絵でわかるカンブリア爆発 (KS絵でわかるシリーズ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061547797

作品紹介・あらすじ

地球と生命の歴史における最大の謎、その真相に迫る!
カンブリア爆発は、太古の海に訪れた「戦国時代」の幕開けだった。
その時代を懸命に生きた“武将”たちの実像と壮絶なドラマを見よ!

【カンブリア爆発とは】
およそ5億3000万年前から5億2000万年前(地質時代でいえばカンブリア紀初期にあたる)に、地球上の動物たちが急激に多様化したことが知られています。地史的には「一瞬」といえるほど短い時間で、今日の地球上に見られる主要な動物グループのほとんどが登場したのです。
この現象を「カンブリア爆発」といいます。カンブリア爆発は、進化学の祖、チャールズ・ダーウィンをも悩ませました。「カンブリア爆発の原因はなんだったのか」「なぜこの時期に起きたのか」といった謎は、多くの古生物学者・地球科学者を魅了し、今でも盛んに研究がおこなわれています。また、この時代に誕生した不思議な動物たちの姿は、古生物ファンの心をとらえて離しません。

【推しメンを探せ!】
本書は、「怪物」とも称されるカンブリア紀の動物たちを、カラーイラストとともに紹介します。アノマロカリス、ハルキゲニアといった有名どころはもちろん、ちょっとマニアックな動物も多数掲載! たとえば、オパビニア。特徴は5つの眼とゾウの鼻のような器官(ノズル)です。5つの眼がどんなふうについているのか、ノズルはなんのためのものか、ぜひ本書で確かめてください。カンブリア紀の動物のなかには眼に特徴のあるものも多く、異様な“ひとつ目”のカンブロパキコーペは必見です。
奇妙で愛らしい姿をした動物たちのなかから、お気に入りが見つかるかもしれません。あなたの推しメン、いや、推しモン(イチ推しモンスター)を探してみてください。

【そのとき、何が起きたのか?】
カンブリア紀の動物たちの姿もさることながら、カンブリア爆発という現象が起きたこと自体が不思議です。ほかの時代の地層からは、動物の形態がこれほど急激に多様化した証拠は見つかりません。カンブリア紀には、間違いなく特別な“何か”が起きていたはずです。本書のテーマは、その“何か”を探ることです。カンブリア爆発にかんする過去の研究成果をとりあげ、さまざまな仮説を紹介します。

さあ、地球生命史上の最大の謎に挑みましょう!

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/769921

  • 1章 カンブリア爆発とは何か
    1.1 カンブリア爆発の定義
    1.2 カンブリア爆発は本当にあったのか
    第2章 カンブリア紀以前の爆発的進化
    2.1 多細胞生物の革命
    2.2 エディアカラ生物群の爆発的多様化
    2.3 エディアカラ生物群
    2.4 エディアカラ生物群以外のエディアカラ紀の生物
    第3章 カンブリア紀以前の地球
    3.1 暗い太陽のパラドックス
    3.2 スノーボールアース
    3.3 エディアカラ生物群の出現
    第4章 カンブリア爆発の前夜
    4.1 カンブリア紀の始まり
    4.2 カンブリア爆発の前夜
    第5章 ついにカンブリア爆発が始まる!
    5.1 カンブリア爆発の前半
    5.2 カンブリア爆発の後半
    第6章 カンブリア紀の動物たち
    マレッラ・スプレンデンス/アノマロカリス/オパビニア/カンブロパキコーペ/アイシェアイア/ハルキゲニア/ピカイア/ミロクンミンギア/ハイコウイクチス/メタスプリッギナ/オットイア/ハプロフレンティス/バージェソキータ/カナディア/ヴォーキシア/チョイア/ピラニア/タウマプティロン/ウィワクシア/ハルキエリア/エルドニア/テノラブドトゥス/三葉虫
    第7章 遺伝子から見たカンブリア爆発
    7.1 動物の系統はいつ多様化したのか
    7.2 カンブリア爆発は遺伝子の爆発的進化か
    第8章 進化の中のカンブリア爆発
    8.1 何がカンブリア爆発の引き金を引いたのか
    8.2 もう一回進化をやり直してもカンブリア爆発は起きるのか

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著者プロフィール

更科功
1961 年、東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。現在、武蔵野美術大学教授、東京大学非常勤講師。『化石の分子生物学――生命進化の謎を解く』で、第 29 回講談社科学出版賞を受賞。著書に『若い読者に贈る美しい生物学講義』、『ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか―生物の死 4つの仮説』、『理系の文章術』、『絶滅の人類史―なぜ「わたしたち」が生き延びたのか』など。

「2022年 『人類の進化大百科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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