産む・産まない・産めない (講談社現代新書)

制作 : 松岡 悦子 
  • 講談社
3.30
  • (2)
  • (4)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498761

作品紹介・あらすじ

結婚・仕事・セックス・出産・子育て…。"産む力"があるからこそ女性は迷う。でも本当の「お産」って、実は知らされてない。あなたの"産む力"をうまく人生に組み込むために、やさしい人間関係をつくるために、この本を。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『産む・産まない・産めない――女性のからだと生きかた読本』(松岡悦子[編] 講談社現代新書 2007)

    【メモ】
     執筆陣の専門は、助産学・文化人類学・ジェンダー論・医療史・宗教学など、リプロダクションに関係する種々の領域。
     巻末の執筆者一覧を写したので、詳細目次のあとに載せる。

    【書誌情報】
    編者:松岡悦子
    章扉イラスト:バン チハル
    発売日 2007年01月20日
    価格 定価 : 本体720円(税別)
    ISBN 978-4-06-149876-1
    通巻番号 1876
    判型 新書
    ページ数 224ページ
    シリーズ 講談社現代新書
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000147336

    【目次】
    はじめに [003-006] 
    目次 [007-010]

    第1章 女性が生き方を選ぶということ(大石時子) 011
      女性は自由になった?  女性はいつも自分は二の次  結婚モラトリアムのジレンマ  結婚したら子どもがいるのが当然?  働く女性は経済的に自立している?  男性がいなければ生きられない?  専業主婦になれたら幸せか?  知らず知らずのうちに選ばされていませんか?  あなたらしい生き方を選択するために
    ●コラム 性教育論争――「包括的」か「禁欲」か[猪瀬優理] 033

    第2章 「月経」や「子宮」との対話から(田口亜紗) 035
      月経や子宮の病気が増えている  身体の声を聴く  困難であるがゆえの楽しみ  “今・ここ”の自分の身体と向き合う  共感されること、了解されること  他者との関係性のなかで

    第3章 産まないことを選ぶとき――避妊と中絶(荻野美穂) 051
      「もしいま、妊娠したら?」を念頭に  避妊法の選択肢  中絶という選択
    ●コラム2 「デートDV」から身を守るために[加納尚美] 066

    第4章 あなたが「不妊」に直面したなら(柘植あづみ) 071
      戸惑いや悩みをやわらげるために  なぜ、不妊になるの?  不妊治療ってどんなことをするの?  不妊治療の成功率と苦痛  不妊治療の値段  新しい生殖への願望と問題  自分の人生をどう生きるか

    第5章 時代が動けばお産も変わる(杉山章子) 089
      産む「場所」はどのように変わってきたか  お産を支える「人」はどのように変わってきたか  病院医療としてのお産の光と影  お産のあり方を見直す動き

    第6章 どこで、誰と産みますか?(日隈ふみ子) 107
      お産はコワイ?  「よい産院」とは何か?  先進諸国の対応は?  助産所ってどんなところ?  「女性の気持ちを無視した医療介入」の結果は?  新米ママへのケアも必要  出産するうえで心しておくこと

    第7章 「すてきなお産」はあなたもできる(菅沼ひろ子) 133
      助産師という職業を知っていますか?  先生、お願いします」から「私が産む」へ  お産とは「産む能力」を使うこと  院内助産所という考え方  すてきな「家族出産」の風景  お産の構成因子は「3 + 1」

    第8章 出産とリスク(井家晴子) 157
      「リスク」に振り回される私たち  出産は病気ではない  リスクとは何か?  ハイリスク妊娠とは?  高齢出産は何歳以上?――流動的なリスクの定義  モロッコにおけるハイリスク妊娠・出産  ハイリスクと「シッカ(困難)」――近代医療と村人の関係  「シッカ」な出産に立ち会って  モロッコからみた日本の出産とリスク

    第9章 「帝王切開」という選択(松岡悦子) 175
      帝王切開を希望するセレブたち  帝王切開率の多い国・少ない国  医師は帝王切開がお好き?  帝王切開を選びたくなる理由  「痛くない、安全、楽」はホント?  女性が本当に選んでいるの?

