できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

制作 : 高橋 さきの 
  • 講談社
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  • 本棚登録 :336
  • レビュー :33
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061531536

作品紹介・あらすじ

全米で話題の「How to Write a Lot」待望の邦訳!いかにして多くの本や論文を執筆するかを軽快に解説。雑用に追われている研究者はもちろん、アカデミックポストを目指す大学院生も必読!人生が変わる。

【三中信宏さん推薦!】
本書の原書をたまたま読んで、そこに書かれている「たくさん書く」ためのワザの数々
を実際に使ってみたら、驚くなかれ、たった三週間でまる一冊が翻訳できてしまった。

【“訳者あとがき”より】
論文の書き方に関する指南書はこれまでも数多く出版されているが、本書が画期的なのは、いかにして論文執筆のモチベーションを上げ、精神的負担を軽くして論文執筆に取り組めるようにするかについて、メンタルな面を含めて冷静に分析し、その解決策を誰にでもわかるように明瞭に提示している点だろう。

感想・レビュー・書評

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  • SNSでも話題になった。学会書評にも。
    https://sites.google.com/site/jssppr/specialissue/207

    タイトルがタイトルなだけに、本棚の目につくところに飾って、自分にプレッシャーをかける、というのも良いだろう。

  • 論文を”書く”という習慣を作っていくための指南書である。ただ、機械的に論文を生産していく感は否めず、ここまで厳しく実践できる人ほとんどいないのではないか。気合が持続するのも長く1週間〜2週間程度でないかと思う。

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます。                 http://opac2017.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/BB50105357

  •  こういうの読んでも書けないよーと凹みそうで避けていたのだが(訳本が出るはるか前に最初の方を読んだときはそういう気がして挫折した),満を持して読んだ。……ら,なるほど,これは確かに書けそうというか,頑張ろうという気になる。
    1冊一気に凹まず読めた。
     前にも一度時間を決めて,というのを試みたことがあるのだけど,あのときはなんで挫折したんだったっけ……今回こそはやる。やれそうな気がする。気のせい止まりにならないように頑張ろう。
     索引の項目選定が秀逸。

  •  本書と私の出会いは,実に屈辱的なものだった。なにしろ,ちっとも論文を拡大再生産しない私に対して,しびれを切らした家族が,「この本でも読め!」とプレゼントしてくれたのが,本書だった。自分から好んで買ったならともかく,他人から「読め!」と言われて即刻読みたくなる本など,あり得ない。(だから,学生が課題図書の読書感想レポートを書きたくない気持ちも,重々承知している。)しかし,他人から「読め!」と言われてシブシブ読んでみる本ほど,自分の力では探し得なかった文面との出会いに,しばらく経ってから感謝するものである。

     私自身,「論文の書き方に関する指南書」を,大学院生の頃からたくさん読んできた。だが,日本人研究者によって執筆されたそれらアカデミック・スキルズ系の本は,およそ「論文を書ける人格者」を前提としている。なので,「論文を書けない人」が,「なぜ論文を書かないのか」,そして「書けるようにするためには,何を改善すれば良いのか?」という視点に欠けていた。与えられるアドバイスといえば,「もっと資料やデータを増やせ」だの,「もっと参考文献を増やせ」だの,論文を書けることがデフォルトになった忠言ばかりであった。

     「論文を書かない」というのは,そういうことではない。どうやら,「生活習慣病」のようなものらしい。心理学者である本書の著者は,「論文を書かない言い訳」として,以下の4か条を挙げる。

    ・「書く時間がとれない」という言い訳
    ・「もう少し分析しないと,もう少し論文を読まないと」という言い訳
    ・「文章をたくさん書くなら,新しいコンピュータが必要だ」という言い訳
    ・「気分がのってくるのを待っている」という言い訳

     なるほど,全てが自分に当てはまる。こうした「生活習慣病」を克服するために,著者は,たった1つだけアドバイスを与えている。それは,「スケジュールを立てて執筆時間を捻り出し,そのスケジュールに沿って書いていく」という,ごく「簡単な」ものである。実際,この著者が心理学者であることから,「なぜ書かないか」,「どうやったら書けるようになるか」を,章ごとにメンタル面で軽快にカウンセリングしてくれるので,「論文書けない病」重症患者である読者は,客観的に書かない言い訳を知らされつつ,書けるようになる気分にさせてくれている。

     本書の効能は,それだけではない。いざ論文を書き始めた時に訪れる「スランプ」と投稿後に待ち受ける「リジェクト」についても,アフターケアをしてくれている。「スランプ」に対しては,「書かないという行動以外の何ものでもない」(52頁)と一蹴するが,「リジェクト」に対しては,「刊行に際しての消費税のようなもの」として,「刊行論文数が増えれば,リジェクトの数もその分だけ増える」,「リジェクトされた論文の数は学科一というような書き手になろう」(123頁)と,患者を激励する。

     本書を読み終えたら,きっとタイトルどおり,できる研究者として論文生産術を取得できているに違いない。私は,そう自覚しつつ,直ちに論文に向かわず,本書のレビューをいま執筆している。

  • 要は論文を書く時間を日々の生活の中で作り出すということ。

  • 所在:展示架
    請求記号:836.5/Si4
    資料ID:116014277
    選書担当:新村

    4年生になれば、誰しも論文を書かなければなりません。
    本書は、論文を思うように書けない!書くのが難しい!と感じている方にぴったりの本です。

  • 執筆は良い練習になる。
    まずは書いて、後から直す。
    執筆は競争ではない。多産な研究者は文章の数が多い。でもだからといって他の研究者より発送が豊かだったり優れているとは限らない。

  • 五章の良い文体のところのみ実践的で良い。

    それ以外は、実践的でもなく、ほぼ当たり前のことばかりが並ぶ。
    読む前に期待していたのは、良質の論文を量産出来るような研究プロジェクトの立て方や戦略についてだったが、本書の内容は研究の中身には一切触れられず、論文を書くことについて、その内容も言い訳するなとか計画を立てろとか、当たり前の忠告ばかりで残念だった。

  • 単純な論文執筆スケジュールマネジメントの話ではあるが、所謂、あるあるの書けない言い訳、をこてんぱに論破する。即ち、執筆できない理由をつらつらと並べる自分自身が論破されるわけである。本書の中でも、研究者は、アウトプットするまでが仕事であるが、多忙を理由にそこに意識が向かいにくい研究者は多いとしている。しかし、ポスト獲得に実績が重視される現状のアカデミックの社会では、論文執筆の重要性は言うまでもない。特に、アカデミックのポストに就いたばかりの研究者にとって、本書は、論文執筆の優先順位を再確認させ、多忙な学務の中における論文執筆時間を捻出する具体的な例を提示してくれる点で、強く推奨されると思われる。怠け心との戦いに最近負け始めているなと感じる頃、本書を再読し、論文執筆の心に火を点けたい。

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