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- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061580916
感想・レビュー・書評
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古い本ですが、現在では生命倫理学や環境倫理学などで扱われている問題が論じられています。
著者は、さまざまな経験諸科学において「生命」が問題になってきていることに注目しています。それらをまとめて複数形の「ライフ・サイエンス」(life sciences)という言葉で呼んでいたことがあると著者はいいます。しかし、単に諸科学の成果を束ねるだけでなく、それらの諸領域で生じてきたさまざまな問題を解決することをめざすような、単数形の「ライフ・サイエンス」(life science)が求められなければなりません。
著者はこのような見通しを述べた上で、「メタ経験科学」として規定される哲学の立場から、「ライフ・サイエンス」に統一的な見通しをつけることができるのではないかと考えます。そして、単に生命にまつわる現象を記述するのではなく、人間と社会、環境の関係を統御するシステム論的な思考が、重要な意味をもつことになるのではないかという展望を語っています。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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