<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

  • 講談社 (2006年10月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784061498617

作品紹介・あらすじ

あなたがいままで負けていたのは、脳の使い方が悪かったからだ。すぐにあきらめる、勉強していても成果が出ない……スポーツにビジネスに勉強に勝てない脳を、臨床医の第一人者が劇的に変える快著!


スポーツで、仕事で、勉強で、あなたがいままで負けていたのは脳の使い方が悪かったからだ。
人間の脳の仕組みを知り〈勝負脳〉を鍛えて人生を変えよう。
脳外科の第一人者が贈る処方箋!

序 章 脳を知れば勝てる
第一章 脳はこんな働き方をしている
1 「意識」「心」「記憶」は連動している
2 イメージ記憶とは何か
3 こうすれば頭はよくなる
第二章 これが勝負脳だ
1 「心・技・体」の落とし穴
2 勝負脳を全開させる九つの秘訣
3 人間は勝負を通して成長する
第三章 「心・技・体」を科学する
1 試合に勝つための「心」
2 試合に勝つための「技」
3 試合に勝つための「体」

みんなの感想まとめ

脳の使い方を見直すことで、人生を変えるヒントが得られる一冊です。著者は脳外科医として、スポーツやアスリートの具体例を交えながら、脳力開発に関する理論をわかりやすく解説しています。特に「目的と手段を切り...

感想・レビュー・書評

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  • 脳力開発を、スポーツの例やアスリートたちの具体的な例を多く取り入れて解説されているので、とても興味深く、わかりやすかったです。

    内容は、自分が過去に経験していたモヤモヤを解決してくれるようなものが多く、新しい知見と発見があったので大収穫でした。

    なかでも、「目的と手段を切り離す」というのは試してみたい。
    例えば、
    ・「ゴルフのパットを成功させるにはカップインまで転がるイメージ記憶が大事」
    目的:カップイン
    手段:カップインまで転がるイメージで打つ

    ・「イチローの打席ルーティンは初球ヒットを生み出す秘策」
    目的:初級ヒット
    手段:打席で必ず行うルーティンで成功イメージを引き出す

    といったような終わり(目的の達成)を思い描いて制すやり方はとても参考になりました。

  • 「サイコサイバネティクス理論」
    目的と目標を明確に
    目標達成の具体的方法
    実行の継続
    この3つができれば勝負脳は鍛えられるとのことです。

    姿勢も重要とのこと
    僕も丹田に力を入れて姿勢を正すと自然と力が出ます。
    この感覚が重要なようです。

    また運動神経に直結するのは空間認知能力らしいです。
    息子はバスケしてるのでまさに俯瞰的になって自分を見つめることができたらスーパープレイ連発なのかもしれません。

    本書オススメのシンデレラマンは見てみようと思います。

  • 脳外科医の作者が、専門用語をできるだけ使わずに書いていて非常にわかりやすかったです。
    ページも少なく脳科学のスタート書にピッタリです。

  • 主にスポーツでの勝負のいかに勝つための準備をするかという内容。ビジネスや学習にも応用できるだろう。医学の専門知識がよく出てくるがそこは理解できなくても、主張は明快。

    私は今は大学院生で勉強の方に進んでいるがもともとスポーツが得意であり、著者の主張と合うことが多い。例えば昔から運動能力と学習能力は相関関係にあると思っていたことが著者によって示され、やはりそうだったかと納得。

    理論に終始せず具体的にどうすれば良いかという部分まで踏み込んで記述されている。また久しぶりに理系の方の文章を読んだが、やはりこちらの記述の方が私には合う。文系のいわゆる読書家やインテリと自称/他称される人は、自分の知識の凄さをひけらかすために書いてるんじゃないかと思うことがあるが、著者の記述シンプルでわかりやすい。頭の良さが滲み出てくる。

    また医学という分野から派生させて勝負について書かれている点で応用力があり読んでいても面白い。

  • 頭を良くするためにはどのように脳を鍛えていくかについて、
    脳外科医である著者の立場から書かれています。

    スポーツだけでなく、試験、営業活動やプレゼンなどの
    人生での大事な場面で勝つための脳の鍛え方、使い方が
    書かれています。

    脳科学の観点から脳の使い方などが書かれているものは
    多くあるが、心を取り入れて科学的に書かれている点が
    本書の特徴的なところです。

    ここぞというときに実力が出せるようにするための脳の鍛え方が
    書かれているので、ここぞという時に実力が出せなくて困っている方は
    読むべきです!

    ネガティブな人には運は絶対訪れないっ!!

