歎異抄講話 (講談社学術文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (607ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061585478

作品紹介・あらすじ

親鸞の思想に「近代」と「個」の救済を発見した明治の知識人の中でも、不安から覚醒への道すじを最も熾烈に歩んだのが暁烏敏であった。『歎異抄』が危険な書として封印された状態にあったのを、公開し、論求し、本願他力の大慈悲に誰しもがあずかりうるという確信を人々に与えた、その開示の書が『歎異抄講話』であった。この一冊が果した役割の大きさは、そのまま親鸞の思想の普遍的な「新しさ」と照合している。(松永伍一氏「まえがき」より)

感想・レビュー・書評

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  • 学術書かと思ったら、著者の宗教的な心情がかなり前面に押し出されてて驚いた。単純に教養として歎異抄を理解したいと思う人なは向いてないような気がする。

  • 生きづらさを感じて苦しい時、罪悪感や自己嫌悪や無力感で消えてしまいたい時、いつもこの本に救ってもらった。自分にとっては、買った値段の万倍の価値を持つ本。

  • [ 内容 ]
    悪人正機説や他力本願で知られる真宗の開祖・親鸞。
    危険思想視され烈しい弾圧にあいながらも、人々に受け入れられていった、その教えの本質とは何か。
    師の苦悩と信仰の極みを弟子の唯円が綴った聖典に詳細な語釈、現代語訳、丁寧な解説をほどこした。
    日本人の「こころ」を追究する著者の手でよみがえる流麗な文章に秘められた生命への深い思想性。

    [ 目次 ]
    窃廻愚案粗勘古今
    弥陀の誓願不思議にたすけられ
    おのおの十余ケ国のさかひをこえて
    善人なをもて往生をとぐ
    慈悲に聖道・浄土のかはりめあり
    親鸞は、父母の孝養のためとて
    専修念仏のともがらの
    念仏者は無礙の一道なり
    念仏は行者のために非行・非善なり
    念仏まふしさふらへども〔ほか〕

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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著者プロフィール

明治10年7月12日生まれ、昭和29年8月27日没。石川県石川郡出城村字北安田の明達寺に生まれる。明治26年京都大谷尋常中学校にて、生涯の師清澤満之に出会う。明治33年真宗大学本科第二部(天台科)を卒業、東京外語学校露語科中退。「浩々洞」同人となり、師清澤の下で雑誌『精神界』を発刊。明治36年より『歎異抄を読む』を連載。内外の各地で講演。大正4年明達寺に帰る。大正10年個人出版「香草舎」創立、『にほひぐさ叢書』刊行開始。大正15年インド仏蹟巡拝、ヨーロッパ旅行。昭和4年ハワイ・アメリカ講演旅行。昭和6年月刊誌『願慧』の発行部数一万部に達する。昭和20年頃より生来の近視が悪化し盲目となる。昭和25年蔵書五万部余を金沢大学へ暁烏文庫として寄贈。昭和26年真宗大谷派宗務総長に就任。著書に『歎異抄講話』『仏説無量寿経講話』『触光手記』『更生の前後』他多数。

「1986年 『精神界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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