天台思想入門 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061586260

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  • 鎌倉時代の僧である凝念大徳が執筆した『八宗綱要』のなかの「天台」の章にかんして著者が講義をおこなうというスタイルで書かれた本で、天台思想の形成史とその内容がていねいに解説されています。

    本書ではまず、『法華経』の中国への伝来と天台宗の成立についての簡単な説明が置かれており、つづいて『八宗要綱』の文章を引用しつつ、著者自身の解説がおこなわれます。

    とくに蔵教・通教・別教・円教のそれぞれの段階について、順を追ってくわしい紹介がなされているのですが、さまざまな経典について解説書を執筆している著者だけに、多少くだけた調子もまじえながら説明がなされています。もちろんそこには著者の解釈が混入しているのでしょうが、積極的に独自の解釈を押し出しているというより、読者が親しみをもつことのできるような工夫といったほうが当たっているのではないかという印象です。

  • 難解。。。

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著者プロフィール

1927年神奈川県生まれ。駒澤大学仏教学部卒業。東京大学大学院博士課程修了。
東京大学東洋文化研究所教授、国際仏教学大学院大学教授などを歴任。専攻は中国・朝鮮仏教史。
文学博士。学士院賞受賞。2001年没。主な著書に『般若心経講話』『華厳の思想』『維摩経講話』などがある。


「2020年 『朝鮮仏教史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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