  •  スポーツに限らず、仕事、勉強など日々の中で「勝負」に挑むために参考になった点;

    意識・心・記憶は連動して機能している
    ⇒漠然とトレーニングしているだけでは身につかない
    運動知能は表現知能のひとつ
    ⇒意識して集中力を高め感動することが大事
    結果を意識するのではなく、それを達成するために必要な技、作戦に気持ちを集中させる
    ⇒結果はしかるべきプロセスの後についてくるもの。プロセスに集中すべし

     根性神話へのアンチテーゼなど共感できる部分もあるが、「日本人=草食動物」「欧米人=肉食動物」など安易な比較論がときに見られるのが気になってしまい、話半分くらいで読んでしまった・・・

  • ・最初から100%集中せよ
    ・相手の攻撃は最大のチャンス
    ・相手の長所を打ち砕け(スラムダンクの対豊玉戦と同じ)
    ・勝負の最中にリラックスするな
    ・・・などなど、スポーツに限らずに参考に出来る考え方が多く、それを脳医学の観点から理論的に書かれているので、受け取りやすかった。


    本来、スポーツとは、ライバルと競い合う仲で「自分を高める機会を与えてくれたライバルを尊敬できる人間性を育む」「何事にも手を抜かない努力によって、能力を高めていく習慣を獲得する」、困難を乗り越えるとすばらしい勝利の幸福感を味わうことができるという体験によって「達成率を高める才能を育てる」などの教育を可能にします。

    これが出来ていなかったことを実感した。後悔するだけではつまらないので、今後は同じ失敗を二度としない覚悟を持って生きていきたい。

  • イメージ力が大事。
    ボールを上手く打って返すイメージではなく、ボールをラケットにどのように当てるかを具体的にイメージする。 その結果としてボールは上手く返る。
    良いイメージを記憶するためには、心を使う
    (声に出す・独自に考えるなど)

  • 脳科学の見地からスポーツを読み解いた本。
    参考となる部分もあり、専門的すぎて読み飛ばした部分もあり。

  • 2025年3月28日、メルカリに新着で「勝ち目を見抜く力 チャンスに全ベットして18歳で億万長者になった話」を出品した人が出してる本はだいたい投資・マネー関係だったからチェックした。300円。→ スポーツがメインなのでどうかな?だけど、「強運の法則」に似てるのかな?と興味。

  • 13. 勝負に勝ちたいと願い、相手を上回る戦略をあれこれと考えることは、人間に備わった本能のひとつなのです

    21. 脳の治療をうけている患者さんたちを比べると、性格が明るい人ほど治りやすく、暗い人ほど治りにくいことに気づいていました

    21. 脳の中でドーパミン神経伝達物質を多く使うものには、記憶を司る海馬回と、喜怒哀楽の中核である扁桃核がある

    24. ドーパミン系神経は、意識によってもたらされる刺激や情報によって、何かを思ったり感じたりするという働きをしている。人間の「心」と呼ばれるものは、このとき発生しているのであり、具体的には、脳の中の海馬回をはじめとするドーパミン系神経群が「心」の生まれる場所なのだと

    24. 「モジュレーター理論」。「意識」「心」「記憶」は連動している

    29. 「イメージ記憶」。物事をありのまま記憶するのではなく、その物事についてのイメージを自分の中でつくりあげ、それを記憶すること

    33. 優れたバッターほど、脳を駆使して優れたイメージ記憶を自分のものにしています

    47. 脳のトレーニング方法
    ①危険を避ける行動を心がける
    ②緊張しない集中力をつける
    ③決断と実行。→決断と実行の的確さ、速さ
    ④目線と姿勢→プレーが成功するときは常に目線が一定している

    60. 「心」を使えば記憶は強くなる

    60. 海馬回と扁桃核を出発した情報は、一直線に前頭連合野に向かうのではなく、途中でさまざまな神経に寄り道している。例えば、意欲を高める役割をはたす視床下部、感動に関係する尾状核、好き嫌いや愛情を高める側坐核、匂いの嗜好に関わる嗅結節なのです。したがって、私たちがものを見たり聞いたりすると、その情報に自然に感情の情報が組み込まれるシステムになっている。それらの神経群を総称してドーパミンA10神経群と呼んでいます

    62. 物事を学習することは人間が生き残るために必要な本能だからです。だから他の様々な本能のように、快感とセットになっているのです

    62. イメージ記憶が出やすい条件をつくる覚え方
    1人の話は出来るだけ興味を持って、感動して聞くようにする
    2覚える内容にも興味を持ち、好きになるようにする
    3長時間の学習はできるだけ避け、時間を限定して集中して覚える
    4覚える内容を、自分の得意なものと関連づける
    5声に出して覚える
    6覚える内容について、自分で独自に考え、勉強する
    7覚えたものは、その日のうちに一度、目を閉じて声に出してみる

    77. サイコサイバネティクス理論。人間が成功するか否かは現象の受け取り方次第であり、成功するイメージさえ持っていれば必ずそこにたどり着くことができるという理論

    79. 人間が行動を起こして目的を達成するためには、次の三つの作業が必要となります。
    ①目的と目標を明確にする
    ②目的達成の具体的な方法を明らかにして実行する
    ③目的を達成するまで、その実行を中止しない

