芸術とスキャンダルの間――戦後美術事件史 (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498549

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  • 当時はニュースになったんだろうが、戦後の美術事件というか、主に贋作事件の数々。よくまとまっているので、手始めに面白い。

  • <目次>
    第1部  贋作編
     第1章  天才詐欺師・滝川太郎
     第2章  ルグロにだまされた国立西洋美術館
     第3章  謎の佐伯祐三現わる
     第4章  永仁の壺という捏造
     第5章  佐野乾山騒動
     第6章  北大路魯山人の怪
     第7章  三越事件と古代ペルシア秘宝展
     第8章  贋作を擁護した奈良博
     第9章  棟方志功には、なぜニセモノが多いのか
    第2部  盗難・裁判編
     第10章  名画盗難と三億円強奪事件
     第11章  ロートレックの「マルセル」盗まる
     第12章  昭和天皇コラージュ版画事件
     第13章  模型千円札裁判
     第14章  パロディに著作権の壁

    <内容>
    古美術品の世界は「やばい」だなと思わせる本。17年前の本だが、海外はもっと多いんだろうなと思う。映画や小説でけっこう見るから。日本は裁判所の煮え切らなさ、自己保全の感が強く、なんかちゃんと解決させないのかな?と思う。最近聞かないのは、元が取れないのかな?ネットのせいかな?と感じた。

  • 贋作事件に興味があったのでそこは恐ろしくも楽しく読みました。
    表現の自由に関する事件への感じ方は著者と相違するので、わたしは芸術家肌ではないんだなーと思います。
    いや、どんだけ理屈捏ねても偽札と思われるもんつくったらそらあかんやろ、としか思えませんでした。

  • ワイドショー的美術事件史というところか。専門用語も少なく、美術品の知識がなくても楽しめる。コラムもあって覗き見しているようでワクワク。素晴らしい芸術品の裏側は、かなりドロドロしているんだなぁ。

  • 贋作・盗作・盗難など芸術品の犯罪は、フィクションの世界では頻繁に目にするが、日常では、より凶悪な犯罪報道に埋れてしまって現実感に乏しい。そんな類の犯罪やスキャンダル集を史料から解説した本。唯一自殺者の話が出てくる以外には、殺人のように人名に関わる例は無いので、不謹慎ながら犯罪傍観を愉しんでしまうが、贋作やなどの一連の騒動を眺めていると、合理性や論理性で判断しきれない芸術性なるものは、突き詰めると、足元の定まらないバブルな価値観であるようにも思えてくる。

  • [ 内容 ]
    芸術の世界では、常に「聖」と「俗」が絡み合う。
    素晴らしい作品として認められていたものが、「俗」というスキャンダルに巻き込まれるときがある。
    「聖」なるものであるがゆえに、贋作、盗作、盗難という「俗」の対象になりやすいのである。
    たとえば、贋作事件を調べていると、なぜか、贋作者は「これは俺が贋作したものだ」という印をどこかに残す。
    これは贋作者のいたずらというより矜持であろう。
    バレることを承知して作っているのである(本文より)。
    事件になったがゆえに、世に現われた美術作品の記録。

    [ 目次 ]
    第1部 贋作編(天才詐欺師・滝川太郎―なぜ、見抜けなかったのか;ルグロにだまされた国立西洋美術館―国際的手配師の暗躍;謎の佐伯祐三現わる―なぜ突然、大量に出てきたのか;永仁の壷という捏造―陶芸界最大のスキャンダル;佐野乾山騒動―まっぷたつに分かれた真贋の行方;北大路魯山人の怪―素人は手を出すなの教訓;三越事件と古代ペルシア秘宝展―業績挽回策が裏目に;贋作を擁護した奈良博―ガンダーラ仏をめぐる官民対立;棟方志功には、なぜニセモノが多いのか―公になった四つの事件)
    第2部 盗難・裁判編(名画盗難と三億円強奪事件―日仏をまたにかけた国際窃盗グループ;ロートレックの「マルセル」盗まる―時効の壁にはばまれた解明;昭和天皇コラージュ版画問題―右翼にひるんだ美術館;模型千円札裁判―ニセ札か芸術か;パロディに著作権の壁― 白川・アマノ裁判のもたらしたもの)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2008.9.2読了

  • 真作と贋作、そして盗難。
    藝術は面白い。

  •  2006年5月の芸術選奨を受賞した和田義彦による盗作事件を受けて刊行されたと思しき本。 事件になったがゆえに、世に知られた美術品の数々。こんなにたくさんの事件が起きていたのか!とただただ驚く(私が知っていたのは「佐野乾山騒動」と「昭和天皇コラージュ版画問題」のみ)。 美術品購入の際の税金投入や、明瞭さに欠ける美術界への批判もあって、素人が読んでも面白い読み物になっている。 著作権・表現の自由絡みの裁判とその判決、判決に対する作者の見解が、個人的には興味深かった。 (2007.1.12読了)

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