- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061498891
感想・レビュー・書評
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タイトルの時点で非常に挑戦的な本だが、内容も十分に挑戦的だった。
香山リカの本は初めて手に取ったのだが、前半は感覚ベースで書かれていて殆ど所感レベルだったが、後半は様々な人の引用や科学的な用語を含む文章で、差が激しかった。それも戦略なのだろうか。
感想としては、経済社会について新自由主義批判をしていたが、やはり竹中平蔵先生が言っている内容とのズレがある。
どちらが正しいとかは恐らく判断できないのだろうけれども、「小泉・竹中政権によって格差が拡大した」と言っているあたり、やはり感覚ベースなのかなとも思ったり。
2007年時点の本だから仕方ないのかしら。
結局、香山リカがどんな論者なのか十分に把握することはできなかったが、社会科学や哲学などに造詣の深い方だということは分かった。
また面白そうな新刊を見つけたら読んでみようかな。
ただ、香山リカの主張は、なんか僕の肌には合わなかった気が、する。
なんでだろうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「劣化」は「病気」と同じです。現状を正しく認識しないと改善出来ません! ・・・そんな感じかなぁ。自戒を込めて。
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[ 内容 ]
知らず知らずのうちに日本と日本人の学力・知性・モラルの崩壊が始まっている。
[ 目次 ]
第1章 活字の劣化
第2章 モラルの劣化
第3章 劣化していないものは?
第4章 若者の「生きる力」の劣化
第5章 社会の劣化
第6章 排除型社会での「寛容の劣化」
第7章 劣化はいつから起きたのか
第8章 劣化か、進化か
第9章 劣化を防ぐことはできるか
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
参考文献
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なぜ日本人は劣化したか。活字,モラルなどの角度から書かれていたり、劣化していないものを挙げてあったりします。劣化したと考えられている例を挙げながらも、劣化ではなく「深化」したのではないか?と書かれてある部分もあり印象的でした。
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香山リカのなぜ日本人は劣化したかを読みました。現在の日本人は劣化している。変化などと言うあいまいな言葉に逃げるのではなく、日本人が劣化していることを直視しよう、という主張の本でした。日本語の読解力の劣化:日本語の文章を読んで、その内容を理解することができない。考える力が劣化:情報を集めることはできるが、それらを統合して考えることができない。他人の心を想像する力の劣化:自分の身勝手な主張を声高に言うだけで、他人の気持ちを思いやることができない。モラルの劣化:常識や法律に反していても、自分さえ良ければよい、ばれなければよい、と考えて行動する。体力も辛抱強さも劣化:じっと一つの姿勢を続けることができない、プレッシャーに弱く傷つきやすい。などなど。これに対する香山リカの対応は、まずは日本人が劣化しているという病識を持ちましょう、というものでした。病識を持つとは、自分が劣化していることを認識して対策をしていく気持ちを持とうと言うことでした。「自分が勝つことが一番大事」「他人に厳しく、自分に甘く」「弱肉強食はあたりまえ」と言う考え方に一度疑問を持ってみることが大事だと主張されています。納得できるところが多く、いろいろ考えさせられました。
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カツマは苦手。こっちの方が理解しやすい。
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この本は「劣化」がキーワードとして書かれている。まだ19年しか生きていない私には、あまり劣化の状況が読み取れていない。例えば、「活字の劣化」のように短い本しか読めなくなっていると言われているが最初からそのような本を読んできた私には「劣化」とは気づけないのだ。このように日本人の「劣化」に気付けていない人は多いのだろう。しかし、この本を読むと、「劣化」の状況が良くわかる。本にも書いてあったとおり、まずは「劣化いている」という意識を持つためには、この本を読むことで気づけるだろう。
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読みきれなかった〜。
残念。