    96. 自分より弱いと思っていた相手がこんなに強かった、自分は間違っていた、もうだめだ、と思った瞬間、心と連動するモジュレータ神経群がダメージを受け、脳が著しく疲労すると同時に運動機能が極端に低下するからです

    97. 日頃鍛えておくべきは、自分に都合の悪いことも直視できる力です

    100. 心にストレスがかかると、モジュレータ神経群からドーパミンが大量に放出されます。放出されたドーパミンは組織酸素と反応して、キノーネに変化しながら活性酸素や過酸化水素を生み出すので、心のストレスはますます強くなってなかなか治りにくいという状況が生まれます。このため、やる気が起きないとか、集中力が持続しないなどの脳の疲労現象を起こすのです

    103. 競技中は競技そのものを楽しむことも、モジュレータ神経群を活発にする効果的な方法です。苦しい状況そのものを好きになることが大切

    104. 脳の疲労を誘導するTGFを早く体から排泄するために、入浴してリラックスすることや、脳内移行が可能で活性酸素の除去効果を持つテアニン(緑茶)の摂取、疲労回復効果があるビタミンB群を含んだ食べ物を摂ることも、脳の回復に有効です

    111. 実力が向上し、試合に勝つ経験を何度も重ねるほど、脳の中で勝った時のイメージ記憶が強くなります

    128. 脳や脊髄はなぜか、腸と密接な関係にあることがわかります。脳と脊髄が腸を守るように発達していくことが、不思議な現象として医学界で黙認されている

    130. 草食動物には、危険に直面すると体が固まって動けなくなる習性がある

    132. 「勝つ」という目的ではなく、「勝ち方、あるいは勝つために求められる技や作戦」という目標に向かって全力を傾けることです

    136. 運動神経がよい人とは、これらの神経群を、空間認知知能と連動させることがうまい人のことをいいます

    140. モジュレータ神経群を高める方法
    ①性格を明るくして常に前向きな思考をする
    ②常にやる気をもって行動する
    ③何事も気持ちを込めておこなう
    ④何に対しても勉強し、楽しむ気持ちを持つ
    ⑤感動と悔しさは生きているからこその宝物と考え、大切にする
    ⑥集中力を高める
    ⑦決断と実行。早くする

    143. 疲れにくい運動姿勢ら脳の疲労も少なくし、勝負強い脳をつくるうえでも非常に大切はことなのです

    155. 人間は低酸素状態に長期間さらされると、その環境に強くなるといく遺伝子の仕組みをもっている

    160. 運動知能とは、頭を使って運動能力と運動神経を高める知能。この知能を高めるためには、自らを学ぶ習慣を身につけ、自分で難問を解決する性格、常に向上する努力を惜しまない性格を鍛えることが大切

    161. 脳というものは機能や形も含めて、非常にバランスを重んじる仕組みで成り立っているからです

    161. 運動能力の獲得には、すばやく動く可動運動と、体を安定させて緻密な運動をする静止運動、そして体の平衡を保つ平衡運動の3つの運動能力を高める必要があります

    162. 筋力の運動はつねに重量に抵抗する方向で機能していますので、運動時の体を支える足の裏の機能がとくに大切なことです。早足歩行やランニング、ストレッチ運動などを取り入れて、足の裏をつねに力強く、かつどのようにでも柔らかく動かせるようにすることで、剛柔の相反する筋肉をバランスよく使えるようになります

  • 人間に遺伝子がセットされているのだから、バランスよく自然体の行動がいいかと思った。マラソンの話は、これまでラストスパートや駆け引きが脳と関係していることをわかりやすく説明されていて、興味深い内容であった。

  • 林先生がオリンピック選手のバックアップしておられたら、もっともっと選手の方々が持ってる能力が発揮出来て、良いコメントが沢山聞けたんじゃ無いかと思いました。 この本はまだまだこれから再読しつつ脳に焼き付けていきます。表現知能のバランスを調えて、足の裏からのバランス軸を意識してまいります。
    もしかしたら、ゴルフ が上手くなるんじゃない?って思えてきました。 良い本 ありがとうございます。

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    林成之
    1939年富山県生まれ。日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了後、マイアミ大学医学部脳神経外科、同大学救命救急センターに留学。1994 年、日本大学医学部付属板橋病院救命救急センター部長に就任後、長きにわたって救急患者の治療に取り組み、その間、数々の画期的な治療法を開発して大きな 成果をあげる。なかでも多くの脳死寸前の患者の生命を救った脳低温療法は、世界にその名を知られる大発見となった。日本大学医学部教授、マイアミ大学脳神 経外科生涯臨床教授を経て2006年、日本大学大学院総合科学研究科教授。2007年10月、国際脳低温療法学会会長賞受賞

