森の生活 ウォルデン (講談社学術文庫)

  • 講談社 (1991年3月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (508ページ) / ISBN・EAN: 9784061589612

作品紹介・あらすじ

ボストンの近郊、コンコードの町に近いウォールデン池のほとりに、ソローは自ら建てた小屋で、2年3ヵ月、独り思索と労働と自然観察の日々を過した。人間の生活における経済の理念をはじめ、人生のあるべき姿や精神生活の大切さ、森の動植物への情愛などを語りながら、彼は当時のアメリカ社会と人間を考察し続けた。物質文明の発展が問い直されている今日、ソローの思想の持つ意味はますます大きい。

みんなの感想まとめ

物質主義から距離を置き、シンプルで豊かな生活の重要性を考えさせられる内容です。著者は、森の中での独自の生活を通じて、本当に大切なものを見極めることの意義や、自立した生き方について深く思索しています。1...

感想・レビュー・書評

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  • 19世紀半ばに書かれた、著者が森で過ごした生活やそこで考えたことを綴った本です。

    物質主義から距離を置き、本当に大切なものを取捨選択しながら、シンプルに豊かに生きる――こうした考え方が広まったのは20世紀以降だと思っていますが、日本では江戸時代にあたる頃、アメリカではすでにこうした価値観を持つ人がいたことが興味深かったです。当時のアメリカの社会情勢について詳しくは知りませんが、資本主義が広がり始めた時期から、反物質主義的な思想は一定の人々の間で芽生えており、決して珍しいものではなかったのかもしれません。

    厭世的に森で生きることを肯定するわけではありませんが、本当に大切なものは何かを主体的に考え、選択することの重要性を再認識しました。また、「自立して生きていく」ことに関しても考える機会となりました。資本主義は、社会の構成員が分業して暮らしていくことで成り立っているため、生活する上で個人がやる事の幅がどうしても制限されます。大人になり、身の回りのことは何でも出来るような気になっていますが、自身の生活を支える多くのことを自身でできないんだなと考えさせられました。

  • 19世紀のアメリカで、ウォールデンというインディアンの老女に由来する湖の辺りで自給自足の生活を始めた主人公のエッセイ。四季の移り変わり、湖を訪れる釣り人や野良作業をするカナダ人などとのやりとり。ローマの哲学者やインドのヴェーダ、ギリシャ神話など古今東西の古典を引用し、現代(19世紀)の忙しなさ、虚栄の虚しさを見つめ、思索を深める様子が綴られる。

    アメリカにこんな繊細に四季の移り変わりを慈しみ、古今東西の書籍や思想に親しむ知性と魂があったのだと知る。 Waldenは、森の生活と訳されるけど湖の生活だ。実際は。

  • 現代、成功者のレールは、忙しく働き、経済的に成功する という方向に向かっているけれど、そもそも、それを目指すのが正しいのか?
    常に、そんなに頑張りまくらなくても、ゆったり自然に囲まれて地球の豊かさを感じながら生きていく という選択も本当に正しい答えのうちの一つなのでは。。?
    と悩める。。



    人間は常に己の愚かさの故にわざわいと苦悩に苛まれていることに気が付かない

    農場に縛られるのも刑務所に縛られるのもほとんど違いはない

    我々は精神に必要な滋養物に心を配ることをせずに、肉体にびっくりな滋養物を買うのに出費している

  • 二度目の読了。
    やはり、好きな本です。
    表現は冗長化で、かなり大袈裟です。でも、そこが良い。
    窓を開け放し、庭に来る小鳥の囀りを聞きながら少しでもウォールデンの自然を感じたいと思いながら読み耽りました。
    名言がたくさんあり付箋だらけになりました。

    ・私が村の菜園で鍬を入れていた時、一度だけ雀が飛んで来て、ほんの一瞬の間、私の肩に止まったことがあった。そのとき、私がもらえるどんな肩章よりも、雀が止まってくれたことの方がはるかに名誉なことだと感じたのだった。

