- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061498198
作品紹介・あらすじ
「ひたすら謝罪」でも、「嫌韓・反中」でもない真の対話がここからはじまる。
感想・レビュー・書評
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右派左派だけではなく センターのポジションが必要であると説く
東アジア圏では 中国韓国両国の勢力経済力が大きくなってきた(当時)発言力もます
歴史的な発展の中で侵略国家となった 日本との違いが大きいようだ
歴史教育については どの国も正しいとは言い難い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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韓国はますます嫌日感情が深まり、日本は日本で「嫌韓」をあらわにするようになっている。どうして両国は「対話」できないのだろうか? 韓日の対話を阻むものの正体に迫り、「対話」するための足場を築こうというのが本書のねらい。
『国民の歴史』(いわゆる「つくる会」の教科書)について、著者は
> たとえば中国の漢字からの離脱という意味で西尾は
>「かな」の役割を熱心に説くが、これは「世界でもっ
>とも完璧な文字」ハングルを宣揚する韓国知識人の語
>り口と同じである。(中略)何よりも「日本人」の連
>綿たる一貫性・単一性・等質性を主張してやまないそ
>の姿勢は、「われわれ韓国人」の本質的な一個性を主
>張してやまない韓国知識人と変わるところがない。
と述べている。これにはまったく同感で、このレベルで争っていては、永遠に「対話」は無理だと思う。では、「左翼」の言うとおり日本人は「反省」だけしていればいいのか? それもまたむなしい。
〈主体〉どうしの摩擦から脱出し、アジアの中で対話していける「日本」を打ち出していきたい。それには「自由と民主主義」を広めるために「謝罪も国際貢献もする日本」というポストモダンな〈主体〉を確立する必要がある、というのが著者の主張。結論から入っちゃうと「結局ソレデスカ」という感じもするが、それを補強するための論は緻密。なにより今後の「希望」を語る点で、「右」より「左」より力強さを感じる。
子どもっぽい「嫌韓」には与せず、自分だけいい子ちゃんになろうという「反省」にも陥りたくないという人には、かなりおすすめ。
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対話を可能にするためには対話のルールの共有が必要であろう。対話が可能な相手なのか?対話に値する相手なのか?対話によって何を得るのか?対話を阻んでいるのは歴史認識だけではなく,別にある気がする。
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現在日韓関係がギクシャクしているが、これは韓国の歴史認識が「韓国=善/日本=悪」という図式でしか日本を見ていないことから起こっているという。それに対抗して日本の右派は「日本=正/韓国=誤」という図式で対抗しようとしてる。
これでは、解決するどころか対決が深まるばかりである。
著者の主張は、日本は「センター軸」を一刻も早く作りあげることが必要だという。左派でもなく右派でもなくまた中立でもない。左派と右派の両方にまたがって自由に対話する。そのためには、日本人にはもっと誇りが必要だと著者は言っている。
日中韓の対等な対話こそ歴史認識を理解する第一歩である。 -
日中韓の対話は可能かという点から展開された本。
それぞれの国の固有の文化、その特性を理解しないまま相手の行動を自分の文化基準で判断してしまうことが多い。結果、誤解や威嚇などにつながっていく。
欧米では、ドイツの外交が有名だが、同じようには東アジアでは展開できないだろう。その1つの説が本書の中に書かれていると思った。 -
途中で投げ出してしまいました。
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とりわけ6章7章が良かった。
中韓の儒教的(朱子学的)価値観をもとにした対日観が歴史認識の問題にどう影響しているのかが良く分かる。
日本における右派左派の主張の歪み、欠陥が端的に指摘されるとともに、そのどちらでもない日本の取るべき方策がある。。。
ドイツの戦後処理にみる西洋的解決策と、日本が求めるべき東アジア的な解決策の相違も面白い。 -
[ 内容 ]
「ひたすら謝罪」でも、「嫌韓・反中」でもない真の対話がここからはじまる。
[ 目次 ]
第1章 日本人のあいまいな"主体"
第2章 対等な関係は可能か
第3章 「日本人」をもういちど原点から問い直す
第4章 東アジアの厄介な"主体"
第5章 東アジアの厄介なモダン
第6章 "主体"の摩擦
第7章 新しい"主体"へ
第8章 日本人の選択肢
第9章 東アジアの未来
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