    〈勝負脳〉の鍛え方 (講談社現代新書)
    by 林成之
    先述したように本書は主としてスポーツをモデルにして話を進めていきます。これから始める記憶の話も同様です。  スポーツというと記憶や脳とは関係なさそうですが、それはまったくの誤解です。実際にボールを投げる、 蹴る、などの一見単純そうな運動ひとつおこなうためにも、人間の脳の中ではたくさんの機能が働いているものです。その機能をすべて述べようとしたら、分厚い脳科学の専門書が一冊できるくらい膨大なものになってしまいます。

    「イメージ記憶」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。物事をありのまま記憶するのではなく、その物事についてのイメージを自分の頭の中でつくりあげ、それを記憶することをいいます。じつは人間の記憶はすべて、このイメージ記憶によっておこなわれているのです。みなさんも、自分の記憶に絶対間違いがないと思っていたのに、じつは勘違いだったという経験があるのではないでしょうか。これは私たちの記憶がイメージ記憶であるために起こる現象です。

    イメージ記憶はあらゆるスポーツにおいて重要です。いい選手になりたければ、このイメージ記憶の能力を鍛えれば確実に上達します。それにはどうすればよいかは、引き続きこの章で述べていくことにします。

    私は以前、アメリカに留学していたときに、バスケットボールの神様といわれたマイケル・ジョーダン選手のプレーを見たことがあります。その技は、驚くべきものでした。相手のディフェンスが鉄壁でおよそシュートするのは困難に思える状況でも、ボールを持って空中に飛び上がり、一瞬そこで体が止まったように見えたあと、さらに体をひねりながら体と腕を上に伸ばしてシュートを決めるという、まさに神業としかいいようのないプレーを何度も目にしたものです。

    私は考えました。ジョーダン選手の場合は、このイメージ記憶をかなり前の段階からつくっているのではないか。ドリブルの段階から早くも、成功したスローイングのイメージ記憶がつくられていて、指先からボールが離れる最後の瞬間まで、それを持続させてシュートしているから、体がゴールインさせるように自然に動くのではないかと。だから、ドリブルの段階からゴールインすることがわかるようになる。いいかえれば、ドリブルの段階からゴールインを強くイメージしているからこそ、シュートが成功するということなのではないでしょうか。反対に、何らかの理由でイメージどおりに体が動いていないのを感じているときは、シュートを打つ前からこれは失敗するということもわかるのでしょう。

    ジョーダン選手の予知能力とは、ゴールインを常人よりもはるかに早い段階から強くイメージすることによってもたらされるものであり、本当は予知能力があることがすごいのではなく、イメージ記憶をうんと手前から出発させているところに彼のすごさがあるのだろうというのが私のたどり着いた答えです。ボールの軌道をぎりぎりまで見極め、ボールが止まって見えた川上選手はイメージ記憶の終わりが常人より遅いといえますが、ドリブル中からゴールを予測するジョーダン選手は、それとは逆にイメージ記憶の始まりが早いといえるのでしょう。

    みなさんは「 凄腕 の外科医」と聞けば、難しい手術を緊張の連続の末に感動的に成功させる漫画のブラック・ジャックのような人を想像するかもしれません。しかし、プロの考え方は違います。凄腕の外科医とは、淡々とむだな動きをいっさい排除し、心の動揺もなく、流れるように自然に手術を成功させ、術後の合併症も絶対作らない人です。私たちはそんな外科医にこそ憧れ、みずからもそうなるべく努力しています。  そのために不可欠なのが、自分の体や患者の頭がどの方向に向いていても、どこに脳の重要な場所があるかが迷わずわかる、空間認知の能力です。脳外科医たちは、イメージ記憶をつかってこの空間認知能力を鍛えているのです。

    脳外科の手術では、つねに安全な状態で手術ができるということはありえません。予想外の危機に直面し、ときに自分の腕一つが患者の生死を分けることもあります。たとえば、私が執刀した手術で、頭蓋骨を開頭して脳の表面を覆っている 硬膜 をあけたとたん、脳の奥深い見えないところが出血していて血がドクドクと湧き出ている状態に遭遇したことがありました。出血源は見えず、脳はどんどん 腫れてくる。このままでは確実に脳が飛び出して死は避けられない、絶体絶命の状態です。こんなとき、「どうしようもない」と思った瞬間、手術はお手上げになります。プロの脳外科医はこのような場合、自分が持っている能力のすべてを結集し、すばやい決断と実行で対応します。緊張して腕が発揮できないのでは、などということは考えたこともありません。こうした危機一髪の状態では、自分でも怖いくらいに人格が変わって、完全に戦闘モードとなって腕を振るうのです。人間が命がけで集中すると、自分の立場を忘れ、人格まで変えて目的を達成しようとするのだと思います。このような状態にいながら緊張するということは、まだ自分の立場や評価を考えていて、集中しきれていないのだともいえるでしょう。緊張するのは、集中していないからなのです!

