カレワラ 上 (講談社学術文庫 612)

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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784061586123

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  • かつてトールキン教授は何を召し給いしかと問うたとき、集合知は『カレワラ』と答えた。
    そのときは『イリアス』だったか『オデュッセア』だったか、それとも他のなにかだったかを読んだばかりで神話伝承の類に倦んでいたため見送った。民族叙事詩の類は読むのに気力を要する。

    それから数年。FGOにロウヒが登場した。ビジュアルもボイスも刺さり、読む気になった。

    トールキン教授は読んだであろう。ル=グウィン女史も。ラリー・ニーヴンも読んだかもしれない。ムアコックも。ガイギャックスも。
    邦訳版を瀬田貞二氏は読んでいたかもしれない。

    本書は民族叙事詩と銘打たれているが、神話だとしても民話だとしても、なんというかユニークである。
    『イリアス』のような英雄譚ではない。北欧神話のように神々が騙し騙され馬鹿をやるわけでもない。
    主人公は「老いて不抜なる者」として知られ、広く尊敬されているが、もてない。若者と張り合って若い嫁を求めるなとかいう教訓が述べられていたりする。上巻は嫁取りに関わる話ばかりだった印象。

    そもそもまとまった形で伝承されたものではなく、19世紀に収集したものであるといい、キリスト教の影響が見受けられることが注釈されているが、近代の影響すら垣間見える気がする。
    昭和13年に日本語に翻訳されたことに驚きを禁じ得ない。

  • フィンランドの神話・英雄譚。文語調の翻訳も味わい深い。

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