ナイチンゲール (新装版) (講談社 火の鳥伝記文庫)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061499195

作品紹介・あらすじ

1820年、フローレンス・ナイチンゲールは、イタリアのフィレンツェで、両親の旅行中に生まれました。家庭はイギリスの裕福な階層で、夏と冬は郊外の別々の屋敷、春や秋は都会のロンドンに滞在するといった暮らしぶりでした。
 ナイチンゲールは、上流階級の習慣として貧しい人々、病気で苦しむ人々にほどこしをすることはたびたびありましたが、それでは根本的な解決にはならないと感じていました。外国旅行の途中で病院を訪問したり、資料を取り寄せて勉強するなど、病人やけが人のケアについて興味を深めていくナイチンゲール。当時看護婦はいい階層の女性が就く仕事ではなかったため、家族にははげしく反対されます。
 それでも、やがてクリミア戦争が起こると、ナイチンゲールは国からの要請で、訓練された看護婦チームを率い、現地のイギリス軍の病院で働くことになりました。 傷ついた兵士たちを全力で救うだけでなく、医師と看護婦の仕事のつながりをスムーズにしたり、病院の施設や衛生状況を改善するなど、看護の基本を作ったのです。病院や軍隊の衛生環境の改善を、時のビクトリア女王や、友人でもあった陸軍大臣に訴えたり、戦地での活動が報道されて社会から注目されました。
 その後、看護学校をつくり 優秀な看護婦の養成に努め、同時に職業としての地位向上にも尽力しました。 

*巻末に人物伝つき
*小学上級から 
*すべての漢字にふりがなつき

感想・レビュー・書評

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  • ナイチンゲールの伝記

    ナイチンゲールは裕福な家庭に生まれたものの、自分は幸福ではないと思っていました。
    では、本当の幸福とは何なのか?
    それは人それぞれ感覚が違いますから、これといった答えというのはないんです。
    それがただ、ナイチンゲールの場合は人を助ける事が幸せだと感じたんですね。
    皆さんの場合はそれが違って、もしかしたらお金持ちなのが幸福だと感じる人もいるかもしれない。
    もしかしたら生きていることを幸福だと感じる人もいるかもしれない。
    でも、良いんです。
    別にナイチンゲールみたいにしないといけないわけでわないんです。
    感覚は人それぞれだから。
    いたずらをするのが幸福だと思っても良いんです。
    でも、必ず偉い人みたいにやらなきゃいけないと思うのはやめてください。
    それだけは、やめてください。
    一度きりの人生、楽しめなくなっちゃうから。

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著者プロフィール

(1893年6月21日~1968年10月25日)
翻訳家・児童文学者。数多くの児童文学の翻訳で知られている。山梨県出身。


「2022年 『赤毛のアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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