甘えと反抗の心理 (講談社学術文庫 839)

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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061588394

作品紹介・あらすじ

人間の体は時がたてば自然に成長するが、心はひとりでに成熟するわけではない。おとなしいよい子が、ある日突然家庭内暴力少年に変身することもあれば、社会を不安に陥れる凶行の陰に意外な甘え欲求が隠れていることもある。青年が成熟し自立することはいつの時代でも難しい。まして、引延ばされた青春期を送る現代日本の若者には、特に。とという相反する心の力学に注目し、人間の健康な自立への方途を探る有用の書。

感想・レビュー・書評

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  • 98

    校内暴力、家庭内暴力などの問題をエリクソンのアイデンティティ理論などをもとに読み解く。かなり硬質な論文調の文章。

  • 中央図書館にて。「─、他者に対する期待を意識化し(甘え欲求)、これを自分なりの活力において実現しようとする能動性は積極的に評価されなければならない。たとえば、甘えが他者によって受け入れられ満足されるという体験によってむくわれるならば他者に対する信頼感や愛、自分に対する自信といった精神的資産がしだいに蓄積されてゆくにちがいなく、それは自立と成熟に必要なプロセスといえるだろう。」20年前の本だけど面白い。東大医学部卒なんて頭のいい人なら、このモヤモヤをすっきり解説してくれると期待して、選んだ。

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