    第10章 「母子健康手帳」からみた産育と政策(中山まき子) 193
      妊娠と手帳  きっかけは「幻の東京オリンピック」  「妊産婦手帳」から「母子手帳」「母子健康手帳」へ  母子健康手帳を観る・読む・考える  父親と手帳  世界の母子健康手帳  子どもの身体・大人の身体
    ●コラム3 男性の育児休業[舩橋惠子] 216

    第11章 安心して子育てを始めるために(北島博之) 219
      新生児医療の現場から  よいお産の大切さ  赤ちゃんのすばらしい能力を知る  生まれてすぐにおっぱいを探しに行く赤ちゃん  「見つめ合うこと」から始まる  ご存じですか? カンガルーケア
    ●コラム4 育児は文化の数だけ方法がある[松岡悦子] 236

    おわりに(2006年12月 松岡悦子) [238-242]
    執筆者紹介  [244-245]



    【執筆者紹介】
    松岡悦子(まつおか えつこ)=編者
    1954年生よれ、大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。現在、旭川医科大学医学部助教授(文化人類学)。主な著書に『出産の文化人類学。 (海鳴社)、『バイオエシックスをめぐる展望』(共編、東信堂) などがある。

    大石時子(おおいし ときこ)
    ボストン大学大学院保健学部修了。1954年生まれ、天使大学大学院助産研究科教授。現在、日米両国で看護師、助産師の資格と臨床経験を持つ。主な著書に『助産師のための性教育実践ガイド』(共編著、医学書院)など。

    田口亜紗(たぐち あさ)
    1976年生まれ、成城大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、成城大学民俗学研究所研究員(文化人類学)。主な著作に『生理休暇の誕生』(青弓社)、『ジェンダーと交差する健康/身体』(共著、明石書店) などがある。

    荻野美穂(おぎの みほ)
    1945年生まれ、奈良女子大学大学院博士課程退学。現在、大阪大学大学院教(女性史・ジェンダー論)。主な著書に『生殖の政治学』(山川出版社)『中絶論争とアメリカ社会』(岩波書店)『ジェンダー化される身体』(勁草書房)など。

    柘植あづみ(つげ あづみ)
    1960年生まれ、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程退学。現在、明治学院大学社会学部教授(医療人類学)。主な著書に『文化としての生殖技術――不妊治療に携わる医師の語り』(松籟社) などがある。

    杉山章子(すぎやま あきこ)
    1953年生まれ、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、日本福祉大学社会福祉学部教授(医療・福祉史)。主な著書に『占領期の医療』(勁草書房)『GHQ日本占領史 第22巻』(訳・解説、日本図書センター)など。

    日隈ふみ子(ひのくま ふみこ)
    1949年生まれ、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、現在、国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科教授(助産学)。主な著書に『実践に生かす看護理論19」(医学芸術社)などがある。

    菅沼ひろ子(すがぬま ひろこ)
    1950年生まれ、北里大学大学院看護学研究科博士課程後期修了。現在、宮崎県立看護大学教授(助産学・家族看護学)。著書に『日本人の子産み・子育て』(共著、勁草書房)『アクティブバースの考え方と展開』(共著、メディカ出版)など。

    井家晴子(いのいえ はるこ)
    1975年生まれ、東京大学大学院総合文化研究科文化人類学研究室・博士課程在籍(医療人類学、妊娠・出産の人類学)。主要論文に「出産の人類学再考――出産方法の選択の場を巡って」(『民族學研究』第68巻4号)など。

    中山まき子(なかやま まきこ)
    1953年生まれ、お茶の水女子大学大学院修了。現在、同志社女子大学現代社会学部教授(ジェンダー論・身体と政策)。主な著書に『身体をめぐる政策と個人一一母子健康センター事業の研究』(勁草書房) などがある。

    北島博之(きたじま ひろゆき)
    1951年生まれ、大阪大学医学部病理系博士課程修了。同附属病院シニア非常勤講師を経て、大阪府立母子保健総合医療センター勤務。現在、新生児科部長。主な論文に「大腸菌K1抗原の性状について」(大阪大学医学雑誌、1981)など。