    このように、記憶とはじつに頼りないものです。さらに人間には自己保存の本能が働くため、自分に都合のよい方向に解釈して記憶することは避けられません。そこに、どうしても勘違いや誤解が生じてくるのです。ですから、みなさんは自分の記憶がつねに正しいとは決して思わないでください。このことを理解していると、人の意見を客観的に聞き分ける力がついてきます。スポーツにおいてもこの記憶の仕組みを知っていれば、思い込みによってフォームを崩したりスランプに陥ったりしたときも、早く修正することができます。自分の記憶が正しいとはかぎらない、という気持ちを持ち続けるのは誰しも難しいものですが、日頃からそう思うよう心がけておきましょう。

    スポーツばかりしていると頭が悪くなる」などという俗説をいまだに信じている人もいるようですが、本当に頭のよい人は、勉強をやらせても運動をやらせてもうまいのです。一流の運動選手がなぜ頭がよいのかも、理解していただけると思います。

    「攻撃は最大の防御」という言葉には落とし穴があります。「攻撃には攻撃」を脳に叩きこみ、独創的な戦略を編み出してください。

    さきほども述べましたが、一般的には、相手の弱点を攻めて勝つことがセオリーとされています。しかし、このような思想では一流の選手が集まるオリンピックや国際大会では勝てません。このような考え方で練習しているかぎり、自分を一流のレベルに高めることもできません。たとえ相手の弱点を攻めて勝ったとしても、それは本当に勝ったとはいえないからです。  本当に勝ったといえるのは、相手の長所を打ち砕いて勝ったときだけです。

    長時間運動を続けていると体温が上がってきます。すると体全体を流れる血液の温度が上昇し、同時に脳の温度も上昇していきます。その結果、交感神経・副交感神経の自律神経バランスが微妙に狂ってくるので、いくら練習してもうまくならないとか、試合中に根気がなくなるなど、勝負に徹することが難しくなってしまいます。

    じつは、幸いにも私たちの脳は、疲労の解除命令を出す機能を持っているのです。その機能部位は、前頭 眼窩 野 というところにあります。これは、言葉を司るブローカ言語中枢や、匂いを 嗅ぎ分ける嗅結節とも関連した働きをしています。  脳の疲労を取り除くためには、この前頭眼窩野と、心の発生に関与するモジュレータ神経群の機能を高めることです。

    じつは、話し相手がいない競技中でも、前頭眼窩野を刺激して脳の疲労をとるよい方法があるのです。どんな方法だと思いますか?  答えはシドニーオリンピック女子マラソンで優勝した高橋尚子選手の、ゴール直後のコメントにあります。 「楽しい四二キロでした。まわりの景色を楽しんで、友だちの顔を思い浮かべて楽しい会話をしながら走っていました」  そう、競技中でも、好きな友だちを思い浮かべながら、架空の楽しい会話をすることで脳の疲労をとることができるのです。

    二〇〇六年冬季オリンピックのフィギュアスケートで金メダルを手にした荒川静香選手が、非常にいいコメントをしていました。 「順位はまったく考えていませんでした。新しい採点法に対応するために、演技ごとに自分の欠点を明らかにして、一つ一つをいかに 完璧 にこなすかに集中していました。一位になれたことにびっくりしました」  これを聞いて、本当にメダルを獲ることを意識していなかったのだろうか、と疑問に思われた方も多かったのではないでしょうか。しかし、もしメダルを獲ろう、一位になろうなどと意識して演技していたら、一位になれたかどうかはわからないと思います。ここに、緊張状態のなかで実力を発揮するための大きな教訓が含まれています。

    さらに、人間は同種既存の遺伝子を持っています。学校に入学するとその学校が好きになる、会社に入るとその会社が好きになる、日本で生まれると日本が好きになる、自分が日本人でもかりにアメリカで生まれたとするとアメリカが自然に好きになる。これらは、同種既存の遺伝子が組み込まれているからです。これも、人間の本能として機能しているものです。私たちはこの本能のおかげで、誰でも、自分が生まれた国のチームを自然に好きになります。もし、自国のチームが好きになれない人がいたら、本能を作り上げる脳のどこかがおかしいか、その遺伝子に障害があるのかもしれません。

     ワールドカップやオリンピックに出場するということは、人間としてこのようなすばらしい体験をし、世界中にそれを表現できる選ばれた人になることを意味しています。勝者も、敗者も、相手のことを心から誇りに思う態度は、脳が求めている本来の姿であり、だから見ている人々にも、より大きな感動を与えるのです。  これはオリンピックのような大きな競技会に限らず、町内の野球大会や幼稚園の運動会にいたるまで同じであることはいうまでもありません。だから、「勝ち負けを決めるのは教育上よろしくない」などといって子供たちに手をつながせてゴールさせている運動会は、脳は悔しさをバネに育つという脳科学を無視した指導といえるのです。

