森鴎外の『知恵袋』 (講談社学術文庫)

著者 : 森鴎外
制作 : 小堀 桂一郎 
  • 講談社 (1980年12月5日発売)
3.64
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061585232

森鴎外の『知恵袋』 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2010/12/10読了

     「知恵袋」「心頭語」「慧語」の3編が収められている。どれも鴎外がドイツの箴言書を日本にて連載、紹介したものである。「知恵袋」「心頭語」はクニッゲ著「交際法」を、「慧語」はBalthasar Gracian著「Handorakel und Kunst der Weltklugheit(神託提要・処世の術)」を抄訳したもの。
     

  • この類の書籍のもたらす効用についての考察。
    思うにそれは現在点の把握、
    無意識的な行動を言葉で把握し直し、
    その是非を検討するという作業。
    無論、人からの指摘による省察は必要と言えど、
    他方で自身で律していかなくては、
    当然とすべきことが客観的真実に届かない、いつまで経てども。
    人間の型として、多く接していきたい。
    また大人になってからは、暗記し実践というよりか、
    本を読む最中に考えること、慣習を検討し見直すことに意味があり、
    子どもにおいては暗記にその神髄があるのではないかという仮説。

    ○せいぜい多くの人にほめられること、又は少なくとも悪口を言われぬことは、なんでも人並みにしておくこと

  • 森鴎外の知恵袋の文章に出会ったのは、現代文・古文の模試でした。そのとき、えらくわかりやすい文章だなと思い、もっと読んでみたいと思って、この非常に分厚い本を買いました。

    読み返して気に入った部分は、『44.初対面(初対面の心得)』です。
    「なお特に学者のために一言注意しておきたいことがある。重要な対面等を控えている時は、少なくとも半日ほどは机上の仕事を休んでおいてから行くがよい。」

    そして、模試にもでた『6.独り負ふべき荷』は名文だと思います。

    智恵袋のネタ本などについて詳しくはこちら http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120423/1335136376

  • これは、一言で言うと、数年前にベストセラーになった頭がいい人、悪い人の話し方の明治時代版のようなもので、森鷗外の人生を通じた教訓、処方術が詰め込まれている。「泣き言を人に漏らすな」とか「嘘をつくな」とか、時代は違えども、人間の真理には違いがないのだと改めて認識させられた。僕としては、前半部分の方が参考になる所が多かったように思えた。色々納得させられる点はあったのだが、一つ挙げるとすれば十八「後言」の一文だ。

    人の居ないところでその人の欠点とか弱点とかを話題にするものではない。(中略)汝が口にする他人の蔭口ゆえに真先に汝を捨てて離れてゆくのは、汝の交友のうちで一番情誼に厚い人物であろう。

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