    手元に置いて、蹴り返し読みたい一冊になりました。

  • (「BOOK」データベースより)
    ボストンの近郊、コンコードの町に近いウォールデン池のほとりに、ソローは自ら建てた小屋で、2年3カ月、独り思索と労働と自然観察の日々を過した。人間の生活における経済の理念をはじめ、人生のあるべき姿や精神生活の大切さ、森の動植物への情愛などを語りながら、彼は当時のアメリカ社会と人間を考察し続けた。物質文明の発展が問い直されている今日、ソローの思想の持つ意味はますます大きい。

  • 37~

  • 一度挫折した本。心にくるフレーズは多いのだ。

  • 二百年弱前の、今風に言うところのミニマリストが書いた本。いわゆる先駆者である。

    刺さる文言はちらほらあれど、全編に於いて冗長すぎて中々読むのに骨が折れた。
    例えば、「豆畑」の章では延々と豆の話をしている。どうでもよぎる。豆。畝。虫たくさん。どうでもいい。
    注釈も恐ろしいほど多く、内容が入ってこない。
    添削すれば7割くらい削れそう。

    現代に置き換え鑑みても、その森での生活は再現出来る可能性が極めて低く、まるでファンタジーの世界。
    全部で何円使ったとか、僕は寂しくなんかないとか、でも来客嬉しいとか本音を吐露している部分は愛らしい。
    結局すぐに結核にやられてしまうソロー。
    精神を病んでたのかい。きみは。
    厭世的な人達には支持されそうだが、残念ながら何一つ私の糧にはならなさそうだ。


  • 普段生活していた文明の真っ只中から抜け、森の中で生活すること2年。長い人生を考えると(ソローは短命ではあったが、、、)2年間というのは、そう長くはない期間である。しかし、その2年間は、その人のその後の人生を変えてしまうほどのインパクトがあったに違いない。私達も、自然の中に身を置くこと、時には孤独になること、それが、その人の人生に深みを与えてくれるのだ、ということを本書は教えてくれる。

  •  
    ── ソロー/佐渡谷 重信・訳《森の生活 19910305 講談社学術文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/406158961X
     |
    …… 人は1週間に1日働けば生きていける。2年2ヶ月2日間の生活録。
    ── 《Walden; or, Life in the Woods 18450704-1854 America》
     Thoreau, Henry David 18170712 America 18620506 44 /詩人・博物学
     
    (20181213)
     

  • ソロー『森の生活』講談社学術文庫 読了。ウォールデン湖畔での自給自足の2年間を綴ったエッセイ。質素な生活を過ごしながら、人生とは何か思索にふける。自然観察の描写・比喩に多彩な文学が用いられており彼の博学さを窺い知ることができる。だが、洞察が深いゆえなのか、少々冗長なのは否めない。
    2010/11/19

  • どこまでも純粋に、その姿勢に憧れる。

  • ボストンの近郊、コンコードの町に近いウオールデン。

    その池のほとりに、2年3カ月住んだことで、物質文明と精神文明に

    ついて、深く考察した作者。



    自然の中にいることで、いろんな気づきがあり、物にかこまれた世界に

    違和感を感じる。そういえば、山口智子も、南米を旅行した際、

    そこで、自然に生きている人たちと出会い、日本に帰ってから余計なものを

    捨てたという。

    あの、ステイーブン・ジョーンズも「禅」に目覚める中でシンプルなものに

    惹かれていったという。



    自然の中でゆっくり考える時間も人には必要。

    しかし、著者は、森の生活を2年あまりでやめた後どうしたのだろうか?

  • 文教大学広告企画制作サークルの発行誌 『FOGPARTY』Vol.6 において、「本~めくり、ひろがる、せかい」の特集に応じ、学生の皆さんから選ばれ紙面にて取り上げられた図書です。

    企画コーナー「成長する本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    展示期間中は貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/11/26-12/25まで】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1261965

  • S氏に借りている本。
    返さねば。

  • 外界から社会へ向ける視点

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