    みなさんご承知のとおり、競技には団体競技と個人競技があります。オリンピックを見ていると、団体競技が得意な国があれば個人競技が得意な国もあり、国によって得意不得意があるのがわかります。日本は昔から、どちらかといえば野球やバレーボールのような団体競技を得意にしている一方で、一般的に一対一の陸上やテニス、スキーのような個人競技はあまり得意とはいえないように思います。逆に、個人競技はめっぽう強いのに、団体競技になると不思議なほど 冴えない国もあります。どうしてこのような差が生じてくるのかを考えてみましょう。  私には、この差は食べ物の違いからきているように思えてならないのです。そのことは、動物の行動パターンをみると一目瞭然です。草や穀物を主食とする草食動物は、集団で行動して敵と対抗する方法で身を守っています。これに対して肉食系の動物は、一般に単独行動をとる傾向が強いものです。人間も草食系の民族には集団で農耕に従事していたときからの、肉食系の民族には一人一人が獲物を求めて 駈け回っていたときからの遺伝子が組み込まれていて、その影響から逃れることはできないのではないでしょうか。

    受精卵として命を授かった人間が、母親の胎内で少しずつ神経や臓器をそなえて人間らしくなっていく過程をみていくと、脳や 脊髄 はなぜか、腸と密接な関係にあることがわかります。脳と脊髄が腸を守るように発達していくことが、不思議な現象として医学界で認識されているのです。  消化器系と脳との関係については、次のようなこともわかってきています。  腸や胃の壁には、ボンベシン、ニューロメジン、コレシストキニン、ガストリン、ニューロペプタイド……といった数え切れないほどの酵素系物質やペプチド(アミノ酸化合物) がありますが、じつはこれらの物質は、脳組織の中にも星をちりばめたように無数に存在しているのです。その役割については現代医学でも全容が明らかになっていません。ただ、腸の免疫力も脳の働きによって変化するなど、腸と脳の関係はいま注目を集めているテーマの一つなのです。これらの研究成果は一九九八年にイギリスのジェラード・P・スミスによってまとめられ、オックスフォード大学から出版されています。

     日本も柔道は強いじゃないか、という声があがるかもしれませんが、柔道の場合は個人競技といえども日本発祥の競技として、日本人の誇りと使命感をもってあたかも団体競技のような体制で選手を育てているのが強さの理由でしょう。ここに日本人選手を育てる一つの答えがあります。米を主食とする日本人にとって集団合宿のもとでおこなう訓練は非常に有効なのです。  これに対して肉を主食としている欧米系の人たちは、団体競技であってもサッカーのように個人の力に依存している競技には非常に強い力を発揮します。個人の順位や勝負にこだわると強くなるのです。反面、肉食系の弱点は、自己主張が強く…

    肉食系の動物でも獲物を捕るという目的が一致すると団結して獲物に飛びかかるように、肉食系の人間も必ず勝つという意識で団結することさえできれば、非常に強いチームになるのですが、それは裏を返せば、団結することがなかなか難しいということです。この感覚は、たとえばアメリカで生活していると日本にいるとき以上に強く感じることができます。みなさんも、アメリカの映画でバスケットボールチームなどの監督が試合中に、勝利の意識を植え付ける言葉をしつこいほど選手に反復させているシーンを見たことがあると思います。日本人…

    しかし、草食系の民族にも独特の弱点があります。草食動物には、危険に直面すると体が固まって動けなくなる習性があります。これは、逃げるものを追いかけるという肉食動物の習性を逆用して、敵の目につかないようにする本能的な行動と考えられています。草食系の民族である日本人もまた、草食動物と同じように、危機的状況を迎えると体が硬くなって緊張する習性を受け継いでいるのです。しかも、いざ肉食動物と草食動物が戦えば草食動物はつねに敗れ、食べられる側にいます。草食系の民族にも、戦いとは負けるものだと考える遺伝子が植え付けられているのです。だから日本人にとって勝負とは、負けるという…

    まず一つは、食べ物と習性の関係を理解し、試合の少し前から食事の内容を少しずつ変えていく方法です。そんなことがあるかと思われるかもしれませんが、肉をいつも食べていると、不思議なことに肉食動物と同じように動きが活発になり、一対一の勝負に燃える心が強くなるなど、徐々に行動パターンが変わってきます。反面、単独行動をとりがちになるなど、わがままな習性が芽生えてくるため、和を重んじる日本の組織になじめなくなる危険も生じてきます。実際、こうした人間の習性が理解されないために芽が出なかった選手の話をよく耳にします。これは、スポーツにかぎらず会社などにおいても共通していえることでしょう。みなさんの周囲にいる人の食生活と行動パターンを観察してみてください。肉が好きな人はバリバリと仕事をこなすので責任ある地位につく確率が高いと思いますが、一方で攻撃的なきつい性格を持っているので、泣かされている人も多いのではありませんか。

