儒教思想 (講談社学術文庫 (657))

著者 :
  • 講談社
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061586574

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 有用な内容なのだが、いかんせん古すぎる!
    それを差し引けば、孔子が何を語り、何を語らなかったか、孔子と孟子の思想の違いはなにか、儒教が実践を重視する背景が何か、などうまくまとめられていた。誰か今の言葉で書き直してくれないかな。

  • 孔子から朱子学および陽明学の形成にいたるまでの儒教思想の中心的な考えかたを解説している本です。

    もくじには、哲学思想・倫理思想・政治思想といった章がならんでおり、歴史的な展開のプロセスにそって解説がなされるのではなく、それぞれのテーマにかんする儒教思想の中心的な発想がわかりやすく説かれています。

    個々の思想家たちの議論の相違についても適宜触れられていますが、より広い観点から儒教思想のエッセンスをわかりやすいことばで語るという本書のスタイルは、一般の読書人を対象にした老大家による入門書でしばしば見られますが、「あとがき」によると本書が刊行されたときの著者は数え年で38歳だったとのことです。儒教思想を西洋の思想と比較して、その実践的な性格を強調しているところなどは、いまの読者の視点で見るとそれほどの新鮮さは感じられないのですが、もしかすると著者自身は、儒教思想をより開かれた観点から見なおそうと意図していたのかもしれません。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1910-2008。東京帝国大学文学部支那哲学支那文学科卒業。文学博士。東方文化学院研究員、東京高等師範学校教授、東京大学教授を経て同大学名誉教授。二松学舎大学教授、尚絅大学長・尚絅学園理事長。『儒教思想』『中国古典学の展開』『論語と日本の政治』『宇野精一著作集』(全6巻)など著訳書多数。

「2019年 『孟子 全訳注』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宇野精一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×