組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 376
感想 : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498709

作品紹介・あらすじ

企業の2007年問題を乗り越える鍵がここにある!!「わかる」とはどういうことか、から始まって、身につけるべき知識や、記録の付け方まで著者の知的生産の技術を一挙公開!「伝わらないのはなぜ」と悩む人、必読。

感想・レビュー・書評

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  • ・アルプス電気では「顧客からのクレームがないのがよい製品」と定義し、一定のスペックに合っているか確かめる最終検査を一切行わない工程を作った。生産の工程をすべてモニターし、生産管理する。工程を管理するのに教えるのは「心(どう考えるか)・技(どんな工夫をするか)・体(どんな動作をするか)」。

    >凄い。これでも未だ、タグチメソッドのように設計段階での不備には切り込めない気がするが、「心」の段階で部署を超えた問題提起が含まれていれば、もう完璧だ。サービス業の品質管理は難しいと思っていたが、成熟した工業生産の世界ではこんな事までしているんだ。

    ・目黒のさんま。殿様の家来は危険が無いように骨を抜いて蒸し焼きにして出すが、不味い。一般に教育も、分かりやすいようにと話を整理してしまって、面白くないものにしてしまいがち。それだと受け取ってもらえない。

    ・六本木ヒルズの回転ドア。ビル玄関のスライド式自動ドアやエレベータドアの設計者は「ドアの運動エネルギーが十ジュールを超えると危険である」という暗黙知を持っていたが、回転ドアの設計者は十ジュール則を知らなかった。結果八百ジュールも出しうる危険なドアが出来てしまった。

    ・伝えるためのポイント
    ①まず体験させろ
    ②はじめに全体像を見せろ
    ③やらせたことの結果を必ず確認しろ
    ④一度に全部を伝える必要は無い
    ⑤個はそれぞれ違うことを認めろ
    その為に、まず先輩の真似を愚直にし、型を覚える事が必要になる。守→破→離なのだ。

  • 組織を強くする技術の伝え方

  • ちょうど並行して「知識創造企業」を読んでいて、いろいろとリンクしていたので面白かった。

    第7章は特にぐっとくる。

  • 著者は、一橋大学の先生。学者らしいナイーブな意見のてんこ盛りなんじゃなかろうかと疑いつつ、人から進められたのと、アマゾンでの☆マークがたくさんついていたので読んでみた。読んでみるとすぐ分かるのは、著者が理想主義に凝り固まった学者ではなく、実践と理論を併せ持つ類まれな能力の持ち主であること。我が社で進行しつつある組織的崩壊を見てきたんじゃなかろうかと思うほど、我が社の内情にそっくりな例を挙げての説明はものすごく説得力あり。また、この人はそれに対する一定レベル以上の解決案も示しており、マネージャ必読の書である。

  • 技術の定義が興味深かった。知識やシステムを使い、他の人と関係しながら全体をつくり上げていくやり方であると。他の人との関係が大事。

  •  たとえば機械系の設計書などはどのように記述するのが良いのか?と考えていたが、裏図面(はずかしながら作成したことなし)というものを知る。ただこれでは設計書にはならない。伝えたいことは何か?という視点で見たとき、裏図面も不十分なツールと思われる。どうすればいいか?を考えることとなった。
     技術伝承が重要であるとの認識はどの会社にもあると思う。ただ、ではデータベースを作り、その使い方を展開して運用しよう、だけではほとんど死蔵品コレクションのままかと。実際のシリーズで、この辺のことを記載した書籍もあるとのことなので、そちらも参照したい。

  • 期待して読んだ分いまいち。まず体験させる、はじめに全体を見せる、やらせたことの結果を確認する、相手の頭の中に受け入れの素地をつくる。守破離、作法や型を守る、破る、離れる。

  • 技術を正しく伝えるポイント
    1.まず体験させろ
    2.はじめに全体を見せろ
    3.やらせたことの結果を必ず確認しろ
    4.一度に全部を伝える必要はない
    5.個はそれぞれ違うことを認めろ

    特に2は、例えば全体の工程のどの位置付けの作業なのかとか、その作業の目的は何かとか、その辺を意識させた上で取り組んでもらうと良さそう。
    それから5も、相手に合わせた教え方が必要という意味では重要だと思います。

    それから後ろの方で出てくる、マニュアルに守らないとどうなるかを書く、というのも面白いなと。守らなくてもひどいことが起こらない手順は、不要な可能性があるということだと思うので、見直しの良い基準になりそうです。

  • 仕事に役立つ。分かりやすい。

  • 最後まで読めなかった…(´・_・`)

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著者プロフィール

東京大学名誉教授、工学院大学教授、工学博士。東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会・元委員長。消費者安全調査委員会・委員長。1941年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。東京大学教授を経て現職。専門は失敗学、創造学、危険学、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。著書に『失敗学のすすめ』(講談社文庫)、『直感でわかる数学』(岩波書店)、『未曾有と想定外』(講談社現代新書)など多数。

「2020年 『図解 使える失敗学大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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