    ひとつの例をご紹介しましょう。日本人ではありません。二〇〇六年のサッカー・ワールドカップに出場したブラジル代表チームの話です。  この大会でブラジル代表は「史上最強チーム」との評判をほしいままにし、メディアも優勝して当然と書きたてるなかで大会に臨みました。しかし、結果は準決勝で敗退と、決勝にも進めず多くの期待を裏切ってしまったのでした。このブラジル代表チームに大会期間中、ずっと密着取材していたあるジャーナリストはこういったそうです。 「彼らは、まったくいつもの彼らではなかった。練習中、常に絶えなかった笑い声も冗談も消え、重圧のためにサッカーを楽しむ気持ちを忘れてしまったように見えた」  どの国よりもサッカーを楽しむことを大切にしているブラジル代表チームにして、絶対に優勝というプレッシャーがかかるとこうなってしまうのです。目的に心を奪われないようにするには、本人たちだけでなく、周囲の協力も必要なのです。

    運動の達人、つまり運動神経がよい人とは、これらの神経群を、空間認知知能と連動させることがうまい人のことをいいます。空間認知知能とは、第一章で述べた表現知能のひとつで、空間認知能力にかかわる知能です。みなさんも、運動を開始する前に「なんだかうまくいきそうだ」と感じたことはありませんか。実際にこんなときは、ほとんど思ったとおりにうまくいったはずです。逆に、「これは難しそうだ」と思ったこともあるでしょう。そんなときは実際に、うまくいったためしがないはずです。第一章でキャッチボールやゴルフのパッティングの例をあげましたが、「胸元へ投げよう」とか「いい転がり方をさせよう」と心に思うと体が自動的に調節するのも、この空間認知知能のおかげなのです。この知能を運動神経に連動させると、心に思ったとおりに、しかも無意識に体を動かす機能が高まります。オリンピックでメダルを獲るような選手は、ほとんどがこの能力が非常に高いことを示唆するコメントを残しています。私たちも空間認知知能を鍛えれば、達人並みの神業を繰り出すことも夢ではありません。鍛える方法については、第一章の脳外科医の例を参考にしてください。

    ここで私が体験した、運動神経についての示唆に富んだ話をひとつ紹介します。  私は脳外科医としてパーキンソン病の治療に携わっていたことがあります。前にも述べた、脳の中でドーパミンが減ってしまう病気です。心を生みだすモジュレータ神経群や運動神経が、このドーパミンを神経伝達物質とするドーパミン系神経群の一つであることもお話ししました。  その当時は脳内のドーパミンをふやすよい薬がなかったため、パーキンソン病に対してはドーパミン系神経群の一部分に傷をつけ、ドーパミン分解を遅くすることによってドーパミンをできるだけ長く脳内にとどめるという手術をおこなっていました。手術が成功すると脳内にドーパミンがふえて、手足や体の震えが止まるのです。

    自分では姿勢がよいと思っている読者は、試しに目を閉じて、同じ位置に着地するジャンプを十回続けてみてください。目を開けたときに同じ位置に着地していなかったら、運動バランスの支点がずれています。速足で歩くと疲れる人、大事なときに緊張して体が硬くなる人、椅子に腰掛けて話を聞いているとすぐに姿勢が崩れる人、人の話を持続して聞くことが苦手な人も運動バランスの姿勢が悪いことが多く、そういう人はどんなスポーツをやってもなかなか上達しません。  対して一流の運動選手は、立ち姿も運動中の姿勢も非常にきれいに見えるものです。その運動バランスの姿勢は、いったいどこにポイントがあるのでしょうか。

    いくら練習しても腕を使うスポーツが上達しない人も、思ったところへボールを投げ、打つコントロールにさらに磨きをかけたい人も、尾骨、あごと目線を意識して自分の運動バランス姿勢を作り上げてください。目からウロコが落ちるように、急にレベルアップするかもしれません。スポーツ観戦も、人間の姿勢と運動に関する知識があれば面白さも倍増してきます。

    長距離ランナーは腸が命

    一流の運動選手になると非常に高いレベルの話ができるのも、運動知能が表現知能の一つだからです。学校で頭がよいとされる理論知能と、頭の使い方としては同じ領域に属するのです。さらにいえば、運動知能が高くてスポーツがうまいことは、大変頭がよい人であることの証拠なのです。

    運動とは、空間認知知能や音感知能と同じ、脳の働きにほかなりません。絵のよしあしが描いた人の絵筆を持つ握力で決まらないように、ピアノ演奏のよしあしが弾く人の鍵盤を叩く力で決まらないように、運動もその人の腕力や脚力よりも、それらを動かしている脳がプレーのよしあしを決定するのです。  ですから本書で述べたことは、第三章に若干の例外があるほかはすべて、運動をモデルにした脳の働かせ方の話です。みなさんが日々直面している「勝負」に置き換えても当てはまることばかりです。どうかその点に留意していただき、人生をたくましく歩むための糧として本書を活用していただきたいと思います。

    思えば、「勉強ができるやつ」「運動ができるやつ」という区別を子供の頃から学校でされてきたことが、誤解のもとなのでしょう。本書で述べたように、頭がいいことと運動ができることはまったく矛盾しないどころか、共通の根拠にもとづくことでした。モジュレータ神経群の機能を高め、心をいつも前向きに働かせることで、頭もよくなれば、運動もうまくなるのです。

