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- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061587380
作品紹介・あらすじ
古代人は狐や鳥の鳴き声に予兆を探り、それはまた、天上界の神が動物となって人間に幸福をもたらすという考え方とも通じた。本書は、白鳥、蛇、鹿、鵜、狐、鮭、熊などの野生動物の生態を通して、神と人間と動物の三者が織りなす親和力の世界を克明に描き出したものである。山林の伐採などにより、山野に住む生き物たちとの共存の場を失ってしまった神を畏れぬ現代人への鋭い警鐘をともなう、谷川民俗学の新しい境地を拓いた意欲作。
感想・レビュー・書評
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鵜や猪など、日本人と交渉のあった生き物を説く。
錬金術関係、他の神話体系では大したヒエラルキーにない白鳥が、日本の東北では「なんちゃってトーテム」ですらあるという点は面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神、人間、動物のつながりを民俗学の視点から読み解いたもの。
伝承された民話などからその思想を考察すしている。
神と動物を同一視し、それを体内に取り入れることで人間が神と一体化しようと考えていたことが考察できる。
またそれがいつしか動物自体を神格化し、一切口にしなくなるという現象が起きた。
読みやすい文章でこれらを紹介している。
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