ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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レビュー : 110
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498839

感想・レビュー・書評

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  • 先日の芥川賞選考における、石原都知事の「自分の人生を反映したリアリティーがない」との指摘に対する返答である。石原都知事の指摘はある意味でもっともであり、しかしある意味では的外れである。動物化するポストモダンと本著を通読し、その意味が理解できた。そしてそこから今まで考えられることのなかった「寓話的で幻想的でメタ物語的なポストモダンの実存文学」の系譜に目を向けることができる。

    大きな物語の消尽のあと、もはや自分が動物=キャラクターでしかないことを知りながらも、それでも人間=プレイヤーでありたいと願ってしまう私たち自身(東浩紀)の、実存に関わる一読のみならず、人生において何度も読み返したい一冊。

  • 第4週 2/1(水)~2/7/(火)
    テーマ メディアとコミュニケーション


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    http://yamato.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?bibid=BB00151914&maxcnt=1000&listcnt=50

  • こっちも読んだ

    ラノベに関しては、受け入れがたい対象だったけど今どうだろうなあ

    あと思ったのは、あんま著者のこと知らないけど趣味で美少女げーはスキなのかな

  • 筒井さんに出された宿題「ポストモダンの文学」、これに対して「ポストモダンでは文学は求められなくなる」と悩み始めてから約10年。ようやく出せた解答が本書である。最初にいつもの東さんだ。ブログ論壇の展開で「劣化東」と言われる人々(僕も含む)が増える中、ポストモダン批評とサブカルチャーを繋げ広めたオリジネイターだからこそ、ブログ論壇を読みあさる僕にとっては新鮮味がなかった(笑)。なので粗読(拾い読み)。清涼院流水、西尾維新など敬遠していた作家の読み方がようやくわかった。物語内に収拾されない『メタ』が大事なのだ。

  • 「物語」は不定形なものであり、書き方も、読み方も、それが姿を現す場所も、昨今においては、確率論でしかないように僕には思えていたのだけど。

    その考えを大きく覆してくれた、『ゴーストの条件〜クラウドを巡礼する想像力〜』(村上裕一)から遡ることで、本書へと辿り着いた。

    これはもう、東さんかっけー! という気持ちしかない。

    美少女ゲームやキャラクター小説も、実際に自分で触れ、しかもかなり深いところまで入り込んでいるため、統計データで語られるものとは、言葉の熱もまったく違う。

    読んでいるこちらのテンションが上がってくるのは、全体を通して、肯定的な目線で先を見据えて書かれているからだろう。

    本書で説明される、「自然主義的読解」と「環境主義的読解」については、さまざまな作品を理解し楽しむうえで、たしかに両方が必須になっていると感じる。

    そして、純文学だエンターテイメントだ萌えだゲームだと、分別している場合ではないと、より強く思った。

    説明もていねいで、具体的な作品の読み解きも熱く、面白すぎて息切れした。

  • 前作の切れ味はどこへいってしまったのだろう。小説や対談より新作論文が読みたいです。。。

  • 普段受け身で享受している情報に対して客観的に分析されている。こういう見方があるんだと感心するばかり。二次元的なメディアがテーマの中心ではあるが,一般的なものの見方とか考え方を学ぶのにも最適ではなかろうか。

  • 2011/07/18再読 付録BのAIRについての考察を読み返してから本論を読んだほうがわかりやすかった。

  • 「80年代生まれの第三世代オタク」をライトノベルや美少女ゲームあたりから論じていたもの。
    今のその辺がはやってる状況だから、必然的にその消費世代への言及が多かったんでしょうか。

    ちょうど自分の世代の話(どちらかというと男性向けの話が多めでしたが)で面白かったです。
    遥か3の時空跳躍な設定は、男性向けのあたりを参考に作ったのかも知れませんね、と思ったり。

  •  前著「動物化するポストモダン」の論旨を引き継いで主に美少女ゲームとライトノベル(キャラクター小説)について論じた内容。コンテンツ志向メディアとコミュニケーション志向メディアの対立・混ざり合いについては納得できた。ゲーム的リアリズムについてはよくわかっていないし、全体としてまだ未消化。文章量が多く付録的な文章もあるので要点を絞って読み直したい。

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著者プロフィール

東浩紀(あずま ひろき)
1971年東京生まれ。批評家・作家。ゲンロン代表。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。
著書に『存在論的、郵便的』(サントリー学芸賞思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞受賞作)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015受賞作)ほか多数。『ゲンロン0 観光客の哲学』は第5回ブクログ大賞人文書部門、第71回毎日出版文化賞受賞作。

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