- Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061586314
作品紹介・あらすじ
カンナはいつも「燃え」、「一つ」だけ枝に残った柿はきまって「夕陽」に照らされ、妻は「若く」、母は「小さい」――だれでも初めて俳句に手を出すとまず口をついて出てくるのが、こうしたきまり文句。初心者はこの紋切型表現と手を切らなければ、「四合目」から上に登ることはできないと阿部しょう人は説く。初心俳句の最も根深い欠陥をこれほど具体的に解明した本は他に例を見ず入門書としてこれは独創というに値する。(解説より)
感想・レビュー・書評
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用例を挙げて正否を説く
それで真にたどりつけるのか
著者の正しさを誰が証明するのだろうか
名句の名句たる正しさを何を持って証明するのだろうか
文芸に限らず世の多くは誰かひとにとっての絶対価値観下にあり
誰にとってもそうではない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
俳句の初心者がやりがちなミスを実例と共に解説している。陳腐にならないこと、正しい言葉を使うこと、情景だけを描くこと…とまとめると抽象的になるけど、論理的、具体的なのでわかりやすい。でも割り切った言い方や悪い例のネーミングがユーモラスで読みやすい。
俳句をつくりたいと思うけど、全ての言葉を禁止されたようにも感じたり。 -
俳句を始めようとする人は、気取った文句を使おうとして、皆同じような失敗をする。初心者にありがちな凡句迷句を集めた「べからず集 」。
良い句を作るには、先達の名句だけでなく、庶民のダメ句も知れという事らしい。 -
2階書架 : 911.307/ABE : 3410156573