有職故実(下) (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061588011

作品紹介・あらすじ

わが国平安時代の儀礼、官制、服制、行事及び鎌倉時代の礼法、武具、武技など、公卿・武家の家柄に個々代々伝わっていた口伝・秘伝の有職故実を、数多くの文献から総合的に纒め学問的に体系づけた本書は、江戸期以来の研究の到達点を示すと同時に、おのずから古・中世の風俗・慣習を通して識る精神史を形成している。本下巻には「服飾」「飲食」「調度・輿車」「甲冑・武具」「武技」「遊戯」を収め、巻末に索引ならびに主な参考図を掲げた。

感想・レビュー・書評

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  • 「ハレの設営と振舞」 『有職故実』に定義191225。

     石村貞吉著『有職故実』の校訂と解説を、嵐義人というひとが担当している。

     「有職故実」は、「国際儀礼までに通ずる一期一会の極致というべき晴れの設営と振舞を総称」 382p。「確たるしきたりのうえに作り出された」とも。

     「直衣の名義」「鎧の縅毛」「端午の今昔」の3編の「論考」を掲載。

     それぞれの端緒には、語源が明確、当然であった。明確であったから誰も記録をつくらず、語義も語らなかった。

     ところが時間が経過するうち、「形」は残るも「意義」を知るヒト居なくなった。
     そこで文献記載の記載内容から、意義を類推する段階にはいった。そうしたことを、思わせてくれる。上巻はまだ手にしていないと思う。(石村貞夫著『有職故実 下巻』(講談社学術文庫  1994年)

  •  平安期から鎌倉期までの儀礼通式など、公卿・武家の家柄に代々口伝・秘伝としてあった有識故実を、総合的かつ学術的に体系づけた一冊。こちらは下巻。
     古代・中世の風俗や慣習に網羅している圧巻の書。

  • 正直、説明文は読みにくい…けど、巻末にある装束の絵に各所のサイズ(もちろん単位は尺寸)まで入っているのがあまり他にないかなーと思う

  • 参考資料

  • 巻末に図も載ってます。すこぶるイイ!

  • 朝廷や武家の官制や行事に関する慣行のことが事細かに書かれている。官位官職から宮殿・装束・調度品・年中行事に至るまでもれなく書かれているので、平安好きにはたまらぬ一冊。

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