    猪瀬優理(いのせ ゆり) =コラム執筆
    1974年生まれ、北海道大学文学部博士課程修了。現在、藤女子大学ほか非常勤講師。主な著書に『ジェンダーで学ぶ宗教学』(共著、世界思想社)、主要論文に「脱会プロセスとその後」(『宗教と社会』8号)などがある。

    加納尚美(かのう なおみ) =コラム執筆
    1958年生まれ、千葉大学看護学研究科(現・博士前期課程)修了。現在、茨城県立医療大学助教授。日本助産学会理事、NPO法人お産サポートJAPAN役員。著作に『母性看護学概論』(分担執筆、医歯薬出版)がある。

    舩橋惠子(ふなばし けいこ) =コラム執筆
    1949年生まれ、東京大学大学院博士課程修了。現在、静岡大学人文学部教授(産育とジェンダーの比較社会学)。主な著書に『赤ちゃんを産むということ』(NHKブックス)、『育児のジェンダー・ポリティクス』(勁草書房)など。

  • 各章はそれぞれ異なる専門家によるもので、人によっては割りと公平に書かれている方もいますが、そうでない方の文章は少し読むのを諦めたくなります。ですが、女性男性問わず、一読する価値はありますし、自分には何ができるかを考える良い機会になります。筆者により星の数は変わるので三ということで。

  • S495.7-ゲン-1876 200024776

  • 病院に管理された出産は、一見安全安心の出産が約束されているようにみえるが、産婦のリズムを無視する「痛くて苦しいお産」となる。リズムの乱れた出産による医療事故などで訴訟が増え、産婦人科医や病院が減る悪循環。
    女性は、もっと自分の身体やライフデザインについて学び考えなければいけないと思いました。

  • 看護師に必要な母性小児の知識を得てから読むとなんとなく知っていることも多かったが出産に関するリスクをモロッコにおけるハイリスク妊娠を通じて社会文化的に捉えていて興味深かった。周産期におけるリスクについてどのように向き合うか考えさせられました。

  • 「産む・産まない・産めない」について「本当?」と思うことやなふほどと納得できることを多数紹介し、リプロダクションを広い視野で捉え、女性の身体と生き方について新しい視野から書いた本。

    一般常識だと思っていた事柄を全て覆された感じだった。
    確かに、出産は病気ではないし、医者で産む必要はない。
    医院で出産するのが当たり前になった時代背景や、出産、データ化された様々な真実について知ることができた。
    助産師がとても優秀で、産後のケア、妊婦の立場で考えてくれる。
    自分が出産を迎えるときには助産師の元で自然に産みたいと思った。
    この本を、多くの女性たちに読んで貰いたいと思った。

  • [ 内容 ]
    結婚・仕事・セックス・出産・子育て…。
    “産む力”があるからこそ女性は迷う。
    でも本当の「お産」って、実は知らされてない。
    あなたの“産む力”をうまく人生に組み込むために、やさしい人間関係をつくるために、この本を。

    [ 目次 ]
    第1章 女性が生き方を選ぶということ
    第2章 「月経」や「子宮」との対話から
    第3章 産まないことを選ぶとき―避妊と中絶
    第4章 あなたが「不妊」に直面したなら
    第5章 時代が動けばお産も変わる
    第6章 どこで、誰と産みますか?
    第7章 「すてきなお産」はあなたもできる
    第8章 出産とリスク
    第9章 「帝王切開」という選択
    第10章 「母子健康手帳」からみた産育と政策
    第11章 安心して子育てを始めるために

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 三葛館新書 367.2||MA 

    人類にとって重要なテーマが題名になっており、さまざまな立場の人がさまざまな切り口で妊娠・出産について語っている。
    助産学専攻科の方だけでなく医療現場に出る人に読んで欲しい。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=52261

  • 良書。学生のうちに読んで、関心のある領域について追加で読むのがいいかと思う。

全16件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×