日本風景論 上 (講談社学術文庫 59)

著者 :
  • 講談社
3.40
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061580596

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 冒頭、日本の風景の特性(個性)を、「瀟洒(しょうしゃ)」「美」「跌宕(てつとう)」であると規定し、そのうえでその成因を気候・海流の多様性、高い湿度、火山岩の多さ、流水の浸食作用の大きさ(川の急勾配)から説こうとしていくあたりは、地理学的かつ人文学的で愉快。
    ※瀟洒:すっきりとして、しゃれていること
    ※跌宕:のびやかで、細かいことにこだわらない様

    後半ではずっと山の話(とくに火山ひとつひとつの美しさについて)が繰り広げられるのも面白い。

    <下巻のレビューにつづく>

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

志賀重昂(しが しげたか)
1863年 -1927年。地理学者、評論家。)札幌農学校卒業。東京専門学校などで地理学を教える。「国粋保存主義」を説き、機関誌『日本人』を創刊。のち衆議院議員、英国王立地学協会会員など多彩な活動をした。著書に、『南洋時事』『地理学講義』『世界山水図説』『知られざる国々』など多数ある。

「2014年 『日本風景論 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

志賀重昂の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×