系統樹思考の世界 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498495

作品紹介・あらすじ

多様なものをいかに整理し、体系づけるか? 進化するのは生物だけじゃない。言語、車、蕎麦屋……系譜・系図はあまねく広がっている。祖先-子孫の由来をどう推定するか。その方法論と考え方を平易に解説! (講談社現代新書)

感想・レビュー・書評

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  • 帰納-演繹のジレンマに陥らない。
    要は「どうすればいいか」、「そうすればどうなるか」。

    僕も大学時代に悩んだ、
    「ああ、この学問は明らかに言えることなど
    何も無いじゃないか!」
    ということと、
    その解決策として考え付いた方法。
    それとほぼ同じことを難しい言葉で書いている。

    後半は、つれづれなるままに書いていて、
    他人のためにはならない。著者の備忘録でしかない。

  • 正直なところ、一度読んだだけで理解できるとは思えないので買ったままほったらかしにしてあったが、勇気を出して読んでみた。

    読んだけど、それで理解できたわけではないし、とても面白いというわけでもないけど、「この本を理解したい」「面白いと思えるようになりたい」って感じの本。

    レイヤー、ネットワーク、系統樹、類型、形而上、進化、認知と様々なものを思いっきり新書サイズに詰め込んだ感じで、少し読みにくい点はあるものの間違いなく「読んでよかった」と思えた。なるほど不思議なものだ。

    単なる系統樹の説明だけでなく、世の中を「系統樹的に理解しようとする性向」というのを人は持つとのことで、他の著書も読んでみたいと思う(あと巻末の文献リストがエクセレントなオーラを発しているのでこっちも読みたい)

  • 類型化のための方法論を知りたかったので、本書を手に取った。修士論文執筆中に一読していれば、構成が大きく変わっていただろう。著者がいうように、適用範囲が広いので、生物学に限らず多くの分野で「系統樹思考」は応用できるフレームワークで非常に魅力的である。類型化、分類のためには、この系統樹思考を理解しておく必要がある。ただ「学問分類と学問系譜とは異なる」ことも同様に了解しておかなければならない。分類して群思考(group-thinking:同じ対象物を離散カテゴリー化によって近縁性を見出し体系化)で認知することと、系統樹思考(tree-thinking:対象物間の系譜関係によって体系化)で推論することは本質的に異なる。この点を確認できただけも大きな収穫だった。

  • 「系統樹」ときくと、生物の進化系統樹しか思い浮かばなかったけど、その他にも世の中には系統樹であふれているという知見を得た。寧ろ今までなんで気付かなかったんだろう。
    あと、大学で受けたある講義の中で、試験のレポートの内容はその文面から、古文書の写本の系譜を辿るのと同じように誰が誰のレポートを写したのか辿ることができるんですよ、と嬉々として教授が話していたことを思い出した。

  • 推論(アブダクション)、系統樹研究

  • 系統樹で一冊の本書き上げるのは凄いと思い手に取った。
    作者の方はとても博学で論理的な文章も流石と思う。
    ただ、個人的に面白いかというと引っ掛かる部分が少なかった。読む人を選ぶ本。

  • 私たちが世界をどう見るのかという「ものの見方」に興味があって読み始めた本書。
    認知カテゴリー化が私たちの生来の認知志向であるのに対して、系統樹思考は全く異なるものであるということ。
    カテゴリー化自体に関心があり、その考え以外にあまり目が向いていなかった私にとって、この系統樹思考は新鮮でとても興味深かった。が、結構難しい。
    具体的な話は私にはやや難しかったので、時間があるときにじっくり再読して理解したい。
    まずは、著者の『分類思考の世界』を読むことにしたい。

  • 700円購入2006-10-05

  • 最初の方の歴史科学が可能かという議論は地学を学んでいた人間としては勇気づけられた。アブダクションの考え方は地球物理学におけるインヴァージョンに通じるものがあると思った。

  • 系統樹的な物の見方は、歴史・科学・分類において非常に重要です。

    現代における系統樹の適用例や、系統樹の活用の歴史を教えてくれます。
    自分は特に生物学に活用された系統樹の歴史に関する記述が興味深かったです。
    使えるようにするため、というより普通に読み物として面白いです。

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著者プロフィール

農業・食品産業技術総合研究機構農業環境研究部門専門員

「2021年 『読む・打つ・書く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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