぜかとっつきにくいイメージがあった。そこで今回、
    ジャズのシーンではどのような楽曲が名盤として聴かれているのか全くの初心者にも分かりやすく解説した本だと思ったので軽く読んでみた。
     結論としては、まぁまぁ面白く読めたが、十分ではなかった。良かったのは、名盤がジャズのはしりから年代順に掲載されており、時系列でジャズの変遷をざっくりと俯瞰できたこと。そして各演奏家は原則として一人一枚しか取り上げず(二枚取り上げるものもあった)、そのため様々なアーティスト・名演を知ることができたことである。
     しかし、あまり良くなかった点として、結局マイルズ至上主義のような結論が多かったことがある。確かにその通りなのかもしれないが、それならばジャズ初心者ならこの本を読まずともマイルズに最初に到達するはずであり、取り立てて入門書で絶賛しなくても良いのではと思ってしまった。
     むしろ音楽評論をするような人でもマイルズが一番なんだと再確認することもある程度はあるかもしれないが。

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:764.7||N
    資料ID:95050464

  • [ 内容 ]
    スリリングな怒濤のライヴからリリカルなピアノトリオまで今なお刺激的な必聴盤50枚を厳選。
    ジャズの真髄がわかる最上の入門書。

    [ 目次 ]
    1 新しいメディアが生んだ「名盤の時代」(ジャズ・アット・マッセイ・ホール/チャーリー・パーカー―パーカーもガレスピーもパウエルも「この一枚から」
    バードランドの夜Vol.1/アート・ブレイキー―クライマックスが連続する熱狂的ライヴ盤 ヘレン・メリル・ウイズ・クリフォード・ブラウン―若きクインシー・ジョーンズがメリルの才能を際立たせた「平仮名ジャズ」 ほか)
    2 60年代に頂点を迎えた「レコード芸術としてのジャズ」(アウト・オブ・ザ・クール/ギル・エヴァンス―一聴すれば「ギルは難解」の先入観が吹っ飛ぶかっこよさ
    フリー・ジャズ/オーネット・コールマン―楽しむためには、いささかの知識が必要な「要注意盤」 ドゥーイン・ザ・シング/ホレス・シルヴァー―シルヴァーの鳴り止まないピアノが生み出す強力なグルーヴ ほか)
    3 フュージョンの時代を経て一巡したジャズの歴史(ラスト・レコーディング/アルバート・アイラー―ロック・ファンをも魅了したカリスマ・サックス奏者の遺作
    リターン・トゥー・フォーエヴァー/チック・コリア―空前のベストセラーを生んだ「B面」の圧倒的なメドレー ダーク・ビューティ/ケニー・ドリュー―ピアノ・トリオの醍醐味を堪能する ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ジャズ・バーに行く前にこれを読んで勉強しましょう。
    そして興味を持ったものを借りるなり、購入してみましょう。

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プロフィール

1952年大阪府生まれ。音楽評論家。主な著書に『ロックの歴史』(講談社現代新書)、『マイルス・デイヴィスとジミ・ヘンドリックス 風に消えたメアリー』(イースト・プレス)、『現代ジャズ解体新書 村上春樹とウィントン・マルサリス』(廣済堂新書)、『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』(NTT 出版)、『超ブルーノート入門』(集英社新書)、『50枚で完全入門マイルス・デイヴィス』(講談社+α新書)、訳書に『マイルス・デイビス自叙伝』(宝島社文庫)等がある。

「2014年 『ジャズの歴史 100年を100枚で辿る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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