政治学入門 (講談社学術文庫 196)

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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061581968

感想・レビュー・書評

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  • 政治の基本を熱く語ってくれる良書だと思います。

    理想と現実、理念と結果、パトスとロゴス、ライオンと狼、連帯と闘争、権威と自由、個人と団体などなど、様々な双対的な価値を、割り切らずに両方を包摂しながら考え行動していくことに政治・政治家の本質があると感じました。

    これを、すっきりしないと考えるか、本質をついていると考えるか、意見が分かれるところだと思いますが。

  • まだ読んでいる最中なのだが、感想を書いておく。政治を、利害関係の対立、意見の相違を強制力を行使して調停し、統一に導く営みとしてとらえ、強制力を行使する正当性をめぐる運動に深くかかわるものと位置付ける。現代日本が隠蔽してきた政治の重要な局面を真正面からとらえた本。100ページほどの短い本だが、語りの力強さは無類。論点がぶれなく提示され、抽象的な言葉遣いで述べられていることも具体的なイメージを伴っているため、はっきりした輪郭をもって迫る。切れば血の出る文章だと思う。著者が政治の要諦を贅肉をそぎ落として語るほどに、著者の矜持が伝わってくる。

  • ゼミで最初に読むよう言われた本。
    偏った薄い本だけど濃かった。

  • \105

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