    ところが、学校が求める「頭のよさ」とは、人間の知能の四段階のうち、せいぜい第一段階(記憶) までのことにすぎません。全体のわずか二五パーセントにすぎない能力で、頭がいい、悪いとレッテルを貼っているのがいまの学校教育なのです(しかも記憶とは忘れるようにできているにもかかわらず!)。私たちが残りの七五パーセントの使い方を教えられないまま社会に出てしまっているとしたら、なんともったいないことでしょうか。

  • 運動ができるとは脳的にはどういうことなのか、そのためにはどうしたらいいか、ということを書いている。
    良い姿勢、ポジティブシンキングなどが、脳に良い影響を与え、運動や記憶に関わる神経群を活性化すると。
    姿勢正しく明るい人は頭もよく、運動もできるという。

  • <目次>
    序章   脳を知れば勝てる
    第1章  脳はこんな働きをしている
    第2章  これが勝負脳だ
    第3章  「心・技・体」を科学する

    <内容>
    著者は脳神経医。2006年刊なので脳科学も、スポーツ医学もネタ的には古いだろう。ただ、「サイコサバネティックス理論」や「最初から100%で行く」「相手の攻撃が最大のチャンス」「相手の長所を砕け」「相手の立場になって勝ち方のイメージを作る」などは使えるだろう。  

  • 人間の脳は本気になればとてつもなくすごい力を発揮する。
    このことを信じてポジティブに継続していくこと。
    それこそが勝負に勝つことに繋がっているんだな。

  • 学生の時にアルバイトをしていた某学習塾の社長から劇押しされていた本。
    脳科学者が各本よりも、脳外科医の先生が書かれていることもあり多少難しい専門用語が出てくるが、内容は興味深い。
    「学習は快感」というのをこの年になってすごく感じる。今まで点だったものが線になり面になる瞬間はとても楽しい。

    ・・・・・・

    脳が命令をしてから打つまでは、150キロの場合理論上間に合わないはず
    →イメージ記憶だから
    →ボールをみてうってるのと同時にボールをみていない脳も使っている

    ■凄腕の外科医とは
    ブラックジャックのような感動的な手術をする人ではない
    淡々と無駄な動きを一切排除し、心の動揺もなく、流れるように自然に手術を成功させ、術後の合併症も絶対作らない人

    ■記憶は頼りない
    真実を写真のように焼き付けているのではなく、頭の中で再構成されたイメージ記憶によって出来上がっている

    特に物事を色で記憶するのは危なっかしい

    ではどう記憶力を高めたらいいか?
    →心をつかうこと

    学習は快感とセットになっている
    →人間だけ
    ①人の話は興味を持って感動して聞く
    ②覚える内容にも興味を持ち、好きになるようにする
    ③長時間の学習はできるだけ避け、限定して集中する
    ④覚える内容を自分の得意なものに紐づける
    ⑤声に出して覚える
    ⑥覚えた内容を自分で独自に考え、勉強する
    ⑦覚えたものは、その日のうちに一度目を閉じて声に出してみる

    ■頭を良くするための能力 四段階
    ①ものを覚える
    ②忘れた情報を脳内で再構成する
    ③その内容を表現する
    ④そこから独創的な創造力を生み出す

  • 記憶力を高めるのにも、運動神経をよくするのにも、心の機能を高める(人間性をよくする)ことが重要との見解が印象的だった。

  • スポーツで、仕事で、勉強で、あなたがいままで負けていたのは脳の使い方が悪かったからだ。 人間の脳の仕組みを知り〈勝負脳〉を鍛えて人生を変えよう!
    序 章 脳を知れば勝てる
    第一章 脳はこんな働き方をしている
    1 「意識」「心」「記憶」は連動している
    2 イメージ記憶とは何か
    3 こうすれば頭はよくなる
    第二章 これが勝負脳だ
    1 「心・技・体」の落とし穴
    2 勝負脳を全開させる九つの秘訣
    3 人間は勝負を通して成長する
    第三章 「心・技・体」を科学する
    1 試合に勝つための「心」
    2 試合に勝つための「技」
    3 試合に勝つための「体」

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著者プロフィール

林 成之(はやし・なりゆき) 

1939年富山県生まれ。脳神経外科医。日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了後、マイアミ大学医学部脳神経外科、同大学救命救急センターに留学。93年、日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター部長・教授に就任。日本大学医学部教授、マイアミ大学脳神経外科生涯臨床教授、日本大学大学院総合科学研究科教授を経て、同大学名誉教授に。膨大な数の臨床、研究から、年を重ねても才能・素質を発揮する脳の仕組みを解明する。著書に、『脳に悪い7つの習慣』(幻冬舎)など多数がある。

「2021年 『50歳からでも、頭はよくなる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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