知的生活 (講談社学術文庫)

  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 315
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061589858

作品紹介・あらすじ

「知的生活」とは、生き生きとものを考える喜びにあふれた人生のこと。知識だけに偏らない全人間的な徳の獲得を奨める人生哲学の名著として欧米に名高い本書は、ライフ・スタイルとしての「知的生活」を愛する全ての人に、有用な心構えを教えてくれる。時間の使い方・金銭への対し方から読書法・交際術まで、そこにはいささかの空疎な議論もなく、切実な実体験から生まれた「人生の極意」にみちている。

感想・レビュー・書評

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  • 読書好きな人はついつい運動をせずに、読書をしてしまう。健康でなければ知的生活は成り立たない。意識して運動を取り入れる必要がある。

  • 「知性」と共に人生を生きる、
    「知」を愛する者にとって極めて貴重な価値ある濃厚な知的生活の在り方が著されている古典的名著。
    ハマトンの深い教養とその愛が自然と沁みてくる。

  • "知的生活の定義はぼんやりしているが、知的に生活を送る人に向けた環境を指南している。
    肉体状態、精神状態、時間、金銭、場所、など多岐にわたり、著者なりの考察がされている。
    あとがきを見ると1873年に出版された本であり、一部現代の考え方とは異なる考え方(偏見)が見受けられる。時代背景を想像しながら読み進めればよい。"

  • 知的生活 10/23 14:00-

    - 第2章 知的生活における精神的基盤は、訓練にあるように思われます。しかし、訓練と言ってもそれは一種独特なのであって、人によって違います。「私は次から次に着手したどの事業についてもあらかじめ十分な準備をしておいた。だから、それらを実行に移す時になっても、そう言った訓練をしておいたおかげで着実に成功を収めることができた』
    - 様々な知識を得るのは良いが自分自身の核について間違えないようにするべきだ。ロックの文章法を真似てじぶんの小説の良さを失った詩人が良い例。
    - つのを探しに行って耳をなくしたラクダがいる。ヘブライのことわざに出てくる。このように必要のない知識を得ることは厭うべきである。
    - 第4章:時間について
    - 時間は節約されなければならない。
    - 不完全な習得に費やされた時間は無駄である。
    - 目標を設定し限定するべきである。
    - もし人生で後悔したことがあるなら、それは時間を合理的に使えなかったことだというが、それは無理だろう。
    - 休むときは完全に休む。自然と共に暮らすような。

  • 英国のP.G.ハマトンが1873年に発表した、自己啓発・上達論の古典的名著。
    訳者でもある渡部昇一氏が、講談社現代新書のベストセラー『知的生活の方法』(1976年発刊)を著すきっかけとなった作品としても有名。
    著者は、まえがきで、「人を知的にするのは身に付けた学識ではなく、活き活きと、美しくものを考えることに喜びを感ずる一種の徳であります。・・・知的に生きるということは、なにかを成し遂げることであるよりは、むしろ、最も高邁でかつ純粋な真理を熱烈に求めることなのです」と述べ、様々な人への書簡という形式をとって、知的生活を送るための時間術、健康法、読書の仕方、人間関係術、金銭の使い方など多岐に渡って書き綴っている。
    「カントは、規則正しさの中に静かな幸福を見い出したのですが、実際、幸福とはなによりも習慣の中に見出されるものであるといわれています」
    「一つだけ大好きな研究対象があって、それを日々楽しく、入念に愛情をもって隅々まで研究する。そう、ちょうど小さな土地を持った百姓が自分の土地を耕すように。このような生活こそ、・・・最も羨むべき知的生活です」
    「人生は短く、時は矢のごとく過ぎ去り、今という時を上手に利用しなければならないことぐらい誰にだってわかります。・・・何をやるかということよりも、何をせずにおくかということのほうが、はるかに重要であることが多い」
    「読書の技術は、要所をおさえながら、不要な箇所を飛ばし読みすることです」
    「『あわれなるかな孤独なる者よ』とはよく口にされる言葉ですが、しかし、学問好きな隠匿者は『あわれなるかな孤独を知らぬ者よ。孤独に耐えられぬ者よ』と言い返すかもしれません・・・孤独でいる時にのみ、われわれは、本当の自分を、そして自分が心から欲しているものを知るのです」
    「世の中にある者は、己が時代を生きる。孤独にある者は、あらゆる時代を生きる」
    「『すでに君が身につけている技術を充分発揮するように努力しなさい。そうしているうちに他のわからないこともわかってくるよ』。霊感は修練を積んでいる者のみにひらめくのです」
    「かつて元気いっぱいの若いころ、私には紺碧の夜空に輝く星々が、『急がず、休まず』という金色に輝く光の文字のように見えました。しかし、今では私は、地上に建てられた平板な小さな石に刻まれた『休め、そして感謝せよ!』という文句のほうが身に沁みます」等
    著者は、多くの行動・考え・言葉を、カント、ゲーテ、レンブラント、ナポレオン、モンテーニュ、オーギュスト・コントらの過去の偉人の例を引きつつ語っている。
    Intellectual Lifeの楽しさ・喜びを教えてくれる。

