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- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061586574
感想・レビュー・書評
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有用な内容なのだが、いかんせん古すぎる!
それを差し引けば、孔子が何を語り、何を語らなかったか、孔子と孟子の思想の違いはなにか、儒教が実践を重視する背景が何か、などうまくまとめられていた。誰か今の言葉で書き直してくれないかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
孔子から朱子学および陽明学の形成にいたるまでの儒教思想の中心的な考えかたを解説している本です。
もくじには、哲学思想・倫理思想・政治思想といった章がならんでおり、歴史的な展開のプロセスにそって解説がなされるのではなく、それぞれのテーマにかんする儒教思想の中心的な発想がわかりやすく説かれています。
個々の思想家たちの議論の相違についても適宜触れられていますが、より広い観点から儒教思想のエッセンスをわかりやすいことばで語るという本書のスタイルは、一般の読書人を対象にした老大家による入門書でしばしば見られますが、「あとがき」によると本書が刊行されたときの著者は数え年で38歳だったとのことです。儒教思想を西洋の思想と比較して、その実践的な性格を強調しているところなどは、いまの読者の視点で見るとそれほどの新鮮さは感じられないのですが、もしかすると著者自身は、儒教思想をより開かれた観点から見なおそうと意図していたのかもしれません。
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著者プロフィール
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