考え方の論理 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061580459

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  • 著者:沢田 允茂[さわだ・のぶしげ] (1916-2006) 哲学、分析哲学、サイバネティクス、“科学的哲学”
    解説:林 四郎[はやし・しろう] (-) 
    底本:『少年少女のための論理学』(牧書店;牧少年少女文庫、1958年)

    【目次】
    まえがき(一九七六年一月 沢田 允茂) [003-006]
    目次 [007-008]


    1 正しく考える 011
    うたがいと反抗の時代
    反対できないものがある
    正しく考えることの必要
    複雑なものごとの考えかた
    理くつをつくっていくこと
    まちがった理くつ
    正しい理くつの運河をつくること


    2 ものの名まえ 022
    考える葦
    考えるということばの二つの意味
    ことばによってものを思いうかべる
    ものの名まえ
    ものごとをかんたんにするための名まえ
    名まえのつけ方と使い方
    いろいろな名まえのあいだにある秩序
    ふくむものと、ふくまれるもの
    主語と述語
    ことばによって、ものを考えるということ
    正しく考えることと、じょうずに話すこと
    語と記号
    ことばと人間の世界


    3 論理のことば 050
    ばらばらの文と結びつけられた文
    毎日のことばの中で
    実験室の中での記号
    ものの記号と関係の記号
    用語の説明
    真と偽について
    いろいろな種類の論理
    いろいろな語り方
    はっきりとさせるための記号
    せまい意味の論理学
    そして(・)
    あるいは(V)
    ならば(⊃)
    ……でない(¬)
    表の使い方
    デカルトのやり方
    知識や学問の目的
    ライプニッツやラッセルのばあい
    わかりきったあたりまえのこと
    推理について
    一つのことについてのちがった言い方
    ド・モーガンの法則
    じっさいに役立つ抽象


    4 「すべて」と「ある」 088
    語の意味の複雑さ
    かんたんな知識とは何か
    情報としてのことばと思想
    ことばのかわりをするもの
    判断の真偽
    判断の内部の構造
    一つの判断とほかの判断との関係
    「すべて」と「ある」
    「すべて」と「ある」についての、いろいろな考え方
    まちがいやすい「すべて」と「ある」の例
    判断の種類
    判断の区別を円で表わす法
    まちがった「すべて」
    矛盾と反対
    三段論法
    正しいようにみえてまちがっている三段論法
    まちがいのように見えて正しい三段論法
    考え方の規則(推論)
    二つの証明のしかた
    飛ばない矢とアキレスとカメ
    三段論法は真理を知る一つのやり方にすぎない


    5 機械じかけと論理 129
    真や偽をきめるやり方――いままでのところのまとめ――
    規則のありがたさ
    機械じかけということの意味
    ルルスの機械
    論理と電気回路
    脳神経と電気回路
    論理の機械


    6 「たしからしい」ということ 148
    骨ぐみだけの世界
    じっさいの知識
    おばけがいるか、いないか
    たしからしさ
    たしからしさの理由
    たしからしさをきめるのは、ひじょうに複雑な知識
    法則について
    誤った一般化
    二つの論理


    7 意味のあいまいさ 164
    語の意味のあいまいさ
    あいまいさはどこから起こるか
    語の世界とものの世界
    まちがった求め方
    語の意味をはっきりさせること
    ステビングの警告
    行動の案内図をつくる
    ことばの働き
    論理的な考えかたの訓練


    解説(林四郎) [187-195]

  • 雑誌『科学哲学』に掲載された「日本における科学哲学の歴史」(1997)でこの方の考え方に触れる機会があり、今回この著作を読んでみた。2/3は論理学の初歩的なところをわかりやすく説明されており、のこりの箇所、特に最後らへんに沢田さんの考え方を見つけることができた。文章は平明。そして、この方の向かおうとするところは自分自身にも合ってると思った。

  • 哲学

  • 元々は青少年向けに書かれた本だからかなんとか最後まで通読できた。十分理解できていないと思うが、今後学んだ事を強く意識して考えるようにすることで理解を深められたらと思う。

  • 内容としては、現代的な一階述語論理とアリストテレス論理学の最大公約数的な内容をカバーしている。記号の使用も適度で、いろんなイラストもありわかりやすい。記号論理学・数理論理学を既習の人でも、実用との接点や知識の整理のためにじゅうぶん読んで役立つ本。

  • 子供向けの本でした。

  • 「少年少女のための論理学」というタイトルで刊行された本の文庫版です。おそらく中高生くらいの読者を対象に、論理学の基礎や論理と機械の関係、日常のなかでの推論などのテーマについて解説しています。

    現在では論理学の初歩を解説した良書も多く、こんにち本書を手にとる意味はあまりないのではないかと思います。

  • 論理学はプログラムににていて親しみやすい

  • 非常に面白い。考えるとは一体どういうことを言うのか。これを明文化することって思った以上に難しい。自分でやってみようと思ってもなかなかうまくいかない。その一つの答えを示した本だと感じた。知ることと考えることを区別し、さらには正しく考えるための論理をかなり分かりやすく説明してある。それは突き詰めればきっともっと難解で複雑なもの、例えば高校の数学の証明問題に用いられた記号の羅列(薄学ゆえこれくらいの知識しかないが)になってくると思われるが、それを用いずに解説してくれているところが、文系の人間にとっては頼もしい限りである。誤用していた三段論法も、つまるところ意味上の間違えより論理上の間違えが重要視される。この点において、それを知ってか知らずしてか利用している政治家の答弁などには舌を巻く。正しい判断には、正しい論理性が必要なのだなあ。

  •  文章の構造である論理についてわかりやすく書いてあり、中身も初歩的なことのため入門書としては最適である。
     論理とというと文章が硬く、論理の本を読んでも頭に入っていかないというイメージを持っていた。それは、論理の中身ばかり書いてあり、論理の実生活での位置付けがあいまいなため、実生活に根付かなかったことが原因だと思う。しかし、この本は論理の中身もさることながら、その外観や位置付けがしっかりしているためわかりやすかった。

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