  • 渡部昇一さんが絶賛されて、購入した本です。
    「知的生活の方法」を読んでファンになった渡部昇一さん、先月86歳でお亡くなりになりました。とてもダンディな方でした。ご冥福をお祈り致します。ハマトンの「知的生活」、確か渡部昇一さん愛読の書だと記憶しています。

  • ①150326

  • 以前に読んだ渡部先生著、松下幸之助さんの本からリファレンス。どういった取捨をして、どんな組織にどんな態度で属し何を読みあるいは書き、はたまたどのような結婚生活を送るか。人に生まれて仕事させてもらって死ぬ、その知的な呼吸はどうあるべきか。人間愛溢れるマクロな洞察に根ざした各ケースの精緻さは「おるおる、こういう人」感をして本書が1873年に書かれたと知って驚愕するほど。

  • 含蓄がある。「知的生活の方法」よりずっといい。

  •  偉い人のありがたいお話、以上、で終わってしまっても十分なような気がするし、それに今ここに引用したりして、「感銘を受けた」なんてやろうにも、線引いたりして熱心に読んだわけでもないので、できない。
     というか、正直にお話してしまうと、この本の訳者、渡部昇一の『知的生活の方法』、あれはこれを元ネタに、渡部流『知的生活』として書かれたものなのだけど、ぶっちゃけ、あれを読んでいれば、こっちまで読む必要がないというか、現代日本で暮らす分には、あっちの方が有用でしょう。つまり、どういうことかというと、こちらは時代が古いので、どうしても抽象的というか、観念的というか、「このように生きましょう」というより、「このような気持ちで生きましょう」といった雰囲気が色濃い。というか、そういう部分しか有用的ではない。だから、確かにこの分野では古典であるけれども、渡部さんの著書があるこの日本で、わざわざこちらを紐解くだけの労力を払う価値は、正直ページ数もめちゃくちゃ多いので、あまりないと思う。
     しかしこういう本は、いずれまったく何の前触れもなく、ふと頭に一節が浮かんできて、実感と共に納得するということも多い。即効性を求める方が、はっきりいってアホです。そういう意味では正しく堅実な古典。読んだことが振り返って「いい経験だった」と言えれば万々歳、それが「ありがたいお話」の効用ということです。南無南無。
     渡部さんの『方法』を読んでないならまずそっちから読むべきですが、それに非常に感銘を受けた、という人ならこちらも読んでみて損はないでしょう。

     と褒めつつもう一回落とします。
     何でこの本にあまり有用性を感じなかったというのを考えてみると、どうもこの本、事例が具体的に過ぎるというか、観念的なお話を、観念的に語らないのですね。具体例を挙げて語るというのは、悪いことではありませんが、具体例にひきつけすぎてて、多少普遍性をそがれているように感じます。
     で、何を言いたいのかというと、それだったら哲学者の書いた徹頭徹尾観念的な人生論の方が、結構面白いんじゃね、ということ。
     はは。
     ええ、ええ、ぶっちゃけると、ハマトンさんの英国紳士な語り口も含めて、あまり好きではありませんでした……。ははははは。
     おしまい。
     書き逃げる。

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著者プロフィール



「2006年 『人生後半に読むべき本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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