絵でわかるプレートテクトニクス 地球進化の謎に挑む (KS絵でわかるシリーズ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 61
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061547681

作品紹介・あらすじ

地球科学の最重要テーマ「プレートテクトニクス」を、豊富な図とイラストでわかりやすく解説。いつから・なぜ・いつまで大陸は動くのか? 地球でしか起こらないのか? そして生命の誕生や進化におよぼした影響とは?

感想・レビュー・書評

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  • プレートテクトニクスとは何であってどのように引き起こされているか,それが地球環境にどのような影響を及ぼすかといったトピックを平易な言葉で解説した内容.専門用語や岩石学の概念が出てくることもあって,必ずしも読みやすい本というわけではないが,基本的には専門外の一般読者でも理解できる内容になっていると思う.意外なのは,熱いマントルのほうがマントル対流は遅くなるという話.他,地球表層環境とプレートテクトニクスの関係や,惑星ごとの大気の違いとプレートテクトニクスの関係,太陽の進化と地球環境の関係といったトピックも興味深く読んだ.

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/769930

  • もしかして、地球活動の全ての根幹は、プレートテクトニクスにあったのか。
    太陽系の他の惑星である、金星や火星では説明の出来ない現象の多くが、プレートテクトニクスで説明出来る可能性がある。
    また、それには水の影響が大きく関わっていることも、示されている。なるほど、興味深い。

    ただ現代科学で、「どのように」は解明されつつあるが、「なぜ」の解明は困難である。

    それはルネ・デカルトの提唱した「二元論」(再現性、目に見えないものは科学の範疇に含めない)を超えて、人類に真理を指し示すものかもしれない。

  • 日本のことをよく知らない欧米人に日本周辺では複数のプレートが合流するため日本では死者数千人以上の大地震がほぼ100年周期で発生するんですよという話をすると驚かれることがある。

    日本で暮らすということは地震に「殺される」リスクを許容することを意味するんですよという話もするとさらに驚かれることがある。

    でもそうした大地震はイノベーションの普及を促す効果もあるかもしれないんですよという話まですると気味悪がられることがある。

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著者プロフィール

イェール大学地球科学科教授。
1992年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1994年、東京大学大学院理学研究科地球惑星物理学専攻修士課程修了。2000年、マサチューセッツ工科大学でPh.D.を取得。カリフォルニア大学バークレー校ミラーフェローを経て、2003年、イェール大学地球科学科に赴任。2009年より現職。2014年、グッゲンハイム・フェロー。
邦訳書に『地球進化概論』(共著、岩波書店)、著書に『絵でわかるプレートテクトニクス――地球進化の謎に挑む』(講談社)がある。

「2019年 『できる研究者になるための留学術 アメリカ大学院留学のススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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