- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061498846
作品紹介・あらすじ
核武装に現実味を感じていないのは日本人だけだ。蔓延する偽善的な平和主義に抗して老師ニシベが語る「核」への天下の正論。
感想・レビュー・書評
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日本の核武装論の参考として購入&読み始めたが、最初の1章でダメダメ感が全開である。
語り口が口語体なので、その時期によくあった聞き書きを本にしたものだから整合性などがとれていない可能性があるが。西部先生で読むべき本を教えてください!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
刺激的なタイトル。西部邁氏の著作を読むのは(多分)初めてだったが、公に対する言葉には説得力があった。
氏の言うポピュラリズムが蔓延した現在の日本の社会状況では、リアルな世界のパワーゲームの中で日本がどのように対処していくべきか(核武装すべきか否か)といった話が冷静に議論できるとは思えないが、戦後の平和教育による我々の価値観(それを肯定するにしろ否定するにしろ、あるいはそういった二元論ではなく別の道を探すにしろ)をもう一度問い直す作業は必要だなと思った。
そういえば村上龍氏の「半島を出でよ」でも自衛隊は動かなかったし、もちろん米軍も動かなかったよなあ。あれは相当リアリティがあると思ったが、リアルな現実を知り、分析し、想像し、議論の俎上に載せることが大事なことで、そこできっちり「議論」しなければならない。黙殺やアレルギー反応的拒否では「議論」にならない。
そういった意味で、この本は質の高い1冊だと思う。いくつか情報を集めて、まずは自分のなかで思考実験をしてみたい。
それにしてもこの本を地下鉄の中でカバーなしで読むのにはいささか躊躇した。これも戦後平和教育によるスリコミの成果だということでしょうか? -
(2008.06.29読了)(2007.09.24購入)
☆西部邁の本(既読)
「ソシオ・エコノミックス」西部邁著、中央公論社、1975.10.30
「蜃気楼の中へ」西部邁著、日本評論社、1979.06.10
「経済倫理学序説」西部邁著、中央公論社、1983.03.10
「ケインズ」西部邁著、岩波書店、1983.04.14
「大衆への反逆」西部邁著、文芸春秋、1983.07.01
「生まじめな戯れ」西部邁著、筑摩書房、1984.07.15
「大衆論」西部邁・富岡多恵子著、草思社、1984.07.20
「論士歴問」西部邁著、プレジデント社、1984.10.10
「幻像の保守へ」西部邁著、文芸春秋、1985.07.25
「ビジネス文明批判」西部邁・長崎浩著、作品社、1986.04.10
「大衆社会のゆくえ」西部邁著、日本放送出版協会、1986.07.01
「六〇年安保」西部邁著、文芸春秋、1986.10.30
「大衆の病理」西部邁著、NHKブックス、1987.01.20
「批評する精神」西部邁著、PHP研究所、1987.06.24
「貧困なる過剰」西部邁著、日本経済新聞社、1987.09.21
「大錯覚時代」西部邁著、新潮社、1987.10.20
「剥がされた仮面」西部邁著、文芸春秋、1988.07.20
「烈々豪々人生学」西部邁・加藤尚武著、理想社、1988.11.30
「新・学問論」西部邁著、講談社現代新書、1989.02.20
「覚悟!」西部邁・石川好著、弓立社、1989.05.20
「学者 この喜劇的なるもの」西部邁著、草思社、1989.06.09
「サンチョ・キホーテの眼」西部邁著、文芸春秋、1989.06.15
「ニヒリズムを超えて」西部邁著、日本文芸社、1989.08.01
「続・批評する精神」西部邁著、PHP研究所、1989.08.03
「マスコミ亡国論」西部邁著、光文社、1990.04.25
「白昼への意志」西部邁著、中央公論社、1991.01.10
「マスメディアを撃て」西部邁著、PHP研究所、1991.02.01
「戦争論」西部邁著、日本文芸社、1991.06.05
「思想史の相貌」西部邁著、世界文化社、1991.06.20
「私の憲法論」西部邁著、徳間書店、1991.06.30
「立ち腐れる日本」西部邁・栗本慎一郎著、光文社、1991.09.30
「人間論」西部邁著、日本文芸社、1992.04.20
「正気の保ち方」西部邁著、光文社、1992.05.30
「批評する精神Ⅲ」西部邁著、PHP研究所、1992.01.31
「批評する精神Ⅳ」西部邁著、PHP研究所、1993.02.26
「成熟とは何か」西部邁著、講談社、1993.04.20
「リベラルマインド」西部邁著、学習研究社、1993.07.20
「歴史感覚」西部邁著、PHP研究所、1994.06.10
「歴史の復権」西部邁著、東洋経済新報社、1994.07.07
「死生論」西部邁著、日本文芸社、1994.11.07
「闘論 息子の教育」西部邁・三田誠広著、プレジデント社、1994.11.28
「ポップコン宣言」西部邁・秋山祐徳著、光文社、1995.05.30
「世人に言上したきことあり」西部邁著、新潮社、1996.01.30
「破壊主義者の群れ」西部邁著、PHP研究所、1996.03.28
「思想の英雄たち」西部邁著、文芸春秋、1996.04.25
「知性の構造」西部邁著、角川春樹事務所、1996.07.08
「知識人の生態」西部邁著、PHP新書、1996.11.05
「国柄の思想」西部邁著、徳間書店、1997.01.31
「恐慌前夜の独り言」西部邁著、新潮社、1998.02.20
「なぜ「日本売り」は起きたのか」西部邁著、PHP研究所、1998.03.05
「寓喩としての人生」西部邁著、徳間書店、1998.06.30
「福澤諭吉」西部邁著、文芸春秋、1999.12.10
「核武装論」西部邁著、講談社現代新書、2007.03.20 -
この人の文章はいやらしい。頻繁にカタカナ英語を交えるところ、そしてそのことに意識的で読者におどけてみせるところ。要するに何が言いたいのか、まわりくどい。
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20090318
西部さんの本。
すぐに核武装、ではなく、民主主義政体、無責任ではない国民が正しく持つべきとの話。
違う意味で核兵器を神聖視しているのかもね。
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核武装論をなぜしてはいけないのか。日本では平和ボケが進み、本来ありえる国際情勢についていっていないと著者は強くアピールする。
内容的には十分ありえる話であり、参考になる部分もあるのだが、カタカナ英語を多発する(著者の意図があってのことだが)表現などは読んでいて腹立たしくさえなる。 -
そんじょそこいらのへタレ・自称・保守とは格調が違う。タイトルでは「当たり前」といっているが、読むにも覚悟が必要。
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2007/5/22
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必読ですよ
今後の日本には
考えておかねばなりません。
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西部邁の作品





