秘術としての文法 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
2.75
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 16
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061588141

作品紹介・あらすじ

比喩をもって言えば、新言語学は化学であり伝統文法は薬学である。化学者は病人をなおせないが、薬学者は病人をなおす薬を提供する。伝統文法は読解力を飛躍的に向上させ、新しい知性をひらき、時空を超越した世界へわたくしたちを運んでくれる秘術的な力をもっている。また、言語は社会のありかたと係わり、習慣であると同時に規則であり、理論と習慣の折り合いをつけるという意味で、伝統文法は経験と英知の学と言うことができる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 文法解説書ではなくて、文法学解説書だった。

  • 前半は、英語や言語にまつわるエッセイを収録しています。とくに、生成文法などの新言語学は、従来の規範文法の学習に比べて、非ネイティヴが外国語を学習するための役には立たないという主張が展開されています。

    後半は、著者の本来の専門である英文法史の分かりやすい解説です。個人的には、英文法史には何の興味もないのですが、著者の平明達意の文章のおかげで、おもしろく読むことができました。

  • 「世界最大の言語戦争」と「書物と出版」は、西欧近代の成立事情を宗教と言語の側面から説いて、実に参考になる。

全3件中 1 - 3件を表示

プロフィール

昭和5(1930)年10月15日、山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。独・ミュンスター大学、英・オックスフォード大学留学。Dr.phil.(1958), Dr.phil.h.c.(1994)。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。その間、フルブライト教授としてアメリカの4州6大学で講義。専門の英語学のみならず幅広い評論活動を展開する。昭和51年第24回エッセイストクラブ賞受賞。昭和60年第1回正論大賞受賞。平成29(2017)年4月17日逝去。享年86。

秘術としての文法 (講談社学術文庫)のその他の作品

秘術としての文法の詳細を見る 単行本 秘術としての文法 渡部昇一

渡部昇一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ギュスターヴ・ル...
トーマス・クーン
江川 泰一郎
國分 功一郎
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする